チカラノアリカ
「ナツキ、そしたら俺と手合わせしてみよっか。色んな人とトレーニングした方が君の為にもなるからね。」
菅野はニコニコと笑いながら重い腰を上げた。
「うす!俺も今のこの感覚を忘れたくないっす。お願いします!」
菅野の実力は未知数だ。本人は謙遜していたが、このチームに居る以上只者では無いだろう。
「菅野よ…この私の弟子として負けることは許されないぞ?」
本田は腕を組みながら菅野を見下す。
「いつから俺がお前の弟子になったんだよ!!」
菅野は苦笑いを浮かべながら否定し、そして武器を選び始める。
「さて、ナツキの為を思って俺の一番の武器で行こうか。」
菅野が手に持った武器はトンファー。実際に使っている人は見たことがない。中国戦の時に菅野はこの武器を使っていなかった筈だ。
「普段はあまり使わないんだ。基本的に武器は何でも使えるからね。戦闘に合わせて毎回変えてるんだ。」
どうやらまた表情に出ていたらしいらしい。菅野は察して答えてくれた。
「さあ、ナツキ。俺の力をしっかり見ていけよ。」
菅野にしては珍しく自信満々な言い方だ。そこまで言われたら負ける訳にはいかない。
俺は竹刀を構える。




