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9 ダンジョンの仕組み

何をするにもお金がかかるというのは、どこの世界でも共通のことなのだろうか。


元の世界では、お金を稼ぐとなると基本的には労働をしなければならない。

もちろん自分が働かずとも、何らかの収入を得ている人もいる。

だがやはり多くの人にとって、金を稼がなければならないとなったとき、働き口を探し、自分がそこに所属することを考えるはずだ。


この世界では、いや、今自分の置かれている立場を考えると、お金を得る手段は必然的にダンジョンの運営ということになる。


ではダンジョンの運営で、具体的にどのように収入を得るのか。


大きくわけて二つある。


一つはダンジョンにやってきた冒険者たちにレベルアップしてもらうこと。


二つ目は、ダンジョンにやってきた冒険者を討伐すること。


この世界では、ダンジョン内で変化のあった冒険者の持っている、もしくは彼らがこれまでに獲得した経験値の総ポイントが肝なのである。


簡単にいうと、ある冒険者がダンジョン内で経験値1000を獲得しレベルが5から6にあがった→こちらも1000ポイント獲得。


ダンジョン内でレベル6の冒険者を討伐→その冒険者がレベル1から6になるまでに10000ポイントの総経験値を獲得してきていた→こちらも10000ポイント獲得。


という流れになる。


つまり冒険者を育てるのか、それとも冒険者をぶっ倒すのか、である。


で、このようにして獲得した総ポイントが今回のダンジョン運営の大元の組織に成績として記録され、それに応じて給料が支払われる、というわけなのである。


ちなみになぜそんなことをされられるのか、そんなことをしてどんな意味があるのかはまったくわからない。冒険者を育て殺すことは無条件で楽しいことなのか、それともまだ奥に黒幕がいるのか。


バーリーはこの世界に召喚されてからというもの、ずっとクレジットカードを使って生活を維持してきた。

クレジットカードなのである程度支払いの時期をコントロールすることができるが、稼ぐ方法がダンジョン経営しかないとすると、もう腹を括るしかない。

何とかこれで稼がなければ、ただの生活費程度だが、その借金に押し潰されることになる。


いやちょっと待てよ。

このわけのわからん世界で借金をこさえたとして……それって果たしてどんだけやばいことなんや?

死ぬんか?

呆気なくモンスターに殺されるとかそういうことなんやろうか?


あかんあかん、深く考えるな。

今はとにかくダンジョン運営や。これを何とか軌道にのせることだけを考えるんや。


バーリーはダンジョンを構築していくに当たって、折角なので研修で習ったことを生かそうと思った。


まず自分に与えられているダンジョンの地図を作ることである。

これをなしにダンジョンの運営はほぼ不可能らしい。鉄則というやつである。


が、残念ながら自分で自分のダンジョンを冒険することは出来ない。

部屋の外に出ると、発注してもいない謎のモンスターに襲われてしまうからである(バーリーの場合はウサギっぽい小さいやつ)。

まあ無理やり倒そうと思えば倒せるのかも知れないが、あんな小さいやつでも倒せる気は全然しない。

俺は無理。

戦闘なんて絶対に出来ない。


バーリーは静かにデスクに向かい、とりあえず何社かのモンスター発注リストに目を通してみた。


あった。


「メルカトルムカデ」


こいつである。

まず手始めにこいつを10匹ほど仕入れて、自分のダンジョンに解き放ってみることにしよう。


それで出来上がった地図を元に、クレジットカードの限度額、返済期限などを考慮し、モンスターを発注するのだ。

あ、あと自分がどのような冒険者たちをターゲットにしたダンジョンを作るかなども決めておかなければならない。


どうしよかな。

さて、マジでどんなダンジョンにするのがええかな……



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