テスト
どうしたものか
<夏>「夏の色になった」⇒「夏の匂いがする」
中学時代、最後の試合が 月の地区大会。だから、あれかれもう1年以上は経ったことになる。校舎の窓から見える空はすっかり 夏の色になった。
小林クラスで唯一、俺から話しかけられる相手だ。
「
「今日は石田女流名人の所に言って将棋差してくるから」 ・お前の方が名人呼ばわりしてるよな。
「そっか。今日木曜日か」
文芸部の ただ小説を書いてる部員は少数で、大半は読書が好きだったり、 もしくはただのインドア派な“陰キャ”
将棋指してる人もいる程にカオス 小林は自分が入部してい
職員会議の打ち合わせで活動時間が短くなるパソコン部・小林は、木曜日は文芸部へ顔を出して将棋好きの湯上という部員と将棋を指すのが日課だった。
「うん。え、何曜日やと思っとったん?」
「いや、なんか最近曜日の感覚亡くなっとった」
「何があったんよ」
ケタケタと笑う。
「いや、もう最近さ徹夜は多いし 同じ一日の繰り返しで……」
村椿は非健康的な細い腕で頭を搔いた。
「俺はもう時間割がある時点で曜日感覚無くなるとかないもん」 ・学校生活以外の時間感覚
「そうか?」
「いや、俺らパソコン部はホラ。技術の授業の影響受けるから」
「あ、それか」
「村椿も別に来ていいからね?文芸部とかパソコン部やったら」⇒まとめ動画作成依頼。
すこし心配そうな顔をして、そう言った。
「
まず間違いなく社交辞令ってやつだろうな――そう思いながら受け取った。 ・昔は、言われたこと何だって真に受けていたけれど、 国語の授業で作者の気持ちを考えまくった効果が出たのか、見聞きした言葉をそのままうけとらないようにする習慣が身に着いた。空気を読むとかウラを読むとか。おかげで、こんなに立派な人畜無害なボッチになりましたけど。
賑やかになればなるほど、相対的に もうちょっと考えてスタートダッシュ切ればよかったなとか、けど中学でも浮いてたし小学校からボッチだったから考えた所で底知れてるなとか色々考えながら
廊下に出て、窓からグラウンドの方を見ると 向こう側に覗く海は 港だらけで海水浴場が少ない富山県の海は、いわゆるチャラチャラした青春のイメージに持ち出される キラキラした浜辺も 波もない どんよりと広く静かに広がっている。
太平洋が羨ましい。
これって夏だな。