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絆〜18年前の悲劇〜  作者: 柿崎零華
2/9

第2話~1996年~

遡ること23年前の1996年夏、当時平成製薬のミッドタウン支社の営業課長だった二階堂は、綜合部長の上田と話をしていた。話をしていた内容はミッドタウン支社で新たに開発した薬を東京本社に提供するかどうかの話だった。普通に提供すればいいが、今回は東京にある研究所ではなく、ミッドタウン支社が独自に開発したため、商品登録をしたいための話だった。


上田「で、どうするんだ?、東京の本社に行ったら、全部が東京の手柄になってしまうぞ」


二階堂「それだけは阻止したいんですよね」


上田「あっそうだ」


二階堂「なんですか?」


上田「ウォールストリート支社に掛け合ってくれないか?」


二階堂「あのワールドトレードセンターのですか?」


上田「そうだ、野崎も一緒にな」


二階堂「分かりました」


二階堂は、自分の席に戻る。野崎は隣の席いて


野崎「で、どうでしたか」


二階堂「うーん、ウォールストリート支社に行くことになった。お前を連れてな」


野崎は顔を濁し


野崎「え?、あのワールドトレードセンターのですか?、嫌ですよ、先輩知ってますか?、自分高所恐怖症なんですよ」


二階堂「しょうがないだろ、部長の命令なんだから」


野崎はため息をついた。数時間後、二階堂は準備を整え


二階堂「おい、野崎行くぞ」


野崎「ちょっと待ってくださいよー」


二人は会社からタクシーを拾い、ワールドトレードセンターの北棟に向かった。平成製薬は世界貿易センタービルでは唯一の製薬会社であり、北棟の67階に位置する。タクシーはエンパイヤ・ステートビルを通り過ぎたりして、二階堂は隣の見たら、野崎はずっと外を眺めていた。それはそうだ、ウォールストリート支社に行くのも、約1年ぶり、この景色だって、家からは逆方向であり、この景色はいつも新しく見える、20分後タクシーは目的地であるワールドトレードセンターについた。実は自宅からはこのビルは見えており、それが近くに来ただけの話、でもやはり110階建てのビルはでかすぎる。そう思いながら中に入る。ロビーの中は広く内装はきれいで、たくさんの会社員が入り混じっていた。二人はその中を進み、エレベーターホールに到着した。朝早かったのか、コーヒーを持った会社員や、書類を持っていた女性など、様々な人間がいた。さすが世界貿易センターだなと改めて感じた。


野崎「先輩行きますよ」


二階堂「あぁすまない」


二人が待っていたエレベーターは高速エレベーターなためすぐに到着した。それに乗り、67階に向かった。






第2話終わり

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