表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔物好きは魔物と共に…  作者: キザミショウガ
4/4

第三話 防具の新調

「一、二、三……十九匹…ヤバいですよこれ…」


腹ごしらえを終え、シルバーマウスをクエスト確認受付に持って行ったら、受付嬢が引きつった笑顔を見せた。


「何がヤバいんですか…?」


「とりあえず、シルバーマウスがこんなに見つかることがないし、見つけても捕まえられないんですよ。それも器用に気絶なんて…少々お待ちください。報酬金の準備を致します」


かなり凄い事をやったらしい。


アイデンは興味がないのか、俺の足元で寝ていた。


「お待たせしました。こちらが報酬金でございます。シルバーマウスの状態の良さから、〆て1780Gになります。ご確認ください」


1780…俺たち家族の三か月ぐらいの金が手に入ってしまった…


「あ、ありがとうございました…」


「ありがとうございました。又のご利用をお待ちしております」


あまりにも大金が入ってしまって実感がわかない。


「とりあえず、今日は帰って寝よう」


宿に向けて歩みを進めた。


--------------------------


「さてさてどうしたものか…」


次の日、気を良くしたエヴィンは違うクエストを受けようとしていた。


昨日みたいにいい仕事がない。


「しょうがない、薬草でも取りに行くか」


街を出て、草むらに入る。


『ぬし―つまらないなー』


アイデンがごろごろしている。


「そう言ってないで手伝ってくれよ」


鑑定を使いながら雑草と薬草を見分けていく。


ガサガサッ


次の薬草ポイントを探しに歩いていたら、木の上から音が聞こえた。


鳥が飛び去った音だった。


鳥がいた場所に目を向ける。


「お、巣があるじゃん。卵もあったぜ!ラッキー」


『食べれるのな?』


「ちょっとまってなー見てみるから」


エヴィンは巣から卵を取り出し、鑑定を使うことにした。


少し卵が動いた。


名前 -- 年齢0日

種族 ガルダ Lv1


攻撃力 0  防御力 0

魔攻力 0  魔防力 0

俊敏力 0  

―スキル―

無し


「ガルダ?うまいのかな?」


『ガルダか。それは神獣として崇められている存在な。ちなみに俺も神獣の一匹だからな』


神獣…はるか昔に存在したという伝説の獣たち。書物にしか記されていないそれらは、伝説に過ぎず、確認されたこともないもの。


「神獣…アイデンそんなすごい生き物だったのか…なんか怖くなってきたな…」


伝説の生物がエヴィンの手に二匹もいるのだ。


『大丈夫だ。危害は加えんのだ!主は飯をくれる良いやつなのな!』


「飯目的か…ハハッ…」


良いのか悪いの…エヴィンは乾いた笑いを見せた。


「とりあえず、神獣と聞いてそのままにする訳にはいかないね。温めながら帰ろうか」


『飯が食いたいな!』


「そういえば二人?とも神獣なわけだから、みんなにバレる訳にはいかないな」


--------------------------


「お帰りなさいませ、エヴィン様。どういった御用で」


「クエストの納品です。薬草採取から帰ってきました」


「それでは薬草をください。精算いたします」


一本がだいたい5Gで、合計24本持って帰ってきた。


「120Gになります。ご確認ください」


受付嬢から盆にのったお金を受け取った。


「又のご利用をお待ちしております」


エヴィンの懐はかなり温かい。


冒険者を始めて間もないのに、約2000Gを稼いだ。


「そろそろ防具の新調でもしようかな」


そこでエヴィンは総合防具屋に向かった。


総合武器屋、防具屋とは、駆け出し鍛冶師や自分の店をまだ持てない商人が、一か所に武器や防具を売る場所である。


「ふぅー着いた着いた」


古びた扉を開け、中に入った。


中には、棚にたくさんの木箱があり、その中に鍛冶師が作ったもの、商人が手に入れたものが所狭しとあった。


「どれにしようかな…」


片っ端から探し、自分の胴体、小手、脛、足、頭、腰回り、しっかり合うものを探した。


なかなか合うものがなく、最後の棚に来た。


最初の木箱を取ってみた。


埃は被っておらず、かなり最近に入ってきたものと思われる防具を見つけた。


その防具は大きなものではなく、必要な部分だけを守る、動きやすい防具だった。


「結構ぴったりだな」


あった部位は胸、腕、腰回り、膝だけだったが、今着けている革防具よりは相当楽なはずだ。


防具の裏を見たら名前が彫ってあった。


「レガス・ハリー…製作者の名前か。一回話してみたいな」


アイデンがかなり暇そうにしてたので、一応防具を探してみた。


「ま、あるわけないか…」


『残念…』


会計に持って行った。


「胸、腕、腰巻き、膝当て、〆て275Gだ」


無愛想なおっさんに金を渡す。


「毎度あり。又のご利用を」


防具の入っている木箱を抱え、宿に向かった。


宿に着き、早速防具を着用してみた。


「いいねぇーすごく動きやすいね」


その場で足踏みをしたり、ジャンプしたり、刀を素振りしたり。


『よく似合ってるいるぞ、主よ!』


アイデンにも言われ、調子に乗ったエヴィンは…



「よし、散歩に行こうか!」


『良い案だぞ、主よ!』


アイデンもかなり乗り気だった。


ガルダの卵と、必要のないものを宿に置き、街に出た。


投稿期間が開いてしまって申し訳ありません!私生活が忙しかったのでかけなかったです!第四話から毎週金曜日までに出します!まとまった時間が取れた場合は、すぐ投稿いたします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ