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『キスと鐘の音』

私が前世で遊んでいた一番お気に入りの乙女ゲーム

ヒロインは平民の魔法が使える女の子だったが親の再婚により男爵の養女になり15才にとある学園に入学する。

そこで魅力的な攻略対象者達に出会っていく。


そんな乙女ゲームの悪役令嬢の私、イリアーゼ公爵令嬢は5才の時に王子に一目惚れして王と親友の父に頼み込んで、もとから婚約者候補だったこともあり王子と婚約する。

その後学園に入学した際にヒロインの前に現れて悪役令嬢として過ごし卒業パーティーで断罪される。

ちなみに王子以外の攻略対象者とのルートでも王子が協力者となりイリアーゼを断罪する。

その後イリアーゼは婚約破棄され家族にも見捨てられ教会に送られる。しかしゲームでは必ず教会に行く際に盗賊に襲われて行方不明とヒロインの全部のエンド後にチラリと写った新聞に載ってた。


そんなゲームをしていた前世の私は25才だった。

普通の家庭で育ちそれなりに勉強を頑張って学校を卒業してフリーターとして働きながら諦められなかった夢のために日々を費やしていく生活。

やっと夢に手が届くというところで私は過労で倒れてそのまま

どんな夢の為に日々を費やしたのかは何故か思い出せないけど今考えればとても虚しい。

あんなに憧れていたのに叶えられなかった。我慢もした。なのに得られるものは無かった。


それなのに今度は6才で記憶を思い出してから18才で死ぬ。

悪役令嬢として断罪される。原因は自分の好きなように振る舞って反感をかったためだ。


その事を当時6才のイリアーゼは羨ましく思った。前の私には出来なかったことだから


「どうせ死ぬなら私は好きなことをして死にたい!いや、死にたくはないけど、でも!」


(あの頃に比べたら…)


「決めた!私は悪役令嬢として生きる!!イリアーゼ・クロースとして自由に!!」



死んでしまうその時まで好きなように振る舞うわ

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