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エシトン  作者: 馬宿
13/19

7日目 名古屋襲撃

7日目


名古屋市内のとある公立高校に避難していた都立八王子高校修学旅行生はサイレンとともに起き上がった



智樹「なんだ どうしたんだ?」


智樹他全生徒が一斉に教室から外を見る



この高校は海沿いにあるため海上が一望できる


名古屋市の沖合いに無数の黒い点が見えた


その点に向かって 海上から軍用機が向かっているのがわかる


既にラジオで東京で起こった事を把握していた生徒達は悲鳴に近い声を上げていた



校庭にバスが入って来た

観光バスではなく路線バスが数台


自衛隊車両とともに入って来た 引率の先生が自衛隊員と話をしていた


校内放送がかかる


「生徒全員直ちに校庭に出よ」


生徒達はパニックを起こしながらも着の身着のまま校庭に走り出した


生徒数に対してのバスの数が少なくまた座席の少ない路線バスであったので


立ちのり状態で皆 バスに乗り込む


体の弱い生徒を座席に座らせ


空手をやっていた智樹は当然立ちのりであった


バスは岐阜方面に向かっていた


その最中 ラジオに耳を傾ける


名古屋から避難を始めて3時間 風景が山間風景になりながらも道は大渋滞である


ラジオから衝撃的なニュースが飛び込んできた


リ「名古屋城が燃えています」


リ「名古屋において賢明に抵抗をしている自衛隊も次々と壊滅している模様です」


雑音とともに現地リポーターからの中継が流れる


そして次の瞬間そのラジオからは雑音しか聞こえなくなっていた


幹夫「おい やられちゃったのかよ」


クラスメイトの幹夫がつぶやいた


昌幸「なんだってんだよ 俺達帰れるのかよ・・・」


悲痛な叫びをクラスメイトの昌幸が叫んだ


菜穂「やだよ お家にかえりたいよ~」


女子の菜穂が泣きながら言う


池上先生「絶対帰る 全員無事に家に帰すからみんな気をしっかり持て」


唯一このバスに乗っていた先生が生徒を励ますように言った


岐阜行きの車線は大渋滞であるが 名古屋行きの車線はすいている


時折自衛隊車両が行き交う


行き交う自衛隊車両に渋滞している車から祈るような声援が飛ぶ


時折見える自衛隊員の顔つきは険しいものであった



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