忍殺構成
ちなみにミッドガルドで探知能力が高いクラスといえば『レンジャー』『スカウト』『シーフ』『ハンター』『占い師』『スパイ』『エージェント』などが挙げられる。
このうち後ろの3つのクラスはロールプレイ重視のプレイヤーや特殊クラス取得のための条件として選ばれることがほとんどのマイナークラスのため、基本的には前の4つのクラスで探知能力を稼ぐことになるわけだが、例えば『レンジャー』『スカウト』と上位クラスの『ハイ・レンジャー』『ハイ・スカウト』を上限レベルまで取得するとそれだけで40レベルに達してしまい、他のクラスや種族レベルの取得に大きな影響を与える。
もちろん『レンジャー』や『スカウト』もレベルを上げる毎に戦闘スキルは得られ、探知以外の基本パラメーターも向上していくのだが、その伸びは純粋な戦闘特化のクラスに比べれば微々たるものだ。
一説には一人で冒険に必要な探知能力を稼ぎ切った100レベルのプレイヤーと、戦闘に特化したクラス構成の80レベルのプレイヤーが戦えば、80レベルのプレイヤーが勝利すると言われるほど、探知能力特化のクラス構成は戦闘面で不利なのだ。
このようにミッドガルド内で超重要である『探知』能力だが、こうなるとプレイヤーの興味は『どれだけ戦闘能力を犠牲にせずに探知を稼ぐか』に絞られる。
特に対人パーティーの場合、探知を一人で稼ぎ戦闘能力も高いプレイヤーは救世主と崇めらることも多いほどだ。
我がパーティーの探知能力割り振りはザックリ以下の通りとなる。
ナナセ=50、サヤ=20、ミカヅキ=10、アツコ=5、ワカナ=3、オレ=2の計90ポイント。
こう見ると必要探知能力100ポイントに10ポイントほど届いていないが、冒険するにあたって常に100必要なわけではないし、不足している分は適宜課金アイテムを購入しているため特別問題にはなっていない…オレの財布的には大問題だが。
サヤは『レンジャー』や『ビーストテイマー』のクラスで、ミカヅキやアツコは『エルフ』や『ドラゴン』の種族レベルで、そしてワカナやオレは特殊クラスを取るために選んだクラスなどで探知能力を稼いでいるわけだが、オレ達のパーティーの探知面での主力となるナナセは『忍者』『アサシン』のクラスと『ウェアキャット』の種族レベルでバランスよく探知スキルを稼ぐ構成となっている。
ミッドガルドでは1レベルあがるごとに基本パラメーターが向上し、さらにクラスや種族に応じて『腕力+1』『剣技+3』などという常時発動型スキルを獲得することで能力値が上昇することになる。
一例をあげるとミカヅキの『魔法攻撃力』が高いのは『エルフ』の種族レベルや『ウィザード』などのクラスレベルによる基本パラメーターが向上に加え、『魔法威力+5』『精霊使役+5』『古代言語+5』などといった常時発動型のスキルを大量に保有しているからだ。
しかし、探知のみは例外で、種族レベルやクラスレベルによる向上はなく、常時発動型のスキルの積み上げのみで数値が構成される。
だから探知関連のスキルを取得できるクラスを選ばなければ、100レベルでも探知ゼロというのが可能なのだ!!
その状態で100レベルに達するとある特殊クラスが開放されるのだが、それはまた別の話。
探知を上げるためのスキルは『探索』『索敵』『感知』『看破』『罠察知』『罠解除』『鍵開け』『潜入』『変装』『詐術』『奇術』『勘』『夜目』『視覚』『聴覚』『嗅覚』『味覚』『触覚』など数え上げればキリがない。
中には明らかに探知と関係ないだろとツッコミたくなるものもあるが、その辺りは個性をつけるためのスキルにゲーム的な意味を持たせるため仕方のないところだろう。
ナナセが持つ特殊クラス『忍者』と『アサシン』は開放条件としてこれらの探知スキルを一定数以上保有することが含まれており、探知を上げつつ戦闘力も確保するための王道編成のひとつとなっている。
攻略wikiなんかだと『忍殺構成』などど言われていて、パーティーで活躍すると『実際強い』『ワザマエ!!』とか言って褒めるのが、ある種のミームになってたんだよなぁ。
オレも一番最初に自分自身のキャラクリエイトをする際には忍殺構成にしようとしていたし、かなり思い入れがあるクラスだ。
そのおかげかナナセは探知を一人で半分近く稼ぎながら、100レベルのなかで中の下ほどの実力を有しており、ガチャや大会優勝などで貰える高位の武具で固めた今なら、上位に匹敵する可能性すら秘めている自慢のキャラなのだ!!




