表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
織田信長の行動記録  作者: 楠乃小玉
3/47

織田信長の生活行動

今回は織田信長の生活リズムや食生活についてです。

色々な逸話、文書から総合的に考えると、

織田信長はおよそ午後3時頃から夜中の10時から11時頃まで活発に行動していたようです。

午前中は、昼寝をすることも多く、

あまり活発に動きません。


午後から活発に動くようになります。

夜に起きているのは、灯油が豊富に手に入る環境にあり、

当時としては大変なぜいたくである夜更かしができる裕福な環境に

幼少時からあったことが起因しているかもしれません。


午前中に昼寝をしているエピソードとしては、

京都に上洛したときも、馬の上でうたた寝し、目が覚めて家臣に「ここはどこか」と聞き、

「東福寺」であると告げられると「ああ、あの白壁かや」と駄洒落を言っています。

白壁とは豆腐の意味で、「豆腐食う寺」という駄洒落です。


そんな逸話が残っています。


食の好みは淡泊なもの、甘いものが好みで、甘い干し柿、飴、金平糖、塵砂糖、うどんなどが好きです。


しかし、決して薄味が好きなわけではなく、京都の料理人が薄味料理をだしたら、

まずいと不平を言っています。


うどんに関しては近江にお気に入りの家があり、そこでうどんをよく食べていました。

そこの主人に「うかつな奴らは運が鈍になって食べられてしまうのだ」とこちらでも

駄洒落を言っています。


信長は駄洒落が好きです。


嫌いなものは苦いもの、辛いもの。

苦いものが嫌いなのでお酒も嫌いで飲みません。


よって、織田信長が浅井長政の頭蓋骨で盃を作り、明智光秀に飲むよう強要したという

エピソードは嘘です。


織田信長に近しい津島衆はもともと南朝方で、後醍醐天皇が信奉した

立川流密教を信奉している者が多く、

その関係で立川流の亡者供養である骸骨に漆を塗りこめて供養する

というやり方を踏襲したにすぎません。


信長は自分を六天魔王であると主張したという逸話が残っていますが、

これも、六天魔王が立川流密教の守り本尊だからです。

よって、これは津島衆に対するアピールでもあります。

これほど、織田軍団は、津島衆が大きなウエイトをしめていました。

信長公記では、この大きな存在である津島衆の存在を無視してまったく

書いていないので、現在では津島衆が注目されていません。

織田家の初期段階において、信長の主力軍であったのは、

大橋氏率いる津島衆です。

大橋氏は後醍醐天皇の血筋を受け継ぐ皇子を養子として迎えているため、

津島衆の中では特別な存在でした。

しかし、大橋一重の代になって男系がとぎれ、養子を迎えたので、

その求心力が落ちて、敵対していた織田信秀と手を組み、

織田信秀の娘である蔵を妻として迎え入れたのです。

こうして津島衆は織田家に糾合されていきます。


生活の話にもどりますが、信長はけっこう夜遅くまで起きていますが、生活リズムは崩さないほうで、

桶狭間前日も、夜遅くなると、評定を早々に切り上げて

「もう寝る」

と言って寝てしまい、家臣から「知恵の鏡も曇りはてたか」と愚痴を言われています。



まとめ

織田信長の睡眠サイクルは、午後11時頃に寝て6時頃に起きる。

朝方はあまり活発ではなく、昼寝をするときもある。

午後3時頃から活発にうごきだす。


好きなものは甘いものやうどんなど淡泊なもの。

しかし、薄味は好まない。


嫌いなものは苦いものと辛いもの。

だからお酒も飲まない。


夜遅くまで起きていても生活リズムは崩さず、

時間になったら寝る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ