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この壊れた世界でナニヲオモフ  作者: 政吉
第一章 “仮初めの平和“
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メイレイ

ミーティング中に起こった予想外のトラブルに、会議室はシーンと静まり返る。先程まで夫婦喧嘩をしていた朝霧夫妻も黙って席に座った。


なんとも言えない雰囲気。まるで葬式。


目をパチクリとさせながらうろたえる藤代を花澤が宥めている。


新しく第二小隊の隊長になった高橋は頭を抱えて座っている。


その時、日向が声をあげた。


「それじゃあ今日はここまでにしますかね。後は各隊でミーティングなり何なりしてください。解散で。」


懸命な判断だと思う。こんな空気の中でミーティングを続けろと言う方が難しい。


ぞくぞくと部屋を後にするメンバー達。そんな中で朝霧は菅野に声をかけた。


「菅野、鳥海を頼む。お前が教育係だ。第三小隊で必要な事を教えてやれ。」


菅野は黙って頷くと、俺の元に駆け寄ってきた。


「ナツキ、飯行かないか?」


菅野はわざとらしく俺を誘っている。


「…いいっすよ。」


俺は菅野ではなく、遠目に見える花澤をチラチラと見ながら答えた。


今更ながらにやはり第二小隊が気になる。それにきっと同期の藤代の教育係は花澤が務める事になってるだろうし…。


モヤモヤ


頼むと言ったものの、いざそうなるとあまりいい気持ちはしない。本来そのポジションは俺の場所なのに…。


菅野はため息をついている。俺の考えなんてまる見えだろう。


その時、意外な人から俺に声がかかる。


「おい、鳥海。」


その声の主は日向だった。俺は振り返り立ち止まると、少し日向を睨んだ。先日の花澤の件から日向にはいい印象は無い。


「独房に入ってる竜胆と月島の飯係をお前がやれ。わかったな。」


「はぁ?なんで俺がやるんすか!?俺は第三小隊ですよ?関係ないじゃないっすか!!」


「いいからお前がやれ。これは命令だ。」


「……わかりました。」


流石に団長からの命令と言われれば断るのは無駄な足掻きと言うものだ。仕方がなかろう。日向は俺の返事を確認すると、俺と目を合わせる事の無いまま会議室を後にした。


「…厄介な仕事を貰ったな、ナツキ。」


菅野は俺の後ろから声をかける。全くもってその通りだ。月島はともかく、竜胆と会うのは今まで避けてきただけに気が重い。


「仕方ないっす。…だって俺、下っぱっすから。」


俺は苦笑しながら答えた。

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