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彗星君

作者: リク

なんとなくで始まったこの恋愛も終わる頃には好きに変わっていた。

付き合った日がつい最近のようで、別れたのが遠い昔のような気がするけど。

私はもう一人に慣れてしまったようで少し寂しい。

君はもう一人に慣れたかな、それとも代わりをみつけたかな。

どちらでも良い。

もうどっちでも良いんだよ。

ただ、一つだけ約束して。

もうすぐ来るであろう僕の誕生日。

プレゼントを渡しにきて欲しいんだ。

だって、私だけが渡して終わりなんてあまりに不公平じゃないか。


気まずい部屋の空気が終わりが近いと告げる。

私は自分の気持ちをうまく言葉に出来なかった。

そのくせ「結婚なんて興味ない」なんて、思ってもない言葉は簡単に出てくる。

違うのに、訂正したいのに、私はさらに黙り込む。私達が別れたのは必然だったのだろうけど、本望ではなかった。

ねぇ、君もそうだろ?

君との幸福な思い出が苦痛に変わっていき、

もう、一人で立つ事も危うい。

そう思った時、私はやっと気付いたんだ。

あぁ、私はずっと君にもたれかかっていたんだなって。

こんな人間に誰が寄り添ってくれるだろう?

誰が愛してくれるだろう?

なのに、君に愛して欲しいなんて私は本当に不公平だな。


君は今どんな気持ちでいるのかな。

いきなり連絡したら困るかな...




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