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Episode 4

すみません。2,3話ほど、アグネスをアデラと書いていたみたいです。すみません、、、

 私の張った結界に誰か入ってきたみたい。エントランスに行ってみるか。


ル「お待たせ。遅くなってすまない。もうみんなは来ているのか?」


 ルークは私と同い年で、隣国のアズール帝国の皇太子だ。彫刻とも思える美しい顔立ちで、その上、大陸一の魔法学園を首席で卒業している。本当に超人とも思える人だ。


ラ「みんな奥の会議室に集まってるよ。あとはあなた達二人だけよ。」


ア「ラファお姉さま〜!!お久しぶりです!!」

 かっ、かわいい。こっちは婚約...じゃなくて元婚約者のフランヴァート王太子殿下の弟のアレスタだ。私のことをお姉さまといって慕ってくれてて、小さい頃からよく遊んでる。


ラ「二人とも久しぶり!っと言っても1週間前の卒業式に会ってるけど。」

 不覚にもフランヴァート王太子殿下とアグネス様を思い出してしまった。好きだったわけじゃないけど、あれほど私のことを見下してきたから、あー、思い出しただけでもムカつく。


ル「どうした?何に怒っているんだ?」

ラ「ううん。なんでもない。ちょっと思い出しただけ。」

ア「また、お兄様たちのことですか?!」


 やばい。図星すぎる。この二人には何でも伝わっちゃうな。話かえよ。


ラ「みんな二人を1時間ぐらい待ってたんだよ。早く会議室に行こう。」

ル「図星だったんだね。」

ラ「うっ。もうっ、そんなことはいいから早く行くよ!」

ア「会議が終わったら、絶対に聞きますからね!」


ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー


 魔帝会議の議長は最年長である、セインが行う。

セ「二人とも遅かったですね。なにかあったんですか?」

ル「あぁ。今回の議題に上がると思うが、任務でフォストリング王国の辺境にあるプリーフロンに行っていたんだが、、、」

ア「そこにいた魔物の数と強さが異常だったんです!」


 魔物の異常発生と強さがおかしい?!他の場所の辺境近くに住んでる人たちは大丈夫なのかしら...。


ラ「二人は大丈夫だったの?」

ル「異常と言っても、対処できないほどの強さではなかった。だが、以前と比べると段違いに増えていた。」


 要は、駐留している騎士と魔法師では対処ができないほどってことね。


フ「そういえば、俺が担当してる区域も魔物が前より増えてた気がする。」

リ「そんなことも気づかないなんて脳筋がすぎるわよ。」


 リヴィエラが呆れている。


フ「でも、どれだけ魔物が増えたところで、俺の火で燃やせないものはないぜ!!」

リ「知らないわよ!!」


 フューズがリヴィエラにしばかれる。この二人の犬猿の仲は相変わらずだな。


セ「フューズ、リヴィエラ。今は会議ですよ。痴話喧嘩は後にしてください。」


フ「は〜い。」

リ「すみません。」


セインは大人だなぁ。でも、リヴィエラが凹んじゃった。フューズは全く気にしてないみたいだけど。


セ「私のいる担当である大陸の東側、つまりアズール帝国は魔物の数や強さは平時とあまり変わりありませんでした。ノクスとリヴィエラの担当区域はどうでしたか?」

リ「私のところもあまり変わりありませんでした。」

ノ「同じく。」


 たしかリヴィエラの担当区域は小国がたくさん集まっている大陸の南側、ノクスの担当区域は帝国の一部、王国の一部、小国レグニクスがある大陸の北側だったはず。そして、魔物が増えていたと言っていたフューズの担当区域は、、、


ル「フォストリング王国の西側か。」

セ「えぇ。そして、おそらくみんなさん同じ結論に行き着いたでしょう。」

フ「へっ?そうなのか?」

リ「さすが脳筋。」


ということは、まさか...

ア「立入禁止の森クワヨギシン。」


 その名前にハッとする。


ラ「すみません!!私が至らないばかりに、、、」


クワヨギシンに張る結界は私の重大任務なんだ。私のせいで、いろんな人を巻き込んでしまった。頭を下げても、償える程度のものではない。クワヨギシンは常人では対応できない魔物がたくさんいる。下手したら、魔人がいる可能性もある。だからこそ古くからの結界を張ってあったのだが、私が生まれてからその結界に綻びが生まれ始めたのだ。私はその綻びを直すために3年前からこの任務に当たっている。それなのに、、、


セ「いえっ、あなたさ...」

ノ「セインっ」


びっくりした。セインを除いてみんなが驚いてノクスの方を見ていた。いつも片言なノクスが、、、セインは何を言いかけたんだろう。セインは少し咳払いをして


セ「いえ、あなたが謝ることはありませんよ。ラファエラ。」

ラ「それでも私の失態に変わりはありません。私がうまく結界を張れていないばかりにみなさんを危険に巻き込んでしまい、申し訳ありません。」


 どうしよう、どうしよう。私の失態をどうカバーすれば、、、

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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