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172 猫の恩返し

「さてと、行こうか」

「どこに?」

「ふっふっふ。あの石の対価よ!」

「何を貰ったんで?」

「これだ! それだ! アレだ!」


 先程向かい掛けたレオ兄さんの邸宅、そこから徒歩八分にして王城まで一〇分に位置する超好立地に聳え立たない、庭付き一戸建てである。


「これが第三のセーフハウスだ!」

「庭でっか!」

「ここだけ別の何かですね。違和感が凄い」

「これもしかして?」


 流石にこの国の住人だ、解かってるな。


「そう、姫さまのかわいいおうちの一つだ!」

「えっ?」

「は?」

「ま!」

「因みにこれを贈られたの、レオ兄さんに次いで二人目だと」

「うは!」

「ヒト族最高峰の栄誉ですよ」

「いやそれ人類」

「ふっ、日頃の行いが――」

「いや」

「それは」

「な――ッ」


 おとなしくなった。


「という訳で、ここは私の自宅であり、お前らの寄宿舎であり、ラウラ社の獣人国支店であり、辺境領戦闘団の宿舎(有料)なのだ!」

「なる、ほど!」

「因みにああ見えて、部屋数は二十四ある。今なら早いもの勝ちの特権を使えるぞ」

「おお!」

「うはー!」

「姐さんの隣――」

「私の部屋は一室のみの屋根裏部屋だ」

「ぐはっ」


 B.O.S本部要塞並みの安全保障を誇る、最強のハウスだ。辺境領のは最凶の方だな。

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