よければ聞いてください。
昨年4月に初めてサイトに登録しました。
長編小説を約8カ月間書いて、昨年12月に完結しました。ブクマ0から始まり、暗闇のなかをひとり手探りで書いているような気分でした。それでも一つ、二つ、とブクマが増え、評価をいただき、逆お気に入りユーザー様に気づき喜びに震え、なんとか完結までたどり着くことが出来ました。ブクマは二桁です。その二桁のブクマは、私にとって大切な大切な読者の方々です。
そんななか、ひとりの作者様との出会いがありました。
このサイトでは、人気作品以外ではあまり感想が書かれないと聞きます。私も12月に小説を完結したものの、読者の方がどんな感想を抱いてらっしゃるか分からず「ああいつか都市伝説のようなあの感想を、私も貰えたらいいなぁ」と夢見ていました。そんなとき、ついに、初めての感想をいただきました。
その方は、同じヴィクトリア時代の歴史小説を執筆されている作者様でした。その前日、私は作者様の小説に感想を書いていました。歴史の日刊ランキングでお見かけしたこと、作品に魅了されたこと、自分も同時代の小説を執筆していること。そんなことをお伝えしました。
作者様はその後すぐに私の小説を読み、感想まで書いてくれました。泣きそうでした。なんて誠実な方だろうと思いました。初めての「小説家になろう」でいただいた感想で……とてもとても嬉しかったのです(その後、別の読者様からも感想をいただき、そちらも宝物です)。
それから約2カ月間、作者様の作品を読み、感想欄や活動報告を通じて言葉を交わしました。
作者様が今、お辛い状況にあることも知りました。いつか回復されたとき、このサイトから離れ、お別れする日が来るかもしれない。そう思いました。それでもいい。幸せになられて、この地球上のどこかで元気に執筆されていたら嬉しいと思いました。
私は作者様の紡ぐ言葉が、執筆にかける思いが、他者へのまなざしが、理想とする世界がとても愛しいです。そしてそんな作者様が大好きです。
国籍も本名もお顔も知らない、小説投稿サイトで出会った方にこんな気持ちを抱くとは、昨年の4月には思ってもみませんでした。
数日前、作者様から「あなたに明るく幸せな未来がありますように」という言葉をいただきました。とても嬉しかった。ただどこか手紙の最後の言葉のようで、ほんの少しだけ淋しくも感じました。
幸せになってください。
どうかお元気になられてください。
このサイトを離れられてもいいんです。
(淋しいですけど)
あなたが笑顔で生きていてくれたら、それだけで充分なんです。
あなたの存在が私の光となってくれています。
出会えたことに感謝します。
私は書き続けます。
いつかまた、あなたと言葉を交わせる日を夢見ています。
あなたにも明るく幸せな未来がありますように。
デイロー様、また会いましょう。