9. キトサン、グルコサミンをとる
僕が免疫力をつける意味でかなり注目しているのが、キトサン(Chitosan)です。
この物質はカニやエビの殻に含まれる物質で、ブドウ糖(グルコース)をアレンジしたような物質が数珠状に長く連なったもので、動物性の食物繊維と言うこともできます。
カニやエビの方に含まれる状態ではキチンと呼ばれ、これを短く切断したもの(分子量の小さくなったもの)はキトサンと呼ばれます。
以前はキチンとキトサンが混ざった状態で世に出回っていたため、キチン・キトサンと呼ばれていました。
現に、僕自身がこの物質に関する本を初めて手に入れた時には、キチン・キトサンと表記されており、しばらくするとキトサンの単独表記になりました。
この物質は現在、グルコサミン(Glucosamine)と呼ばれるのが一般的になりました。
キトサンは体内に入ると消化されてさらに分子量が小さくなってグルコサミンになることが知られています。
体内で吸収される割合は分子量の大きいキチンよりも分子量の小さいキトサンの方が高いため、グルコサミンはさらに吸収率が高いことが推測されます。
つまり、事前に消化して吸収率を高めてから摂取出来るような技術が確立されたのではないかと思われます。
この物質には、有害物質や中性脂肪、コレステロール、塩素などと吸着し、体内への吸収を抑制したり、対外への排泄を促進する効果があります。
また、体本来が持っている「治す力」をつけて免疫力を上げる効果があります。
もう少し踏み込んで説明しますと、すでにかかってしまった病気を治す力に加えて、病気になる前にあらかじめ治しておく、すなわち予防の効果もあります。
ウィルスに関する記述でも、B型肝炎ウィルスに由来する肝炎の症状が改善したという報告があります。
他にも、この物質の効果は、キトサン(またはキチン・キトサン)の本からになりますが、本当に様々なものがあります。
・アトピー、リウマチなどの免疫異常を改善する。
・糖尿病やその合併症を改善する。
・肝臓の機能を改善する。
・動脈硬化を改善する。
・ぜんそく、アレルギー性疾患などを改善する。
・高血圧、肩こり、視力障害など、様々な症状を改善する。
・多めに摂取することでガンから生還したという報告がある。
正直、ここでは到底書ききれないほどの効果が報告されているため、代表的なものに絞りましたが、それでもこれだけあります。
世間ではダイエット食品として紹介されていますが、僕としてはそれだけではあまりにももったいないと考えています。
現に、友人にキトサンを勧めた結果、後日、その人から「君、若返ったんじゃない?」と言われたという報告を受けました。
さらに、ぜんそくに悩まされていた人に勧めた結果、それが治ったと言われたこともあります。
100%とはいいませんが、ある程度キトサンが役に立っていたのは間違いないでしょう。
また、僕自身も健康診断で必ず要注意のC判定になってしまう項目があります。
一時は最悪のE判定になったことがありますが、その後、Cに戻り、以降はそのまま粘り続けています。
多分B以上に改善することはないと思いますが、とりあえずCのまま維持出来れば良しと考えています。
最近ではグルコサミンという名前がよく知られるようになりましたが、こちらでも上記のような効果が期待できると思います。
むしろ、グルコサミンの方が吸収されやすいことを考えると、キトサンよりもより効果的なのかもしれません。
さて、僕はこれまで免疫力を上げることに関する本や報告を読んでいく中で、ある疑問がわいていました。
それは免疫力を上げた結果、上がり過ぎてしまって、何か悪いことが起きたりはしないだろうかということです。
免疫は下がってしまえば色々な病気にかかりやすくなりますが、異常なまでに上昇してしまえばリウマチやアトピーになってしまいます。
と言うことは、もしリウマチやアトピーの人がキトサンを摂取すると、より症状が重くなると考えられます。
しかし、結果は上記のとおり、これらを改善する効果が報告されています。
ということは、キトサンは低下した免疫力を上げるだけでなく、上がり過ぎた免疫力を下げる効果も持ち合わせていることになります。
これは実に不思議なことで、まるでキトサン自体が免疫の適正値を知っていて、それに合わせてくれる機能を持っていると考えなければ説明がつきません。
理屈は何であれ、とにかく免疫をただ上げるだけでなく、適正な免疫に調節してくれるということは非常にありがたいことです。
また、僕はこの物質が感染症によって引き起こされる免疫の暴走、俗に言う「サイトカインストーム」にも効果があるのではないかと考えています。
サイトカインはウィルスなどが感染した時に免疫細胞から分泌される物質で、これによって免疫が活性化され、熱が出たり、患部が腫れたりするなどして、体が病原体と戦う状態になります。
この物質は、戦いが終了した後はすみやかに分泌が抑えられなければなりません。
しかしサイトカインストームが起きて分泌がそのまま継続してしまうと、全身に炎症が起きるなどして、かえって体に良くない結果を招いてしまいます。
現時点ではどの本や資料を見ても一切データがありませんが、もしキトサンやグルコサミンによって解決に向かうことが出来れば、こんな嬉しいことはありません。
僕はキトサンを常に切らさないようにしており、毎日飲んでいます。
そのおかげで今回のウィルスやインフルエンザなどの病気にかからなくて済み、さらには健康診断のある項目でもC判定で粘れているのかもしれません。
もし病気を発症して治療や入院をしたり、通院生活をするようになればお金や時間もかかりますし、緊急事態の時であれば病院にも行けない、治療も出来ないという事態になることもあり得ます。
免疫力を適切につけ、病気にならない体作りをし、毎日を健康に過ごすためにも、個人的にはキトサンやグルコサミンをお勧めしたいと考えています。