平和を愛する者達
神殿の中王に呼び出された亡くなった
魂の一人が呼び出された。
成輝
手にはを持っている。
「そのペンに特別な力を与えよう
そのペンで叶えられる事は作り出す力
生まれ変わる理由は学ぶ為、
沢山色々な事をする為、一年でどれだけ学べるか
修行の旅に出掛けて来るように」
魂は、黄色い光に包まれ、
平安時代末期の時代に降り立つ1184年2月。
平敦盛が熊谷直実に仰向けで取り押さえられて
剣を向けられ、追ってが背後から近付いて来ている。
「危ない!」
成輝、王様から贈られたペンを敦盛に向けて振りかざすと
敦盛は宙に浮き、シュッと消え時空に飛ばされる。
バタンっと降り立った先には平敦盛もベッドの
右隣に倒れていた。
「んっここは?」
「お兄ちゃんいつ迄寝て······だっ誰?この人?」
神沢百香僕の妹として生まれ変わって来ている。
「どこかの時代で危ない目に合っていたから
いつの間にか助けていたんだっ」
妹は当たり前だけど、目が止まってポカーンとしていた。
「この格好だと目立つから何か洋服に変えないと」
腰の辺りに着けていた綿の袋を取ると、
敦盛が目を覚まし、腰を上げ起き上がる。
「ぶっ無礼者?!そっそれを返せ!」
敦盛に綿の袋を返し、着ていた鎧や兜の姿を変える為
ペンを振りかざし、普段着に変える。
「向かい合うように座ると、薄い化粧品をしていて
美少年に見えた」
「お兄ちゃん誰?名前何って言うの?」
「私は確か死んだはず、ここは一体?」
辺りをキョロキョロして周りを見渡す敦盛。
「お兄ちゃん誰なの?この人、お母さんに見つかったら
何言われるかわからないよ?」
ベッドの右側で赤いワンピース姿で白い半袖を中に着ている。
「ここに居られるようにこのペンを使って
やればいいんだよっ、それよりお兄ちゃん誰なの?」
「こちらが名乗る前にまずはそちらから名乗るべき
命の恩人である事は感謝するが」
「僕から?僕は神沢成輝、こっちは僕の妹の百香」
「かたじけない、命を助けて頂いたお方を先に名乗らせて
しまった。私は平敦盛」
「平敦盛?どこの時代の人?」
妹は、僕の机の上のパソコンで調べてびっくりしている。
「平敦盛?武将?お兄ちゃん殺されちゃうよ?」
「まっ待たれよ!私は戦は好まぬゆえに安心せよ!」
「いくさって何?」
「戦いって事だよね?お兄ちゃん、戦いを好きじゃ無いって
なら、何が好きなの?」
敦盛は綿の袋から青葉の笛を取り出した。