表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩&詞(作詞企画関連含む)

君とふたりひとり(字足らずのワルツ)

作者: momo_Ö





 眠り覚めてひとり

 駅のホームひとり

 桜仰ぎひとり

 春は嫌とひとり



 雨を聴いてひとり

 濡れ葉薫りひとり

 汗が冷えてひとり

 扇風機とひとり



 宵に呼ばれひとり

 秋吸い込みひとり

 月が燃えてひとり

 君を想いひとり



 故意に触れてひとり

 熱を喰んでひとり

 ひやり裸足ひとり

 甘く蕩けひとり



 轟く闇ひとり

 蠢く愛ひとり

 青と赤とひとり

 藍に濡れてひとり



 夢に沈みひとり

 永遠(とわ)の空にひとり

 指に嵌めたひとり

 君とふたりひとり



 産声の「あ」ひとり

 道が見えてひとり

 やっと着いたひとり

 安らかな()ひとり



 お裾分けよひとり

 さび抜きでとひとり

 酔いは少しひとり

 焦げも味とひとり




 涙拭いひとり


 猫の眼にもひとり


 手を繋いでひとり


 今日もちゃんとひとり









わたしたちはどこまでいってもひとりだけど、

それはきっと哀しいことなんかじゃない。

永遠にひとりとひとりのわたしたちは、

ひととき手を繋ぐことは、できるのだから。




========



お読みくださりありがとうございました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 読んでいてすごく潤います。 心地よく繰り返されるリズミカルな言葉のなかに今もどこかで誰かが味わっているような詩的な情景があって。 「ひとり」と反復されるのとは裏腹に「他者」への愛や優しさを…
[一言] 一人でいることって、決して寂しいことではないのですね……
[一言] 好き♡
2023/05/11 20:00 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ