表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
146/177

146 梁山泊に行こう!

「さて。この先にヒト族最強の戦士がいる。順番を決めておけよ」

「俺だ! 斧使いが一番に出なくてどうするッ」

「おお、久方ぶりの〝俺テケロ〟! いいぞ、期待しよう。全力でぶっ殺されて来い!」

「なら次は俺だな。獣人国で誂えた戦槌が火を吹くぜッ」

「やっぱデカブツにはハンマーか金棒だよなー。あ、丸太もいいぞ!」

「俺はその、これを――」

「それ手土産! ご挨拶はやめろ!」

「やあ。皆さん、勇往邁進のご様子で――」

「お前もやるんだよ」

「嫌ですよ! 私の貧弱さはご存知でしょう?」

「精神力でどうにかしろ。心の強さで立ち向かえ! 絶望に挑め!」

「そういや姐さんは?」

「私はまず、父に挑むからな。母の前に立てる体力を残せるか……」

「お父上の得物は槍でしたか?」

「そう、あのイカれた次兄に槍術を叩き込んだ豪傑よ」

「しかし最強は――」

「母さんはヒト族である前に木こりだからなぁ」

「別格? 格別? 格段? 就中なかんずく?」


 そうだな。ええと――


「それを全部足して割らないやつ。虎のお兄さんと、死合で名勝負する領域」


「死!」

「ね!」

「る!」

「??」


 ――喩えが明快に過ぎてしまったようだ。しかし後戻りはならん。行くぞ。逃げるなウォルター。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ