8. ヨーグルトを摂取する
僕は大のヨーグルト好きで、毎日食べて(または飲んで)います。
特に、今回の感染症が広まってからは、常に冷蔵庫に常備しており、出来る限り切らさないように心がけています。
元々ヨーグルトが広まるきっかけは、ブルガリア人が長寿であることの原因を探るために、食生活を調べたところ、ヨーグルトを食べているためと結論付けられたことに由来します。
そして、「ヨーグルトこそが我々が探し求めていた不老長寿の薬だ」と解釈されたことがあります。
かく言う、僕がヨーグルト好きになったきっかけもそのエピソードですし、長い間健康でいたいと考えています。
そのヨーグルトですが、免疫力に関する本を読むと、必ずという程紹介されています。
世間では、感染症対策として推奨されているような雰囲気もあります。
では、ヨーグルトは感染症予防のためにどのような働きをしてくれるのでしょうか?
この項では、自分が本などで得た知識を参考に、自分なりの考え方も織り交ぜながら書いていこうと思います。
人間の体内には、様々な細菌が存在します。
小腸では1gあたり1000万個以上、大腸では1000億個近くの細菌が存在し、一般には腸内細菌と呼ばれています。
その腸内細菌には、大きく分けて善玉菌(Good bacteria)、悪玉菌(Bad bacteria)、日和見菌があります。
善玉菌はその名の通り、私達の体に良い働きをしてくれる細菌の総称で、ビフィズス菌、乳酸菌などがあります。
こちらが優勢な状態になっていれば、免疫力の高い状態を維持出来、健康に過ごすことが出来ます。
悪玉菌は増え過ぎてしまうと体に良くない働きをする細菌の総称で、ウェルシュ菌、大腸菌などがあります。
もしこちらが優勢になってしまうと、臭いおならが出るようになったり、腸内で有害な物質が発生してしまいます。
日和見菌は腸内細菌の7割を占めており、普段はいい働きも悪い働きもしていません。
そして、善玉と悪玉のどちらかが優勢になると、そちらに加担する性質があります。
ですから、善玉菌優勢の状態にしておくことは、なおさら重要です。
僕自身調べてみて驚きましたが、大腸菌は悪玉菌に分類されています。
確かに食中毒の原因になる病原性大腸菌も存在しますが、ほとんどのものは無害です。
しかも、消化を助けたり、ビタミンK2を生産するといった、有益な働きもあります。
また大腸菌は遺伝子組み換え技術などにも広く使われており、ヒトのインスリンの遺伝子を組み込むことでインスリンを安く大量に生産するようになるなど、私達にとって大切な役割を担っています。
僕自身の推測ですが、身の回りにある薬やドリンク剤、健康食品などに含まれる成分は、どう考えてもこの技術を使わないとあの値段では提供出来ないと思われるものが色々あります。
ですから、大腸菌が悪玉菌扱いされてしまうのは、個人的には残念に思っています。
(さらに言うと、「遺伝子組み換え」という言葉自体も悪者扱いされていることを残念に思っています。)
でも、「悪玉」という名前は所詮人間が付けたものです。
コレステロールでも善玉と悪玉があります。
悪玉は活性酸素の攻撃を受けると本当の意味での悪玉になってしまいますし、多くなり過ぎると体に良くない作用を発揮します。
ですが、細胞膜の原料になるなど、健康を維持するために欠かすことは出来ません。
これは悪玉菌にも言えるのではないかと、個人的に考えています。
それにもし悪玉菌を根絶してしまった場合、善玉菌にとっての戦いの場がなくなってしまうわけですから、何か別の病気が発生してしまう気がしています。
現に、免疫細胞も戦う相手が少なくなってしまうと、本来は無害なはずの花粉などに対して反応してしまい、結果として花粉症になるなどのことが起きてしまいます。
ですから、必要悪という意味でも、悪玉菌はある程度必要と考えるべきだと思います。
とはいえ、腸内ではやはり善玉優位な環境にしておきたいものです。
そのためにも、僕は毎日ヨーグルトを取ることにしています。
さらに言うと、ヨーグルトに限らず、発酵食品は免疫力を高めるためによく推奨されています。
発酵食品はすでに微生物の力を受けていることもあり、善玉菌を増やすといった人間に有益な作用をもたらしてくれます。
また、微生物が栄養素をあらかじめ分解してくれていることもあり、消化吸収も良くなっています。
ヨーグルト以外にもチーズ、納豆、みそ、ぬか漬けなど、発酵食品はたくさんあります。
1日のうちのどこかで摂取することで、きっと免疫力の向上にも関与してくれると思います。