葵君と俺のあれから
涼しいかった春が過ぎ、少しなま暖かい季節になった。
俺は見慣れてきた風景を横目に一人足を進める。
あれから一ヶ月がたった。俺はあい変わらず一人で帰っている。
あることが原因で俺はあの後、クラスメイトから距離を置かれ、避けられるようになり、結局今日この日まで一人も友達ができなかった。
いや訂正、一人だけできた。
「あっいた!。おおい~さくちゃ~ん」
後ろの方から高すぎるソプラノ声が聴こえてきた。
振り返ると、ハニーブラウンの短い髪が視界に入る。
俺を見るなり走って来たのは、ハニーブラウンの短い髪と水色の大きな瞳が特徴的な女の子・・・ではなくて僕っ子(男)の「水川 葵」だ。
一ヶ月前、最初に会ったときその見た目とアニメ声により女と感知がいをしたがなんとか男と納得できて、いまではときどき一緒に帰る仲までになった。
「いやーあのときは焦ったよ。俺、お前のこと悪趣味な男装女子だっとおもってたから。」
「もうっ!ぼくだってあせったよ。さくちゃん、ひとの話しをまったくきかないんだからっ」
俺はあの日のことを思い出して笑った。
あの後ものすごい混乱してしまった俺はなにをトチ狂ったのか警察に通報しようとして、それを見た葵が慌てて止めに入り、自分は男だと必死に説得した。
しかし俺は全くそのこと信じなく結局、葵も混乱してなにをトチ狂ったのか服を脱いで証明しようとして、それを必死に止めるとゆう妙な攻防が繰り返された。
その後、通りかかった葵の同級生が割って入りやっと俺は納得できた。
あれから一ヶ月。
俺達は偶然お互いの下校時間が重なることがあり。二人で会話などして帰るを繰り返していたらいつの間にか仲良くなり、俺たちは今では週に三回ぐらい一緒に下校する仲になった。
「お前だってひとの事言えないぞ、いきなり服を脱いだりして・・・」
「ははは・・・あのあとひどかったよね」
葵は、一ヶ月前のあの日のことを思い出したのかげんなりした顔になる。
あの後、通りかかった葵の同級生が誤解を解いたと説明したが、その同級生は誤解を解くことだけをしたわけではなかった。
葵が混乱して服を脱ぎ始めて慌てて俺が止めていたとき、はたから見たら葵の服ははだけていて肩が露出していて俺はそんな姿の葵の両肩を掴んでいて、襲ってる様に見えたらしい。
その光景を部活帰りの葵の同級生が目撃。
葵が襲われているのだと感じがいし、慌てて変態(俺)から葵を引き剥がして俺を変態だと言って騒いだ。
いろいろとややこしくなるが、その光景を噂好きな別の葵の同級生が見ていて、その日のうちにいろんな人に行って噂を流し、それが流れているうちにいろいろと脚色されてしまい俺達が抱き合っていたという根も葉もない噂に最終的なった
そのせいで俺はクラスメイトから畏怖の目で見られ、避けられるようになった。どうやらホモだと思われたらしい。
「あの噂が流されてから、ぼくミナちゃんに一週間ゴミを見るような目で見られたよ…」
ミナちゃんとは誰だか知らないが、あれから葵も苦労したようだ。何かを思い出したのか、その顔は泣きそうだった。