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3 ダンジョンの手引き書

部屋に入ってくるなり、レビテはバーリーの散らかした部屋の状態に驚いたらしかった。


「うわ、この人読んだ漫画を本棚に戻さないで次の漫画に手を出すタイプの人!」


めっちゃ引いている感じがする。

そんなに漫画の読み散らかすことが罪なのか。

ここは漫画の読み散らかすことがかなりの罪になる世界なのか。

知らんけど。


バーリーは、もう部屋に入られたからには仕方がないと思って開き直ることにした。


レビテは確かに女らしかった。が、明らかに人間というわけではなさそうだった。

モンスターと表現すべきなのだろうか。半分が人間で半分が獣、俗に言う獣人というやつらしい。

耳が頭に生えているししっぽもある。

顔は思いっきり人間だが。


バーリーは言った。「マジ急に入ってきて何なんですか」

「態度わるっ」レビテが言う。「え、悪いの私なんですか」

「そりゃそうでしょ」バーリーは言う。「急に人の部屋に入ってきて何様のつもりなんですか」


レビテは黙り混んだ。

この野郎、言いたいことはめっちゃあるが、こいつには果たして何から言ってやればいいのやら、頭のおかしな奴には何を言っても無駄なのか、とでも思っているような目付きでバーリーのことを見ている。


しかしバーリーもレビテには腹が立っていた。

腹が立っていたというか、そもそもこの状況に自分の置かれていることに納得がいっていない。

何なのか。

ホンマは獣人が目の前にいるってことの方が俺にとっては驚きやねんぞ。

こんな暗い部屋の中で目覚めなあかん方が理不尽やねんぞ。

人の漫画の読み方なんて今はどうでもいいやん。


レビテが言う。「まあ……じゃああなたは今日からここのダンジョンマスターということで」

「え、どういうことですか?」

「ここに説明書類まとめてありますんで、これ読んどいてください」


レビテはそう言うと、机の上に手に持っていた書類の束を叩きつけて部屋から出て行った。


やば。

こいつめっちゃ投げやりやん。


バーリーは一人取り残された薄暗い部屋の中、どうすればいいのか迷った。そして、いつこの松明も切れるんやろう、みたいなことを思いながらも、しかし一生懸命彼女の用意してくれた書類に目を通すことにした。


こんなところに急に連れてこられても死にたくないのである。

とんな状況になっても模索するのは常に生き残る可能性なのである。


「ダンジョンマスターって何やねん。俺のどこがダンジョンマスターやねん……」


夢ならばもうそろそろ結構です。僕は未来のないフリーターですが、そんなに毎日絶望しながら生きていたわけじゃないんです。

それなりに楽しくやっていたんです。


ああ、結局今日はもうこのまま何も食べずに寝てしまう。

本当にこれが夢ならば、次目覚めたときはまたいつものアパートでお願いします。

部屋はちゃんと掃除します。


ダンジョンマスター手引き書

第一章

ダンジョンマスターとは?

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