オモイオモイ
さて、そうと決まればこの勢いを止める訳にはいかない。
明日、菅野に話を聞いて姉さんの目的を調べてみよう。何かわかるかもしれない。それに、何故俺が第三小隊に異動になったのか、それに姉さんが関係しているというのも気になる所だ。
突然やる気が出てきた。
殺伐としたこの壊れた世界。
俺はそんな世界の中に自分なりの希望を見つけた。それが何かは今はまだわからない。しかし、それを見出だせただけでも十分な成果だ。
「…明日から違う小隊っすけど、また話しに来てもいいっすか?」
俺はハニカミながら花澤そう言った。
「…当たり前や。いつでも来てええわ。うちはちゃんとここに居るから…。」
花澤は答えながら眠そうに目を擦っている。いつもの調子が戻りつつある姿に、少し安心する。やっぱりこの人はこれぐらい緩い方がいい。
「そしたら俺、そろそろ寝ますね。明日また起こしに来ますよ。」
すると花澤はフラフラとした足取りで風間のベッドに倒れ込んだ。そしてヒラヒラと俺に手を振っている。
どんだけ眠いんだよ。
そう思いながら俺は花澤に一礼し、部屋を後にした。
廊下がどこかいつもよりも明るく見える。
目標を与えられる事でこんなに希望を抱くとは…。嬉しいような悲しいような。
俺も花澤のように自分の部屋のベッドに倒れ込むと、すぐに意識が朦朧とし始める。
きっと気疲れだろう。今日はちょっと疲れた…。
瞼が重くなり、そのまま目を閉じる。
そこに映る姉さんの顔は優しく微笑んでいるように見える。
きっとこれでいい。
そして俺の意識は飛んだ。




