表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
織田信長の行動記録  作者: 楠乃小玉
1/47

前書き

病気の療養がてら、いままで自分が取材して集めた織田信長に関する地域の逸話、

大学の土木工学の関係者と交流して得た知識、発掘調査によって得られた

データなど、いままで一般人が知ることのなかった情報を中心に

整理して織田信長の行動様式を読み解きます。

あくまでも備忘録的ものですので、時代などバラバラで、思いつくままに書いていきます。

あと、手元にある資料の整理順。

現在、無理をしすぎて病気で療養しています。

やっと逆流性食道炎が治ったかと思ったら長い間寝ているうちに足の関節を逆に曲げていたらしく

左足の関節に激痛が走り、自由に歩けません。

これでは、仕事にもならず、取材旅行にもいけません。

ですので、この機をいかして、いままで調査した織田信長に関する逸話を整理したいと考えました。

私は織田信長の書いた書状と逸話を中心に調査しているのですが、

書状はともかく、現地に残されている逸話は、学術的には完全に無視されています。

文章で残されていないものは、資料としての価値がないとみなされているのです。

ですので、各地に残る膨大な逸話はアーカイブされることなく、その地域コミュニティが

希薄化するにつれ消失していく運命にあります。

それは、あまりにももったいない。

そして、なにより考古学は文系の分類になっているので、

長年にわたり行政が行ってきた発掘調査の結果なども、

書籍化されて一般人の目にとまることはありません。

たとえば小牧城から発掘された井戸の釣瓶の水入れが銅製であったことや、

雑兵のための兵舎があったことなども、一般人は知らないでしょう。

織田信長の行動様式は、現在学術的には信長公記を中心に研究されています。

しかし、信長公記はあくまで一武士が書いたもので、佐久間軍記にもあるように

色々と偏向した部分も多いです。

文献というものは、時の権力者に迎合するためや、

筆者の利害によって大きくその内容が改変されるもので、

土木工学による発掘調査こそ、正確な実態を解明するにおいて

もっとも重要なファクターとなっています。

しかし、考古学が学術的に文系であるがゆえに、

それら、科学的調査の結果は書籍化され、一般人の目にさらされることは

ほとんどありません。

そのあたりの事情は、

大石久和、藤井聡著

「歴史の謎はインフラで解ける」

に詳しく記述されています。

科学的発掘調査、科学的アプローチによって得られた知識が

読める、極めて希少な書籍です。


信長公記は

特に、太田牛一が自分で見聞きしたものではなく、世話になっていた池田家などからの

伝聞が中心で、疎遠であった熱田加藤家や津島大橋家、赤川景弘の坂井氏の詳細が

欠落しています。

特に坂井氏は織田家の土木にかかわる一族で、この一族の記録がほとんどない事が、

織田信長の青年期の基本戦略が現在ほとんど理解されていない原因となっています。


あと書簡において織田信長は青年期、熱心に津島衆と交流を持っていましたが、

その記述が信長公記にはない原因として、

一説には、著者の太田牛一は川口宗勝と口論になり、津島宗の中心にある大橋一門と

仲たがいしていたという逸話も残っています。


そういう学術的には取り上げられない本などにか書かれていない織田信長のエピソードを集積し、

織田信長の行動様式や戦略思想、組織形成などを状況証拠からひもといていきたいと思います。

病気の療養がてら、

断片的に記述していくものですから、

年代的にもバラバラになるかもしれませんが、

あくまでも備忘録として記述していきたいと思います。

現在療養中なので、あくまでも無理せず

できる範囲で、記録を残しておき、あとで整理したいと思っています。

それでは、よろしくお願いします。


地域に伝わる逸話などは学術的にはまったく無価値とされているもので、

一般に書籍として編纂されることは少ないです。

それら、放置しておけば消えて行ってしまうであろう情報などもかんがみ、

総合的に織田信長の行動様式を読み解いていこうと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ