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図書館の禁忌

 

 

 太古の意味で、エクストラ・遥かなる果て・シャペルン・情報喪失につき不明、にて

 

 天使の軍勢は着々と増えていた、

 その場所において、ひと際高い、塔のような巨大建築物に、天空の上から着地する。


「天使の必須アイテム、魔本を手に入れなければ、よ」


 数々の恐るべき存在を素通りして、図書館と呼ばれる場所に踏み入る。


「適当に、そう適当に手に取った本が、どんな運命に勝る、相思相愛の、遥かなる過去から唯一に定められた、天使の武器なのだわ」


 そう言って、本当に何気なく取った本、魔本。

 俺も、とりあえず、なんとなく徒然と、適当に、ツバの部分が特徴的な装丁の本を取る。


 そして外に出ると、なぜか空が黄昏時、世界の滅亡を暗示させるような、巨大な存在の降臨をつげるような、そんな雰囲気が漂っている。


「わたしは、貴方と戦いたい」


「ああ、俺も、だ」


 間合いを測って、突撃を開始した。

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