〜物語の始まり〜
ここはどこだ。さっき居た場所ではないことは確かである。
この場所の床は真っ黒な床であるが周りの空間にはキラキラと輝いている地球のような星が、空中を舞っている砂のように消えていっている。
この不思議な空間は変わっていき、ボロボロと崩れていった。すると崩れていった空間から複数のモニターがある部屋のような場所に変わり、そこには男が椅子に座っていた。
━━ふむ。君はここに迷い込んだのかな?不思議なことが良く起きる世界だね。“観測者”が来るとは……。まあいいここに来た以上この世界について君も知った方がいいだろう。
そしてその男から聞かされたことそれはとても信じられないような話であった。
━━良し最低限の情報は言えたかな?
その男は微笑んでこちら見る。そしてモニターの方に向くと驚いたような表情になる。いや、嬉しそうな表情……どちらとも言えるような表情になり、こちらに向き直した。
━━面白いことが起きているな。バグと例外的な存在がいることによって……まさか少し違う世界が始まるとは。ふふふ、これは対処せねばな。
男は独り言のようにブツブツと言い始めたと思ったらこちらに声をかけた。
━━君にも見てもらおうかな。この世界を。
その声を聞いた瞬間場所がまた変わる。さっき見た消えかかっていた地球のような星が何も無かったかのような状態になっている。
━━自由に観測してみてくれ。いい感想を期待している。
そう告げた後、意識は途絶えていく……
━━さっき君が見ていたのは……。まあいいか。
そんな独り言聞こえたと瞬間意識は途絶えた。