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月夜の兎  作者: 望月あさら
【連載終了記念企画】
36/36

連載終了記念対談(座談会)

いつもどおりのお遊び企画です。

おふざけに付き合える方はどうぞご覧ください。

ちなみに、自サイトの方では、読みやすいように発言者によってカラーを変えていますので、「読みにくいわ!!」というパソコンユーザーの方はそちらへどうぞ。

http://asara.velvet.jp/ikuukan/tukiyo/tukiyo-taidan.html

~10月6日 日本国某所ラジオスタジオにて収録~


薫「みなさま今日は。今回も『魚じゃないよ司だよ』のお時間がやってまいりました。お相手は私、小山薫と、」

瞳子「宍戸瞳子でお送りします」

薫 「さっそくゲストをご紹介したいと思います。ゲスト一人目は、『月夜の兎』で主役をつとめられた深川玲司氏!」

玲司「…………」

瞳子「そして、もう1人の主役、伊藤真恵ちゃん!」

真恵「今日はみなさん! よろしくねっ! レイ、ちゃんと喋るのよ、いいわね!?」

玲司「…………」

薫 「それでは、番組をさくさく好調に進めていきたいと思います。今回も『月夜の兎』連載終了と同時にご協力を仰いだアンケートに、多数の方からのご回答をいただきました。この場をかりましてお礼を申し上げます。どうもありがとうございました」

瞳子「ありがとうございました」

薫 「そして、今日もまた、この番組は皆さんから寄せられたご質問を中心にお送りします。では、まず最初のお便りから――」

公一「ちょっとまったー!! おーっと、ちょっと待ったコール!!」

薫 「ネタが古い。却下。では、最初のお便り――」

公一「わー!! ごめんなさい薫さまー。もうしません、許してぇ。許してくれたもー」

薫 「反省の色がみえん。私を茶化してかわそうなどというふざけは考えはすかん」

公一「わ~!! ごめんなさい、ごめんなさい!! 薫さまを茶化そうなんてそんなことはこれっぽっちも考えておりませんでした! ただただ私めの不徳のいたすところ、どうか、どうか、平に、平に~~」

薫 「本当に反省をしているんだな」

公一「もちろんでございます~」

薫 「反省しているようだな。しかたない。許してやろう」

公一「ああ、よかった……」

薫 「では最初のお便り――」

公一「だからちょっと待てって! 何をさくさく進めようとしているんですか!」

薫 「さくさく進めて何が悪い。こんなことにいつまでも付き合ってられると思っているのか」

瞳子「あーあ。とうとう本音が出ちゃったわね……」

真恵「本音って? なに? あのさわやかな薫は偽物だったってこと?」

瞳子「そりゃそうよ。薫がこんなことに、あんなににこやかに付き合うわけないじゃない。さっさと進めてさっさと終わらせる魂胆だったのよ」

公一「さっさと進める魂胆だったのはいいとして! だからって何で俺を無視する?」

薫 「最初の質問は――」

公一「無視するなー!!!!」

薫 「うるさい、外道」

公一「げっ……!?」

瞳子「……またこれは……いつになくひどい言いよう……」

真恵「外道? 外道って何? ぎゃんぎゃん騒がしい人のこと?」

玲司「…………」

公一「クァロ嬢ともあろうお方が『外道』などどいうお言葉を使われるとはいたく心外。いったいどのようが理由があっての物言いか」

薫 「難しい言い回しをしてみたところで外道は外道だ」

公一「だから! なんでそうなるんだってば!!」

薫 「己が私にしでかしたことを省みてみるがよい」

公一「だから俺が何したってんだよ……」

瞳子「――あ、もしかして」

真恵「何? 心当たりあるの?」

瞳子「うん……。公一くんさ、きのう夜、遅くなってから冷蔵庫開けていたでしょ」

公一「ああ、開けた……かな?」

瞳子「そのとき、半分だけ残っていたチーズケーキ、見なかった?」

公一「ああ! みたみた~!! 一番上の段に乗っていてさ、ちょうど小腹が空いていて、何かないかな~って思っていたときだったから、こりゃいいやって口の中にポーイッて――――」

瞳子「…………」

真恵「…………」

玲司「…………」

薫 「ではまず、賛さんからのご質問です――」

公一「わー!! 待て、はやまるなクァロ!! 悪かった、俺が悪かった! 今度こそ誠心誠意謝るから見捨てないで~」

薫 「先ほどのは誠心誠意でなかったということか」

公一「え!?」

真恵「バカ……」

公一「いいえっ。さっきも誠心誠意でしたっ。今は、もっと心をこめて、最大級を超えたということでっ」

薫 「いいか、コウイ。この対談、『朱鳥の剣』のときは4人だったろ? 『深遠に在る呟き』のときも4人だった。でもどうしたことか、今回はこの場に5人いる。1人は余分だと思うんだ、私は」

公一「何おっしゃるクァロさま! レイくんがろくにお話にならないことはご存知でしょう? 声だけの出演のこの場で、彼を一人前と捉えるのはどーかと思われますよっ!?」

真恵「ちょっと公一。それどーゆーことよ? レイだって努力しているのよ! これでも」

玲司「…………」

公一「だから~。サーナもさ、ちょっとは俺の肩もってくれよ~。俺の存在意義の危機なんだから~」

真恵「薫のお菓子に手を出した自分を恨みなさいな」

公一「ひどいよ~。みんなひどいよ~。瞳子、助けてくれー」

瞳子「私としてもあんまり薫を敵に回したくはないんだけど、仕方ないわね。穏便にやりましょうよ。ほら、話によると、これやっている最中、予想だにしないところから妨害が入るって話だし。それを乗り越えていくにはみんな力を合わせなきゃ、ね?」

公一「さすが瞳子! いいこというねっ!」

薫 「私だとて妨害にもめげることなくさっさとやることをやって終わらせてしまいたいさ。しかし、信頼の置けない奴と、どれほどの協力体制が築けると思う?」

公一「わー!! ひどいよー!!」

玲司「……あの……」

瞳子「ま、ここは私に免じてよ、薫。このまま言い合っているのも、時間の無駄だと思わない?」

玲司「……あの、……」

薫 「瞳子の頼みとあっては仕方あるまい。一時休戦とするか」

公一「休戦……。ってことは、また再開戦があるってこと……?」

玲司「……あのぅ……」

真恵「ちょっと待ってみんな!! レイが喋ろうとしている!」

公一「なに!?」

瞳子「…………」

薫 「…………」

真恵「…………」

玲司「…………」

公一「…………」

瞳子「…………」

薫 「…………」

真恵「…………」

玲司「…………」

公一「――――おい、レイ! 言いたいことがあるんじゃなかったのか!?」

薫 「せっかく待ってやっているんだから、さっさと喋ったらどうだ」

瞳子「玲司くん。声はおなかから出すのよ」

真恵「ほらレイ! ファイト!!」

玲司「(だからってそう急に注目されてもなーとか思いつつ)……今、紙を手渡されて……」公一「なんだ、その紙?」

薫 「手渡された? 誰に?」

玲司「……それが、誰かはちょっとわからない」

真恵「誰かわからないって何? 顔を見ていないってこと?」

玲司「顔も見ていないし、それにだいたい、姿かたちすら、見ていない」

瞳子「……どうやって手渡されたの? それに、今手渡されたって、本当の本当の、たった今?」

玲司「ああ。たった今……。膝の上に手を置いていたら、誰かが手のひらに紙を押し付けてきたんだ。それを何気なく手にとったら、押し付けてきたはずの力がなくなって――」

薫 「人の気配は感じたのか?」

玲司「いいや。全く感じなかった」

真恵「レイの鋭い感覚にも引っかからなかったなんて……」

公一「机の下には誰もいないし、不審な点はなさそうだぞー」

瞳子「じゃあ、一体……?」

真恵「…………」

公一「…………」

瞳子「…………」

薫 「とりあえず、なんて書かれているんだ?」

真恵「そうそう、それが大事!」

瞳子「玲司くん、読み上げてみてくれる?」

玲司「『前回はじけすぎたおかげで長~くなりすぎてしまったので、今回はさくさく終わらせてください。あんまり横槍も入れないから。決してネタが尽きたからやらないわけではないだよ~ん。 By世界の創造者』」

公一「…………つまりネタがつきてんじゃん――――――うおっっ!!??」

薫 「…………」

瞳子「…………」

玲司「…………」

真恵「……なんかさ、歌、あったよね? えーっと。――――てるてるぼーずてるぼおず~あーした元気にしておくれ♪」

公一「……元気じゃない、天気だ……」

真恵「あれ? そうだっけ? でも、公一的には、天気よりも元気にしてもらいたいよねえ?」

公一「そう思うんだったら、この巨大てるてる坊主を俺の上からどかしてくれませんかね?」

真恵「背負っていてもかわいいわよ?」

公一「かわいいからで死にたくないわ!」

真恵「仕方ないな~。貸し1だかんね。レイ、そっち持って」

玲司「…………」

瞳子「……ああ、いけない、思わず我を忘れてしまったわ。でもこれが噂の妨害なのね……。あら。このてるてる坊主、スカートに何か書いてある」

真恵「どれどれ?」

瞳子「『だからネタは尽きてないっていってるでしょ~! By世界の創造者』」

公一「……言いたいことはいっぱいある、山ほどある。でも言わない、言えない。しくん」

薫 「これで私たちが目指すべき方向性ははっきりしたな」

真恵「方向性?」

薫 「せっかく上もさっさと終わらせろと言ってくれているんだ。余計なことは口にせず、とにかくやるべきことだけを済ませる」

瞳子「そうね、それがいいのかも……」

薫 「では、最初のお便りだ。関東地方にお住まいの賛さんからの――」

公一「だから待ってくれって!」

薫 「……最初に話を戻しやがって……」

真恵「公一は、さっきから何を待ってくれ待っていっているわけ?」

公一「だから! 俺が紹介されていないの! 俺もゲストなんでしょ!?」

薫 「はい。3人目のゲストだ。コウイ・チェイル。では、賛さんからのご質問――」

公一「おう! みんなよろしく頼むな! って、すんげーいまさらって気が……」

真恵「自分でいってちゃしかたないわね」

公一「う~ん……」

瞳子「……さすが薫。報復見事だわ……」

薫 「『予告編を見せてもらって思ったのですけど、 あのプロモ?はみなさんボランティア出演ですか?(笑)』」

公一「は?」

真恵「何?」

薫 「だから、最初のお便りだ。賛さんからのご質問だ」

公一「だから、さ」

真恵「何?」

瞳子「何が?」

玲司「…………」

公一「どうして最初の質問が、『月夜』に関係しないことなわけ? っていうか、ゲストの俺らがこたえられないことなわけ?」

薫 「気分だ」

玲司「…………」

瞳子「それとも、3人とも出たかった?」

公一「そ、それはいい……。出されたとしても、どんな顔すればいいかわかんないし……」

真恵「そーよねー。下手に出されて変な台詞とかつけられても困るし」

公一「玲司なんかは、あれに合った顔作れそうだけどな、台詞なんか『…………(ひたすら無言)…………』とかになりそうだよな」

玲司「…………」

真恵「公一の場合はさしずめ、『ああ、今日の夕飯なんだろう…』でしょうね」

公一「なにぃ!?」

瞳子「そうかもね」

公一「ああ、瞳子にまで笑われた~」

薫 「それで、だ。ご質問の答えなのだが、あれはボランティアだな。ボランティアといっても、無償で参加した、という意味でボランティアであって、正しくは研修の一環だ」

真恵「そうだったの……?」

瞳子「有喜さん命令だったから、断るわけにはいかないでしょう?」

公一「確かに」

薫 「まあ、そういうことだ。――ふぅ。やっと一つ終わったか」

瞳子「時間かかるわね~」

薫 「まあいい。さくさくいこう。続いてのご質問だ。萩尾さくみさまからのご質問。

『司候補生たちを(師匠たちも)動物にたとえると何になるでしょうか。』」

瞳子「待って。それに関してはね、似たようなものがもう1つきているの。――みねのもみぢばさまからのご質問。

『えーっと、候補生の方々に。それぞれの師匠を動物にたとえたらどうなりますです?』」

真恵「いつもご質問いただくお2人よね?」

瞳子「そうね。ありがたいことだわ」

公一「うんうん」

玲司「…………」

薫 「そして、前回もご質問が重なったお2人だな」

瞳子「すばらしい奇遇だわ!」

薫 「じゃあ、とりあえず、それぞれの師匠を動物にたとえてみようか――」

真恵「ヌースは黒豹」

公一「回答が早いな」

真恵「だってずっと思っていたんですもの! 外見の色からしても、あの、捕らえどころのない性格からしても、黒豹がぴったり! よね、レイ?」

玲司「…………」

瞳子「律子姉さんはナマケモノね」

公一「サル系が似合いそうだな、あの人……」

薫 「やるときはやる人だけれどもな。」

瞳子「確かに、やることやっているときはナマケモノって感じではないけど。なまじ、『ナマケモノ』な部分をよく知っているから」

公一「う~ん、フィルはなんだろう………………。プードル?」

瞳子「わかるな~。リボンをつけたかわいらしいプードルね」

真恵「薫、ネレウスはどうかな?」

薫 「先生を動物にたとえるなど、失礼千万」

真恵「シツレイセンバン……? って、何よ、レイ?」

玲司「…………えーっと…………」

公一「あのねえ、クァロさま。この場でそんなこといったら話が進まんでしょうが」

薫 「――あえてたとえるとしたら、とりあえず、現実の生き物ではないと思う」

公一「……は?」

瞳子「公一くん。ここは静かに薫のご意見を伺いましょう」

薫 「先生を例えた動物は、鳥の形態をとっているかもしれない。大きな翼を持った、しなやかな鳥だ。羽の色は、華美でもなく地味でもない。今にも透き通るのではないかというような、光輝かんばかりの白がお似合いになる。天高く舞えば太陽に届くといわれるほどの、伝説の鳥――なら、先生にお似合いになるだろう」

真恵「……あー、そーねー、似合うかもねー」

瞳子「……えーっと。――じゃ、有喜さんと美央さんはどうかしら?」

公一「美央さんはウサギだな、野生の」

真恵「野生の、なんだ?」

公一「家で飼われているようななよなよしている奴じゃなくってさ、子供を5匹ほど抱えて強く生きているお母さんウサギっていう感じがする」

瞳子「有喜さんは……そうね。馬」

薫 「う、馬か……」

瞳子「うん。馬。毛並みとスタイルのよさそうな馬」

真恵「わかるような、わからないような……」

公一「その点、レイはわかりやすいよな。ぜったいカラス。闇夜のカラス」

真恵「ちょっとそれひどくない? 過去のあだ名を持ち出さないでよ!」

公一「ひどいかぁ~?」

真恵「レイもちゃんと反論しなさいよ!」

玲司「…………いや、僕は、別に…………」

公一「で、クァロは鷹だな」

瞳子「それはよくわかるわね」

薫 「なるほど。鷹か。悪くないな」

真恵「瞳子はイヌね。かわいい感じの、毛足の長いイヌ。それか、牧場犬」

瞳子「ぼ、牧場犬…? 羊追っているの?」

真恵「牛でもいいけど」

瞳子「……羊追うわ……」

公一「サーナは……なんだろうな。簡単に済ませればネコ。もうちょっとこってみたら……キリン」

真恵「はぁ!?」

薫 「その発想の出所はわからんぞ……」

公一「なんとなくだよぅ」

真恵「公一はサルね」

瞳子「そうね、サルね」

薫 「少々じじくさいところを加味すれば、ニホンザルだな」

真恵「温泉好きそう~」

公一「確かに、温泉は好きだけど……」

瞳子「真士くんは、哲平くんにいわせればネコだし」

公一「そういうゾフィーもネコだと思うけどな」

薫 「真士は家ネコをうらやましく思いながらその感情を表に出そうとしない野生ネコで、ゾフィーは血統書がついていることを鼻にかけているネコだな」

瞳子「潤くんは?」

真恵「潤くんねえ……うーん」

公一「シカ?」

瞳子「シカ…?」

真恵「……シカ?」

公一「うおー!! くるしいいいい」

瞳子「じゃあ、愛理ちゃんは?」

薫 「そうだな…。イルカ、とか」

真恵「ツル、なんてどう?」

瞳子「どっちもわかるような、わからないような……」

公一「難しいな、人を動物にたとえるのって」

瞳子「でもまあ、何とか課題はクリアしたわ。次ぎ行きましょう」

薫 「よし。じゃあ、続いてのご質問だ。相沢秋乃さまからのお便り。

『公一君へ。 焼いもパーティですが……主役が芋を焼く、という行為に疑問を感じなかったのかな? とか(笑)。芋を焼くのは他の人に任せて、主役は焼きあがるのを待つというのが正しい主役のあり方ではないかと……

 それから、律子さんへ。 あんなことをサーナちゃんに教えて……どう責任を取るのかなあ、とか(笑)。』」

真恵「あんなことって、何?」

瞳子「その話はあとでね……」

薫 「まずはコウイ。質問にこたえてくれ」

公一「疑問……感じなかったよ? だってさ、あの時みんなは落ち葉拾いしていて、俺、それ抜け出したかっただけだもん」

瞳子「へえええ。落ち葉拾いやりたくなかっただけなのね…………」

公一「ぎくぅっっ!」

真恵「相変わらずのドジぶりに、突っ込む気力さえないわ」

瞳子「――あらやだ。もうそろそろ落葉の季節ね。今年も庭に枯葉の降り積もる季節がやってきたんだわぁ」

公一「そ、そうみたいだねえ……。アハハハハハハ」

瞳子「ウフフフフフフ」

公一「アハハハハハハ」

瞳子「オホホホホホホ」

公一「ア、ハ、ハ、アハハハハ……」

薫 「乾いた笑いは無視して――と。次の質問はリーツェ当てだな。さて、中継を出せばいいんだろうが、どうしたらよいのかな?」

真恵「中継? リーツェにつながるの?」

薫 「そうできるはずだ。1回目のときは、私のところにも中継がつながって質問に答えたしな。ただ、有喜さんがそれをどうやっていたかがわからない」

真恵「いきなり呼びかけてみるとか」

薫 「呼びかけるとは、どこに向かって?」

真恵「だから、リーツェに向かって」

薫 「どこから?」

真恵「ここから」

薫 「…………」

真恵「あー!! そんな顔しちゃってー!! まるで信用していないね!?」

薫 「あいにくと私は常識人なんだ」

真恵「でも、ここはその常識が通じない場所って話だわ」

薫 「じゃあ、ためしに呼んでみてくれないか?」

真恵「いいわよ。やってみるから。――――リーツェ!? 聞こえたら返事してー!!」

薫 「……………………………」

玲司「……………………………」

真恵「……………………………」

薫 「……………………………」

玲司「……………………………」

真恵「……………………………」

薫 「……………………………」

玲司「……………………………」

真恵「……………………………おっかしいなあ???」

薫 「わずかながらも期待した私がおろかだった……」

玲司「……………………………」

真恵「じゃあ、1回目のとき、薫はどういう感じで中継を受け取ったっていうの?」

薫 「あの時はあらかじめ、突然どこかから声が聞こえてくるかもしれない、ということは聞いていたんだ。声が聞こえたのは私が部屋に1人でいるときだ。ヘッドフォンをつけているかのように、突然耳元にノイズが走った。何だろう、と思っているうちに声が聞こえてきて、いつのまにか中継がつながっていた。だから私も普通に話していたな」

真恵「うーん。謎ね……」

薫 「それに相手が有喜さんだったからな。何が起ころうが不思議はないという気もしていた」

真恵「それは、有喜さんが『霧の精霊』を使っていうかもしれないって考えたってこと?」

薫 「そうだな」

真恵「じゃあ、薫も『霧の精霊』を使えばいいじゃない」

薫 「使いたくても、その使い方がわからないんだ。もし、『霧の精霊』を使って中継をつなげる方法があったとしても、それをどうやってやればいいのか――。だから困っているんだが」

真恵「じゃあ、この際無視しちゃうとか」

薫 「無視? 何を?」

真恵「リーツェ当ての質問。質問できなかったらどうしようもないじゃない。聞くことができませんでした、ごめんなさい、で終わらせちゃう」

薫 「なんといいかげんな……。しかし、いい手かもな……」

真恵「でしょでしょ?? そうしたらもうこの対談終わるわ。過去最短よ!」

薫 「そうか。あとはリーツェ当ての質問ばかりだからな。ここでリーツェにつながらないとなると、これで終わりということか、なるほど……」

真恵「じゃあ薫、閉めのお言葉を!」

薫 「えー。長らくお相手いただきました第3回目の『魚じゃないよ司だよ』でございますが、残念ながらリーツェ・ラヴィスにつなぐことができず、このままお開きと――――――!!??」

真恵「うわぁぁぁ!!!」

瞳子「きゃあっ!!」

公一「どわっっ!!」

玲司「!!??!!」

薫 「…………な、何なんだ……?」

瞳子「びっくりした……。でも、どうして突然これが……?」

公一「やっと我にかえれたぜ……って、だからって――――何でいきなり上から巨大てるてる坊主が釣り下がって落ちてくるかなあ!?」

薫 「コウイの上に落ちてきた奴より、微妙に大きいな」

真恵「しかも釣り下がっていて……なんだか人が首吊っているみたい」

公一「縁起でもないことを……」

玲司「…………」

瞳子「あ、でも、さっき落ちてきた奴の顔は”へのへのもへじ”だったけど、今度のはお目目がきらきらしてる~。少女漫画チックでかわいい♪ ……というより、不気味かも……」

真恵「あ、子のこの首に札がかかっているわよ。『頭の後ろをグッと押してみてください』ですって」

公一「どれどれ? 頭の後ろってこの辺かな? ――えいっ!」

薫 「…………なんだか、うなり始めたぞ、こいつ」

瞳子「…………うなっているわよね…? この機械じみた音……何?」

真恵「公一。一体あんた、何したのよ!?」

公一「何って、だから後頭部押しただけじゃん、サーナが読んだとおりにしただけじゃん!!」

真恵「じゃあこの音は何!?」

公一「知るかよ!!」

瞳子「カタカタとも言い出したわよ~!! しかも、その音にあわせて小刻みに揺れているー!!」

真恵「これ、爆弾じゃないでしょうね!?」

薫 「可能性は否定できん!」

公一「ひえ~!」

瞳子「逃げるのよ!」

真恵「だめ! 時間がないわー!!!!」

公一「うおぅっ!」

瞳子「きゃああ!」

真恵「ひぃぃ!」

薫 「!!」

玲司「!!!」

 

 

 

 

 

 


コンニチハ。ワタシ、リカチャン。



 

 

 

 

 

 

 

瞳子「――――――――は……?」

 

 

 

 


コンニチハ。ワタシ、リカチャン。



 

 

 

 

 

薫 「リカちゃん……?」

 

 


コンニチハ。ワタシ、リカチャン。



 

 

真恵「……誰が?」

 

 


コンニチハ。ワタシ、リカチャン。



 

 

玲司「…………」

 

 

てるてる坊主「コンニチハ。ワタシ、リカチャン」

 

 

玲司「…………」

公一「嘘をつくな嘘を!! お前がリカちゃんなわけがないだろうがー!! うなれ、俺の右足! 必殺、ドライブシュート!!!!」

 

 

  ばしこーん!!

 

 

真恵「うわ~。壁を破って越えて飛んでったね、リカちゃん」

瞳子「シュートで殺して欲しくないけど……」

薫 「何であんなものがいきなり落ちてきたんだろうな。あれが噂の妨害か?」

真恵「妨害しないんじゃなかったの?」

瞳子「気が変わったのかしら」

公一「はぁはぁ。ちくしょう。いらんところで無駄な力を使ってしまった……」

薫 「では、改めて閉めの言葉を――――」

玲司「…………あ……あ、のぅ…………」

真恵「……レイ、今何か喋った?」

瞳子「え? 聞こえなかったけど、そうなの?」

薫 「聞きたくなかった気もするが、――なんだ?」

玲司「今、僕、何かを持っている……」

公一「何か?」

真恵「持っている?」

瞳子「机の下に?」

公一「また手渡されたってことか?」

瞳子「さっきの手紙みたいに?」

真恵「やっぱり気配つかめなかったのね」

薫 「何かわからなければ見てみればよかろう――というより、もしや、それは……」

玲司「………………」

真恵「もしやってどういうこと? え? こ、この、レイと薫の間に流れる不穏な空気は何事!?」

公一「……とりあえず、腹は決めたぞ。何でもござれだ。もう驚くもんか。何が出てきても、この俺の必殺タイガーショットで――」

瞳子「ドライブシュートじゃなかったっけ?」

薫 「真実は、目にしなければどうしようもあるまい。恐れていても何も進展はしない。思い切りよく、私たちの前に引き出してくれないか」

玲司「――――わかった」

真恵「………………」

瞳子「………………」

公一「………………」

薫 「………………」

玲司「………………」

真恵「………………」

瞳子「………………」

公一「………………」

薫 「………………レイ。本当に、気配を感じなかったというのか?」

玲司「手にしっかりともってしまうまでは、何も」

瞳子「……これはさすがに、私でも途中で気がつきそうだけど……」

真恵「それでも気がつかなかったって…どういうこと?」

公一「やっぱり下に何か仕掛けがあるんだ! じゃないと、どうしてこんな巨大てるてる坊主が突然出てくるはずがなーい!」

真恵「公一! 机の下にもぐって調べてみて!」

公一「おうよ!」

瞳子「うーん、わからないわねえ……」

真恵「やっぱりこれもリカちゃんなのかしら?」

薫 「違うみたいだぞ。こいつは顔が”へのへのもへじ”だ」

瞳子「……薫。それも違うみたいよ。この顔は”へのへのもへじ”じゃなくって……”へへへのもんじ”?」

薫 「”へへへのもんじ”だと?」

真恵「本当だ~。顔が”へへへのもんじ”になってる~。かわいい~♪」

公一「あ~。何も仕掛けらしいものはねえぞー」

瞳子「お疲れ様、公一くん」

薫 「何もなかったか?」

公一「なーんも。普通の机と床でしたわ、これ」

真恵「何でてるてる坊主なんかね~。また、『私リカちゃん』とか喋るかな?」

薫 「ためしに頭の後ろを押してみるか?」

公一「そーだなー。それでくだらなかったら、かみそりシュートの餌食に……」

瞳子「タイガーショットじゃなかったっけ?」

公一「とりあえず押す! えい!」

薫 「………………また唸りはじめたな」

瞳子「………………カタカタいっているね」

真恵「机の上で仰向けになって……ひきつけ起こしているみたい……」

公一「また縁起でもないことを……」

玲司「………………」

薫 「もうそろそろくるな」

瞳子「くるわね」

真恵「きたわね」

公一「足がうなるぜ……」

玲司「………………!!」

 

 

 

 

 

「は~い。なんか用?」

 

 

 

 

 

薫 「なんだ?」

真恵「リカちゃんじゃないの…?」

公一「いや、待て、この声は――」

瞳子「もしや……」

玲司「………………」

 

 

「なにさ? 誰かいるんでしょ? 人呼び出しておいて無視しないでよ~」

 

 

瞳子「――お姉ちゃん?」

律子「そうだよう。なに? わかってて呼出してんじゃないの?」

真恵「薫、中継つながっちゃったみたいよ?」

薫 「ああああああああああああああああ…………」

公一「まさかこのてるてる坊主が中継機とは……」

玲司「………………」

瞳子「ん……まあ、用事があるといえばあるんだけど……一体どういう経緯でこうなっているの?」

律子「経緯? えーっとね――」

薫 「いや、リーツェ、それはいい! その話はまた家にかえってからゆっくりと聞かせてもらう! それよりも今は、質問にさっさと答えてくれ!」

公一「おお。クァロが慌てている。珍しい……」

真恵「生きていればこんな日も来るものなんだね……」

律子「質問~?」

薫 「そうだ。まずは相沢秋乃さまからのご質問だ。

『律子さんへ。 あんなことをサーナちゃんに教えて……どう責任を取るのかなあ、とか(笑)。』」

律子「ああ。例の対談だっけ、今日は。えーっとね、その質問についてはぁ」

真恵「そうそうリーツェ! さっきから謎なの! あんなことってどんなこと?」

瞳子「ああぁぁ! お姉ちゃん!! いい? 真恵ちゃんは純真で純朴でまだピュアなんだからねっ!? いきなり真っ黒く染めないでねっ!?」

真恵「……黒く染めるって……なに?」

玲司「………………」

公一「んー。あんまりサーナは気にしない方がいいかもなー」

律子「だいじょ~ぶさ~。ちゃんとわかっているからさ~」

真恵「だから! 一体私が何なの!?」

律子「あれでしょ? AとかBとかCとかいうの」

真恵「ああ、あれか~」

瞳子「お姉ちゃん、くれぐれも…………」

律子「責任なんてねぇ。私とるの? なんで? そういうのは真恵の男が取ればいいんだよ。そういう真恵もひっくるめて引き受けてくれる男がいればいいだけでしょ?」

公一「いいだけでしょ、って……」

真恵「責任ってなによ~。私の男ってなによ~。ねえ、誰か教えてよ~~」

律子「それはつまりね、真恵――」

瞳子「お姉ちゃん、お願いだから……」

真恵「うんうん。なになに??」

律子「Cは千葉県千葉市まで遊びにいったってことだったでしょ? つまりね、アルファベットが進んでいくぶん遊びに出かける場所も遠くなっていって、それだけ2人の中も親密になっていくってことなのさ~」

真恵「うんうん」

瞳子「あっている部分とあっていない部分の差が激しくてめまいがするわ……」

律子「だから当然! アルファベットを最後まで制覇すればその2人の仲は永遠ってことで!!」

真恵「すご~い! 最後ってことはZよね!? 2人の仲が永遠になるZって、一体どこなのどこなの!?」

律子「ふふふ。どこだと思う?」

真恵「どこだろう、どこだろう??」

公一「……俺まで興味津々になってきた……」

瞳子「確かに、気になるといえば、気になるわね」

真恵「もったいぶらいないで教えてよ~」

律子「ふふふふふ……。Z――それは!!」

真恵「それは!!??」

薫 「……それは?」

玲司「………………」

公一「それはぁっ!?」

 

 

 

 

 

律子「ザイールっ」

 

 

 

 

 

瞳子「………………」

薫 「………………」

玲司「………………」

真恵「………………ザイールって……」

公一「………………うなれ、俺の右足! スカイラブハリケーン!!!」

 

 

  どばちゅーん!!

 

 

薫 「”へへへのもんじ”飛んでいったいったな……見事だ」

瞳子「スカイラブハリケーンは、2人でやるんじゃ……」

真恵「………………ねえ、レイ。ザイールって…………………どこ??」

玲司「…………アフリカ」

真恵「アフリカ!? そんなところまでいかないと永遠の仲を得られないなんて……私、六大のこと、侮っていたわ……」

瞳子「侮っていてくれた方がいいんだけど……」

薫 「ああ、しまった。おもわず壁を突き破って飛んでいった”へへへのもんじ”に感心してしまったが、リーツェへの質問がもう1つあったんだ」

瞳子「あら、本当だわ」

公一「どういうのだ?」

瞳子「耀さまからのご質問よ。

『律子のお仕事、無事(?)終わりました?』」

薫 「代わりに私たちがこたえておくか」

瞳子「そうね。――なんとか無事終わったみたいです。千尋さんに散々言われながらも何とか」

公一「結局、本腰入れてやり始めてから、4日ぐらいで終わらせてなかったか、あの人?」

薫 「いつものことといえばいつものことだけれどもな」

瞳子「やりだせば早いんだけれどもね、お姉ちゃんは。病的なまでに集中するし」

公一「出来上がったものも、お客さんにかなり気に入ってもらえたらしいじゃないか」

瞳子「うん。千尋さんがお客様に預かったお姉ちゃん当てへの御礼を持ってきていたから、よっぽど気に入ってもらえたみたいよ。……そういえば、あのお礼ってなんだったのかしら?」

薫 「和菓子だったぞ」

瞳子「……2人で食べちゃったのね?」

薫 「…………千尋さんもいた」

瞳子「じゃあ、3人」

薫 「…………コウイもいた」

瞳子「じゃあ、4人」

公一「……だって、人数分なかったからさ……なあ?」

真恵「…………ザイール…………」

公一「うわっ。まだお前悩んでいたのか!?」

真恵「だって……ザイール……遠いわ……」

瞳子「本当にお姉ちゃんは責任をとらないつもりかしら……」

薫 「まあ、サーナを嫁に出すときにでも、男の方に含ませておけばいいんじゃないか?」

瞳子「2人でザイール行ってくれって?」

薫 「一生だまさなくてもいいとは思うけどな……」

公一「ところでさっ! 質問これで終わり?」

瞳子「あら?」

薫 「ああ。そうだな。終わったな」

瞳子「じゃあ、本当にやっと閉めの言葉がいえるわね」

薫 「結構長引いたが――よし。みなさま、長々とお付き合いいただきありがとうございました。第3回目の『魚じゃないよ司だよ』もこれにてお開きとさせていただき――――ッ!?」瞳子「ひいっ!」

真恵「えええ!?」

玲司「!!??」

公一「ぎょええええ!!???」

薫 「な……何なんだ、この机の上にいきなり出てきた……超巨大てるてる坊主は……!」

真恵「しかも立ってる~」

瞳子「しかも2つもある~」

公一「うわっ。蠢いたー!!」

真恵「顔がないわ!!」

瞳子「本当! のっぺらぼう!」

公一「動いているよ~。ひ~」

玲司「……………いや、この2人は――――――」

 

 

「あっつーい!!」

「苦しいってんだー!!」

 

 

薫 「…………なんだと?」

瞳子「え? なんで?」

真恵「この声、聞き覚えがあるんだけど……」

玲司「だから、この2人は……」

公一「そりゃあお前、聞き覚えあるって」

愛理「あー。やっぱりここだったのね……」

潤 「わかりきっていたことではあったけどなあ。机の上とはまたお行儀の悪い登場になったな」

愛理「そうね。とりあえず、降りるわ」

薫 「……お前たち何しに来た……というのは、愚問か?」

愛理「愚問ね」

潤 「愚問だな」

瞳子「もちろん2人のこのタイミングでの登場は、2人が図ったことでは――」

愛理「ないわよ、天地に誓って」

公一「てるてる坊主になっていたのも、当然――」

潤 「てるてる坊主? ああ! 本当だ! 布かぶらされて固定されたことはわかっていたけど、まさかてるてる坊主になっていようとは!」

真恵「……何なの、これ?」

公一「どうせ宣伝だろ、次回作の」

潤 「あたり。今日の朝、みんなと同じく内のポストに手紙が入っていてね」

真恵「『こんなところで埋もれていていい人材ではなーい!!』って?」

愛理「もうすでに散々出ているから、さすがにそれはなかったわね。かわりに、『いいかげん顔見せないと忘れ去られるのでいってこーい!』ってのはあったけど」

薫 「哀れだな」

愛理「そこで哀れんでもらうと、むなしくなるわ…」

潤 「じゃ、さっさと宣伝済ませちゃいます。えー。次回作は『異空間の司 若葉の章4 若葉色の人魚姫』! 季節は冬、テーマは恋! そして見所はなんといっても、やっと一堂に会するオールキャストな部分です!」

愛理「メインキャラは潤。あくまでも潤。なにが何でも潤。オールキャストで若葉の章のクライマックスのために、みんなそれぞれの問題を抱え込み、それに向かって立ち向かっていきます」

潤 「――ま、人によっては問題ない奴とかいるらしいけど……」

公一「へえ、そうなんだ」

愛理「……そうらしいわよ、公一」

潤 「とまあ! かなり読み応え抜群、超特価お買い得な内容となっておりますので、皆様ぜひ、お試しになってみてください!」

愛理「よろしくお願いしま~す(にっこり)。(即座に真顔)こんな感じでいいかしら?」

潤 「(やっぱり真顔)いいんじゃないの? ここまでやれば、兄貴も文句はないだろ」

瞳子「有喜さんが絡んでいるの?」

愛理「家を出る前にね、有喜さんに台本もらったんだけど」

真恵「台本!? 今のはそれどおりだったの?」

潤 「ま、大体は……。台詞とかはかなり崩しているけど」

愛理「趣旨は間違っていないわよね」

潤 「だいぶがんばったと思うぜ、俺たち」

薫 「じゃあ、これで本当にお開きでいいんだな?」

愛理「うん……って、なんかすっごく穏やかじゃない? 今回」

瞳子「やっぱりそう? これでもそう?」

公一「はじまったばかりの頃にさ、手紙もらってさ、さくさくすすめろって。そのせいじゃない?」

潤 「じゃあ、今回だけ背景が黒いのはなぜなんだ?」

愛理「そうよね。過去2回とも白かったのに」

薫 「それはどうやら、今回出る私たちの色が白だと見難いからという理由らしい」

愛理「それだけで、黒」

公一「ただ単に白が飽きた、という話もある……」

瞳子「それにしても、無事に終わってよかったわ。さ、薫。改めて閉めのお言葉を」

薫 「長らくお付き合いいただきました『月夜の兎連載終了記念特別企画対談』もお時間が迫ってまいりました。改めまして、アンケートにお答えいただいた皆さん、『月夜の兎』を応援してくださった皆さん、読んでくださった皆さん。本当にどうもありがとうございました」

瞳子「ありがとうございました」

薫 「次回作『若葉色の人魚姫』もぜひぜひよろしくお願いします」

愛理「お願いします」

薫 「それでは、今回は穏やかにこのあたりでお別れします。またお目にかかれる日まで!」

瞳子「さようなら」

公一「さよ~なら~」

真恵「さようなら!」

愛理「さようなら」

潤 「さようならっ!」

玲司「…………あの」

薫 「さようなら」

瞳子「さようなら」

公一「さよ~なら~」

真恵「さようなら!」

愛理「さようなら」

潤 「さようならっっ!」

玲司「………………………………あの」

公一「空耳……空耳だ……」

瞳子「聞かなかったことにしたい……聞かなかったことにしたい……」

薫 「無視だ……無視だ……」

玲司「……………………………………………………あの」

愛理「とにかく終わらせたい……とにかく終わらせたい……」

潤 「なんだかわからんが反応はしちゃいかん、しちゃいかん……」

玲司「……………………………………………………………………………あの」

薫 「さようなら」

瞳子「さようなら!」

公一「さよ~なら~!」

真恵「さようなら!!」

愛理「さようなら!」

潤 「さようならっっ!!」

玲司「………………………………………………………………………………………あの」真恵「……ああ、もう! だめ! レイ見捨てらんない!」

公一「ああああああああ」

薫 「私たちの努力が……」

瞳子「やっぱり真恵ちゃんに玲司くんは放って置けなかったわね……」

真恵「レイ、一体こんな時に何なのよ!」

玲司「……また、手紙が……」

薫 「どれ、かしてみろ! ――なんだ、これは!」

愛理「どれどれ?

『フフフ。潤くんがこの場に帰って来たわねv フフフフフフ……。From松山潤を痛めつけてほくそえむ会会長』」

瞳子「………………………………」

公一「………………………………」

真恵「………………………………」

玲司「………………………………」

愛理「………………………………」

薫 「………………………………」

潤 「………………………………俺?」

 

 

 

 

 


(暗転)




おわり

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