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願い神の消滅  作者: ふっき絵助
第1章・願いを叶える品物
1/1

序章~落ちこぼれ?王国騎士と賢い魔法使い~

誰もが見飽きてしまっただろう騎士や魔法使い、竜や怪物が現れるファンタジー世界のその一つ。ゴールド王国の騎士団に入団した青年騎士ダップが、幼馴染みの魔法使いシャリスと世界の謎に挑むお話です。

挿絵(By みてみん)


カンカンカン!

木刀が打ち合い鳴り響く都心より少し離れた、ゴールド王国の騎士訓練場。

今年騎士となった青年ダップは先輩騎士と訓練に励んでいた。


ダップ『逆転の一手!これで決めるぜーー!!

既に追い詰められてたその木刀は相手の脇を狙って…そのまま外れた。

先輩騎士『フン!


ビュッ!ガン!!

ザザーッ!


団長『一本!そこまでだ。

ダップ『痛ててて::くー強いな~ローレンさんは。

ローレン『当たり前だ。入団して1年も経たないお前に負けるわけないだろう。

ダップ『そうだとしても、俺はもっと強くなりますよ。

そしてスグに先輩を超えて、この国を守る立派な騎士になってみせます!

ローレン『そうだな、それには俺も賛成だ。勝てるかは別にしてな、ハハハハ!


ゆっくりと立ち上がるダップを後目に、先輩騎士は休憩にとその場を去った。


団長『よし、早朝の訓練はここまでだ解散!

先輩と同じく他の騎士たちも訓練をやめ解散した。


ダップ『ふー…あの攻撃、何で避けれるんだチクショー色々試したけどかすりもしない、どーすりゃいいんだ。


む~と、自分の宿舎に帰ろうとすると


団長『おいダップ、今日は魔法会館の所にお使いの日じゃないのか?

ダップ『あ!そういやそうだった!先輩の対策を考えてたら、

すっかり忘れてましたよ。気が付かせてくれて有難うございます団長!

団長『毎週行ってるんだ、忘れるなよ。また前みたくどやされるぞ、

ダップ『あいつな~少し魔法が出来るからって調子に乗ってるんですよ。俺はお前のパシリじゃねーって言ってやりたいですよ~

団長『まー彼女の事は兎も角、魔法学長の頼みでもあるんだ。光栄な事だぞ?そう邪険にするなよ。

ダップ『はぁ~~~い


ーーーーーーーーーー


騎士団の訓練所から1・5㎞先にワシが本を広げる銀の彫像が目立つ

大きな建物がある《王国魔法学会館》だ。


魔法使いの少女『ダップ遅い!約束から1時間も遅刻よ?それに何その恰好?服もしわしわで…口にご飯の食べ残し付いてるし、


彼女はシャリス。俺の幼馴染み…で悪友の魔法使い。騎士団の俺より一年先にこの魔法学会に入会し、ここの偉い魔法学長の補佐もしてる女だ。


ダップ『仕方ないだろう、他のは洗濯でこれしかなかったし、今日は特訓の日で腹ペコったんだ。食べながら急いできたんだよ。


シャリス『だからって、その姿はどうなの?ここは馬小屋じゃないのよ、神聖な魔法学会の本館よ?は~もーまるで歩く雑巾!これが知り合いなんて、私はめちゃめくちゃ恥ずかしいわよ~;


確かに俺より遥かに頭はいい。だがそれ以上に態度はデカいし口が悪い。


カチャ!

そんないい大人がガキのような言い争いをしてると、学会館の最高責任者である魔法学長が現れた。


魔法学長『済まないね、シャリス君の幼馴染みだからと信用して、騎士の君にお使いまがいの事を毎週させてしまって。

ダップ『いいえ、午後からも訓練があったのですがサボれてなによりです。でも失礼ですけどウィード様、これって俺じゃないと駄目なんですかね?


いつものように王国の文官から預かった手紙を渡す。魔法学長にはまだ若い彼は、苦笑交じりに正式な手紙と確認しながら


ウィード『そうだね。君しか出来ない。

ダップ『そうですか;

ウィード『では今中身を確認してくるから、少しの間お茶でも飲んで待ってくれ。

ソファーを手で案内し、学長室に戻っていった。


ーーーーーーーーーー


コポコポコポ…

応接間のテーブルに並んだ上品な二つのカップに、温かいお茶を入れるシャリス。


ダップ『良い匂い~こりゃ美味しそうだ!


バリバリと机に置かれたクッキーを食べながらお茶をガブガブとすする


シャリス『あなた本当、デリカシーとか無いわよね。はぁ~O

ダップ『食べ物は残さず美味しく食べられた方が幸せなんだよ、かしこまって捨てられたら、それこそ罰が当たるぜ。


そーだけどーと言いそうな前に座る彼女に俺は続けた


ダップ『でさ、いつも持ってくる手紙、あれって何が書いてあるの?お前は知ってるんだろう?

シャリス『さ~ど~でしょう?大体ガサツな貴方は知らなくていい事よきっと。

ダップ『が、ガサツぅう?高慢ちきちきバッタなお前に言われたくないね!

シャリス『高慢ちきって何よ!貴方の脳みそ一度吹っ飛ばした方が良さそうね!

ダップ『やれるならやってみな!これでも俺は国の騎士だぜ!対魔法の勉強もしてるんだ!

シャリス『落ちこぼれで浪人した方の対魔法の勉強ね~へーほーふーん。

ダップ『あー言ったな!俺の必殺技で泣かすぞコラァ!!

シャリス『か弱い女に国の騎士が手を上げる?きゃー怖い~ん::騎士より蛮族バーサーカーのがお似合いよ、貴方は!

ダップ『何だとぉおおー!ぐぬおおおおぉ!

シャリス『何よ!やるか?!あああーーん!


バタンッ!!


ウィード『ついにわかったぞ!シャリス君!!

シャリス『え?!ほ、本当ですか学長?


いつもの小競り合いが始まろうとしてた時、少し慌てたように学長が戻ってきた、その言葉にシャリスも振り上げた拳を下す。


ダップ『???…何がわかったんです?

ウィード『済まないね…少し息を整えさせてくれ。


そう言いながら、応接間の扉をしっかり閉めカギを掛けると静かに言った。


ウィード『どんな願いも叶えるアイテムの事だよ。


~願い神の消滅・第1話完~

いつもは漫画を描いてる者ですが、ネーム感覚で小説って書けるのかな~と試しに書いてみる事にしました。またネタがまとまったら続きを書きたいと思います。(不定期

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