自我という星
人間という星々を纏いし惑星
各々が持ち輝く星というひとつの自我に
各々が独りで暮らしている
惑星という宇宙の中で星々は
互いに惹かれ合い近付くか
さもなければ突っぱね離れる
そして陽の光を待ち焦がれながら
光の紛い物に目を向ける
遠い星に住む独りは
自我の星で住まう独りでは
到底理解が及ばない
世の理の中に生きながら
たとえ逝けども辿り着かない星
しかし同一の惑星の中に収められ
酸素を奪い合うだけの時を過ごせば
いつかどこかで星は破裂するのも
自然の摂理なのかもしれない