序章~落ちこぼれ?王国騎士と賢い魔法使い~
誰もが見飽きてしまっただろう騎士や魔法使い、竜や怪物が現れるファンタジー世界のその一つ。ゴールド王国の騎士団に入団した青年騎士ダップが、幼馴染みの魔法使いシャリスと世界の謎に挑むお話です。
カンカンカン!
木刀が打ち合い鳴り響く都心より少し離れた、ゴールド王国の騎士訓練場。
今年騎士となった青年ダップは先輩騎士と訓練に励んでいた。
ダップ『逆転の一手!これで決めるぜーー!!
既に追い詰められてたその木刀は相手の脇を狙って…そのまま外れた。
先輩騎士『フン!
ビュッ!ガン!!
ザザーッ!
団長『一本!そこまでだ。
ダップ『痛ててて::くー強いな~ローレンさんは。
ローレン『当たり前だ。入団して1年も経たないお前に負けるわけないだろう。
ダップ『そうだとしても、俺はもっと強くなりますよ。
そしてスグに先輩を超えて、この国を守る立派な騎士になってみせます!
ローレン『そうだな、それには俺も賛成だ。勝てるかは別にしてな、ハハハハ!
ゆっくりと立ち上がるダップを後目に、先輩騎士は休憩にとその場を去った。
団長『よし、早朝の訓練はここまでだ解散!
先輩と同じく他の騎士たちも訓練をやめ解散した。
ダップ『ふー…あの攻撃、何で避けれるんだチクショー色々試したけどかすりもしない、どーすりゃいいんだ。
む~と、自分の宿舎に帰ろうとすると
団長『おいダップ、今日は魔法会館の所にお使いの日じゃないのか?
ダップ『あ!そういやそうだった!先輩の対策を考えてたら、
すっかり忘れてましたよ。気が付かせてくれて有難うございます団長!
団長『毎週行ってるんだ、忘れるなよ。また前みたくどやされるぞ、
ダップ『あいつな~少し魔法が出来るからって調子に乗ってるんですよ。俺はお前のパシリじゃねーって言ってやりたいですよ~
団長『まー彼女の事は兎も角、魔法学長の頼みでもあるんだ。光栄な事だぞ?そう邪険にするなよ。
ダップ『はぁ~~~い
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騎士団の訓練所から1・5㎞先にワシが本を広げる銀の彫像が目立つ
大きな建物がある《王国魔法学会館》だ。
魔法使いの少女『ダップ遅い!約束から1時間も遅刻よ?それに何その恰好?服もしわしわで…口にご飯の食べ残し付いてるし、
彼女はシャリス。俺の幼馴染み…で悪友の魔法使い。騎士団の俺より一年先にこの魔法学会に入会し、ここの偉い魔法学長の補佐もしてる女だ。
ダップ『仕方ないだろう、他のは洗濯でこれしかなかったし、今日は特訓の日で腹ペコったんだ。食べながら急いできたんだよ。
シャリス『だからって、その姿はどうなの?ここは馬小屋じゃないのよ、神聖な魔法学会の本館よ?は~もーまるで歩く雑巾!これが知り合いなんて、私はめちゃめくちゃ恥ずかしいわよ~;
確かに俺より遥かに頭はいい。だがそれ以上に態度はデカいし口が悪い。
カチャ!
そんないい大人がガキのような言い争いをしてると、学会館の最高責任者である魔法学長が現れた。
魔法学長『済まないね、シャリス君の幼馴染みだからと信用して、騎士の君にお使いまがいの事を毎週させてしまって。
ダップ『いいえ、午後からも訓練があったのですがサボれてなによりです。でも失礼ですけどウィード様、これって俺じゃないと駄目なんですかね?
いつものように王国の文官から預かった手紙を渡す。魔法学長にはまだ若い彼は、苦笑交じりに正式な手紙と確認しながら
ウィード『そうだね。君しか出来ない。
ダップ『そうですか;
ウィード『では今中身を確認してくるから、少しの間お茶でも飲んで待ってくれ。
ソファーを手で案内し、学長室に戻っていった。
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コポコポコポ…
応接間のテーブルに並んだ上品な二つのカップに、温かいお茶を入れるシャリス。
ダップ『良い匂い~こりゃ美味しそうだ!
バリバリと机に置かれたクッキーを食べながらお茶をガブガブとすする
シャリス『あなた本当、デリカシーとか無いわよね。はぁ~O
ダップ『食べ物は残さず美味しく食べられた方が幸せなんだよ、かしこまって捨てられたら、それこそ罰が当たるぜ。
そーだけどーと言いそうな前に座る彼女に俺は続けた
ダップ『でさ、いつも持ってくる手紙、あれって何が書いてあるの?お前は知ってるんだろう?
シャリス『さ~ど~でしょう?大体ガサツな貴方は知らなくていい事よきっと。
ダップ『が、ガサツぅう?高慢ちきちきバッタなお前に言われたくないね!
シャリス『高慢ちきって何よ!貴方の脳みそ一度吹っ飛ばした方が良さそうね!
ダップ『やれるならやってみな!これでも俺は国の騎士だぜ!対魔法の勉強もしてるんだ!
シャリス『落ちこぼれで浪人した方の対魔法の勉強ね~へーほーふーん。
ダップ『あー言ったな!俺の必殺技で泣かすぞコラァ!!
シャリス『か弱い女に国の騎士が手を上げる?きゃー怖い~ん::騎士より蛮族バーサーカーのがお似合いよ、貴方は!
ダップ『何だとぉおおー!ぐぬおおおおぉ!
シャリス『何よ!やるか?!あああーーん!
バタンッ!!
ウィード『ついにわかったぞ!シャリス君!!
シャリス『え?!ほ、本当ですか学長?
いつもの小競り合いが始まろうとしてた時、少し慌てたように学長が戻ってきた、その言葉にシャリスも振り上げた拳を下す。
ダップ『???…何がわかったんです?
ウィード『済まないね…少し息を整えさせてくれ。
そう言いながら、応接間の扉をしっかり閉めカギを掛けると静かに言った。
ウィード『どんな願いも叶えるアイテムの事だよ。
~願い神の消滅・第1話完~
いつもは漫画を描いてる者ですが、ネーム感覚で小説って書けるのかな~と試しに書いてみる事にしました。またネタがまとまったら続きを書きたいと思います。(不定期




