4. 前向きなことをする
「病は気から」という慣用句があります。
これは、本人の気持ちの持ち方次第で健康に過ごせたりもするし、病気になってしまったりもするという意味です。
日本では江戸時代にはすでに知られており、私達は長い間この慣用句にお世話になっていることになります。
これに関しては、気の持ちようだという解釈で片付けられてしまうこともありますが、詳しく研究している組織もあり、これまでに様々なデータも取られています。
イギリスでは同じ病気にかかった人達の考え方をいくつかに分類し、経過を観察したという研究があります。
その結果、「病気に負けず明るく生きる。」と、前向きに考えている人の生存率が最も高く、「自分はもうダメだ。」と、悲観的に考えている人の生存率が最も低いというデータが出ました。
他に、アメリカでもストレスに対して前向きに考える人と、否定的に考える人との違いに関する研究間が行われましたし、日本でもストレスの病気のメカニズムに関する研究で「病は気から」を立証しようとする試みが行われました。
僕の知っている人でも、ある病気を抱えているのが嘘のように元気な人がいます。
病名を知ってから投薬治療もしましたし、通院もしました。
時には薬の副作用に悩まされた時期もありました。
それでも僕はその人が悩んだり落ち込んだりする姿を見たことがなく、何事もないように振る舞っています。
いや、もしかしたら僕の見ていない所で落ち込んだり、やりきれない思いになったことはあるかもしれません。
でも、その前向きさには僕自身、頭が下がりますし、尊敬しています。
そして、僕もこの人のように物事を考えなければいけないと思っています。
「笑う門には福来たる」ということわざがあります。
これは、いつも笑いが絶えない人の家には、自然と幸福が訪れるという意味です。
これに関しても、気の持ちようという解釈をされることもありますが、やはりそれを立証するための研究も行われています。
資料では笑うことによってNK細胞が活性化されたという報告があります。
NK細胞が活性化されるということは、免疫力が上がるということですから、この行為は感染症対策としても有効と考えることが出来ます。
元々笑いにはストレス発散やリラックス効果、さらには考え方が前向きになるという効果もありますし、日常生活の中で笑いは大切な要素です。
僕は他の人と会話をしている時に、お笑いネタを混ぜたりして、笑わせることがあります。
そして1人の時にそのシーンを思い出して、自分で笑っていることもあります。
(もちろん、人前で思い出し笑いはしないようにしていますが。)
こうすることで気持ちも前向きになりますし、健康な毎日につながっているのではないかと思っています。
この作品を出す少し前の時点では、他の人が「いやー、雨に降られてしまいましたよ。」と言ってきた時に、「雨ならいいじゃないですか。僕なんか女性にですよ。」と、フラれたことを(自虐ですが)お笑いネタにしてみました。
その結果、気持ちが前向きになり、次のステップに進むことが出来ました。
他に、僕は過去に「ありがとう」と言うことに関する本を読んだことがあります。
内容はその言葉を繰り返し言い続けることで、人生が明るくなり、幸せになれるというものです。
さらに誰かを思い浮かべながら言うと、より効果的になるということも書かれていました。
一見何気ない言葉ですが、確かに前向きな言葉を普段から口にしていると、自然と気持ちも明るくなる気がします。
また、相手に向かって言うことでその人も笑顔になり、気持ちも前向きになります。
本に書いてあったことですが、確かにこの言葉は「魔法の言葉」なんだなと実感しています。
この言葉が免疫力にどのような効果があるのかについては書いてありませんでしたが、免疫が上がるのはきっと間違いないでしょう。
さらに僕は「ありがとう」の他に、「おはようございます」や「こんにちは」なども魔法の言葉だと思っています。
他にも、先のことを不安に思うのではなく、ワクワクしながら考える。
物事に失敗した時に能天気に考える。
気分転換の方法をいくつも身に付け、実行してみる。
怒りたくなった時に、6~10秒だけ我慢してみる。(こうすることで、怒りが爆発する頻度が大きく下がります。)
このようなことの積み重ねによって、人生を前向きに生きられるようになります。
それが結果的に免疫力の向上につながり、感染症になりにくい体づくりにつながっていくと思います。
さらに言えば、薬やワクチンの効き目も上がると思います。