少しのワガママ
いつも、ただ一人の人間の事しか見えちゃいなかった。
大好きな、あの人の事だけ。それしか、頭になかった。
でもね、想いを伝えれば楽になるのか? と聞かれれば、
絶対に楽にはならないと、
即答できるだろう。
知ってるよ。あの人に、好きな人いるのぐらい。知ってる。
それが私の名前じゃない事も……知ってる。
でも、いいの。私、苦しいなんて、思わないから。
苦しいって思うから、苦しいんだよ。
思わなきゃ、絶対に平気。
何にも思わないよ。
って、信じてた。でも、そんなの所詮は一瞬の揺らぎですぐ崩れてしまうものだった。
君の好きな人の名前が出る度に照れるその顔を見てたら、
一瞬にしてそんなの関係無くなっちゃった……。
「ポタ……ポタ」
目頭が熱くなる。
目から雫が零れ落ちる。
そんな事をしてる自分が嫌になった。
まるで、負けを認めたみたいな気分になったから。
あ~あ。こんなに苦しいなら、もういっそ全て捨ててしまおうか? こんな気持ち。
全部……捨ててしまいたいよ。
でも、捨てられなかった。
捨てたら……、大事な物も全て捨てちゃうような気がしてならなかったんだ。
叶わない恋だって最初から分かってた。
でも、悔しいじゃない。なんで、私を選んでくれなかったのって。悔しくなるじゃない……。
それでも、いいって思えてた自分が今は羨ましいだけだった。
過去の自分がすごい人に、今なら見える。
ねぇ、最後に……ひとつだけお願い、聞いてくれない?
大した事じゃないんだ。すぐ終わる。一瞬だから……。ね? いいでしょ?
あのね、この一言をいってほしいんだ。
ただ、一言。
『愛してる』って
言ってくれれば、私はもう何もいらないよ……。
~*end*~
こんにちは。妹明です
なんか、話が微妙な感じです。片思いする少女の気持ちを書こうとして逆に空回りした感がにじみ出ちゃってますね。ホント、すみませんm(_ _)m
やっぱ上手くいかないものですね(T□T)
感想・意見・駄目出し!などなど、ございましたら是非!書いていただければ、泣きながら喜びます!!
この度は、この作品を読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m