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織田信長の行動記録  作者: 楠乃小玉
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土木工事悪玉論

戦国時代、土木工事は悪だと考えられていた。

戦国時代、土木工事は悪い事だと思われていました。

もっとストレートに言うと土木工事は「けがれている」と思われていました。

それは、土木工事を行うにあたっては、人柱を埋めなけばならず、人を殺す行為=けがれている。

と受け取られていました。

しかし、織田信長は、物流の効率化のために、どんどん道を作り、

村を守るために、どんどん堤を作りました。

しかし、それをすると、人をすると人柱が足りなくなります。

当時、人柱は解死人と呼ばれる神人の一種がうけおっていました。

これは村がかえで養われており、ものぐさ太郎、三年寝たろうなどに

出てくる寝てばかりいる主人公は、たいがい、この解死人です。

村抱えで養っているので、いざ、村がピンチになったときに、身代わりになります。

それは、人柱の時もありますし、防人さきもりなど二度と生きては帰れないであろう

徴兵にも行きます。


しかし、村で養える人間の数にも限界があり、そう矢継ぎ早に堤や道路を作ったら、解死人が

足りなくなります。

そこで、信長は、人柱のかわりに石仏を城や堤、道の下に埋めたのです。

これで、信長は寺院の多くを敵にまわしました。特に一向宗。


さて、一向宗は伊勢長島に住んでいました。


あそこは川の中州です。何であんな危ないところに住んでいたのでしょうか?

それは、一向宗の僧侶が犯土聖であったからです。


犯土ぼんどひじりとは、

人柱を埋めて殺した事で、人柱が村人に祟らないように、年に一度、もしくは二度、法要をする

僧侶のことです。

彼らは、これによって利益を得ていました。

そして、人柱を埋めるときに村人が良心の呵責を持たないように

「障碍者は前世で悪いことをしたから障碍者に生まれたのだ。因果応報です」

と言って村人の良心の呵責を緩和し、

そのあと、法要の時には、埋められた人が恨んで祟るかもしれない。

法要して供養しましょう。

お金をけちると祟るかもしれません、豪華に法要しましょう。

といって、多くの金を取るのです。


これに対して神道の考え方では、

元々、人柱は障碍者を村がかえで養っていたのを、災害でもう養えなくなったので、

やむなく、埋めてころして、そのかわり、みんなのために死んでくれ、みんなの食い扶持を

つくりだしてくれた事に感謝して神として祀るというのが、本来の目的です。

だから、ヒルコ神は財の神様なのです。

戎神も足なえ、遠耳の障碍者です。

ですから、神なのですから、祟りなどしないのです。

そういう考えですので、神道を信仰する者からすると仏教的因果応報という考え方には

激しい違和感があります。

織田信長はそうした神道的価値観から一向宗に反感を持ち、

人柱のかわりに石仏を地中に埋めました。

この名残が現在の地鎮祭で、家を建てるとき、家の中心に神聖なご神体のようなものを土に埋めます。


しかし、これでは、法要をやらなくてよくなります。

これでは僧侶たちが食い詰めてしまいます。

徳川家康は、そうした僧侶たちが騒乱を起こさないために

檀家制度を作り、墓の家賃を寺に支払うようにさせ、

宗教の拡大、商業への手出しをやめさせました。


そういう事で、

織田信長の当時としての革新性は、土木工事を積極的にやることによって

経済発展をしていったこと。

これは、それをやるには、大量の人柱を調達するか、

石仏を人柱のかわりに埋めなければならなくなり、

人柱を埋めないということは、必然的に宗教勢力を敵に回すことになるので、

よほどの覚悟がないとできないことでした。

よって、信長は当時の人からうつけとあざけられたのです。

しかし、それは信長の大変な革新性でした。

織田信長の革新性は道路建築を盛んに行い、

物流の効率化をはかったこと。

しかし、その結果、仏教勢力を敵に回すことになった。

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