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Episode 3

主人公視点だと一週間たった後から始まります。会議が始まった後から、誰が喋ってるかわからなくなるので、名前の最初の文字を入れておきました。

 「おじょうさま〜。朝ですよ。今日は魔帝会議なんですから、早く起きてください。」


 そうか。今日は魔帝会議の日か。さすがに一週間も毎日本を読んでばかりだと、日付感覚が狂っちゃうな。


 起きてすぐに朝ごはんを食べて着替える。会議が始まるのは割と早いからなぁ。

 会議には普段の社交界などでの着るドレスなどではなく、白の服にズボンだ。上の服のボタンにはそれぞれの属性の魔法を象徴する柄が書いてある。私の服のボタンには、杖が書いてある。そして、、、


 「いつ見てもきれいな紫色ですよね〜。お嬢様のブロンドの髪と美しい顔によく似合っています!」


 指輪の所持者だけが纏うことの許されるこのマント。毎年1回しかないから、着たことがあるのは、片手で数えるほどしかないけど、これを見るたびに私が無属性の指輪の所持者と自覚させられる。私が侮られてしまったら、それに続いて同じ属性の人たちも侮られてしまう。私なりに努力してるけど、結果はなかなか現れない。


 「また難しい顔してますよ、お嬢様。そういえば、旦那様たちに報告しなくて本当にいいんですか?」

 「言ったところでじゃない?この部屋に来ないっていうことは、そういうことなのよ。」

 「そうですよね。不躾なことを聞いてしまい、すみません。」

 「いいのよ。じゃあマリ、いってくるね」

 「頑張ってください!」

 マリの素直さと笑顔にはいつも励まされるな。

 

 「転移魔法(テレポート)


ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 


 うまく転移できたと思ったけど、ちょっと座標がずれちゃった。歩けばすぐに着く距離だし。本当に立派な建物だなぁ。王宮と同じくらい丁寧に造られた建物だ。


 扉を開けると二人の男女の声がした。


フ「まったく、なんでいちいちここに転移しなきゃいけないんだよ〜」

リ「仕方ないでしょ。唯一ここがどこの国にも属さない場所にされたんだから。わたしたちはどこかの国に属してはダメなのよ。あなたは人々を戦禍に巻き込みたいの?!」

フ「わかってるけどよ〜。得意じゃねぇんだよ。転移魔法」


 相変わらず、火の指輪の所持者であるフューズと水の指輪の所持者であるリヴィエラはいがみ合っている。意外とこれが面白かったりする。


ラ「二人とも早いね。」

リヴィエラ抱きついてきた。


リ「ラファ〜!!久しぶり!相変わらずあなたはかわいいわね〜!」

フ「よぉ、久しぶりだな」

ラ「久しぶり。」


リヴィエラはいつも私を褒めてくれて、髪色も私と同じブロンドヘアだから、本当の私のお姉さんみたい。フューズはいかつい顔をしてていつもどぶっきらぼうだけど、本当はとても心優しい。二人は彼らの属性と同じ目の色をしている。 二人とも王宮の人たちとは違って、無属性でも対等に接してくれるからとても嬉しい。喧嘩っ早いところが玉に瑕だけど。


 そこに、聖の指輪の所持者である、セインがいつの間にか来ていた。


セ「お久しぶりです。みなさま。あとリヴィ、ラファにいつまでも抱きつかないのよ。正装を来ているのだし、ラファももう子供じゃないんだから。」


 セインは本当に聖女という名がふさわしい、立ち居振る舞いと人格の持ち主だ。少しはトロイアも見習ってほしいところだ。


リ「は〜い。」

フ「(あね)さん、久しぶりっす。」


 ふふっ。みんな”対等に接そう”といっても、セインには敬語だったり、丁寧に喋ったりするのよね。もちろん私もだけど。見た目はとても若々しくて、20代くらいの優雅なお姉さんにしか見えないけど、噂では実年齢は100歳を超えてるとか、本当はエルフだとか、いろんな噂が飛び交っている。なんでも今の王妃様の家庭教師なんだとか。みんなセレンがそれを聞く勇気は誰にもない。聞こうとしても、禍々しいオーラを出しながら、

 「なにか言った?」

と笑顔で返してくるので、とても聞く気になれない。


 そういえば、いつも早くからいるルークがいないわね。どうしたのかしら。


ラ「あら、ノクス。今日は早いわね。」

リ「ほんとだ。いつの間に来たの?」


 ノクスは闇の指輪の所持者だ。顔からは属性が闇とは思えないほど、ふわふわしている。今も頭の後ろに花が舞っているのが見えるような気がする。ノクスとセレンは私達よりも長く指輪の所持者としてこの会議に参加しているから、ノクスとセレンは仲が良い。いわば大人組ってやつだ。


ノ「みんな、うるさい、きづかない」

セ「みんなが騒がしくしている間にこの広間に入ってきてたみたいよ。」

フ「相変わらず、片言っすね。もっと言ってくれないとこっちはわからないっすよ。」


 そう、ノクスはいつも片言だ。私からするととても不思議ちゃんだが、それを本人に伝えると

 「ラファ、不思議、同じ」

と言われてしまった。私、そんなに不思議じゃないと思うんだけどな。


リ「まぁまぁ、いいじゃないの。」

ラ「そういえば、ルークとアレスタがまだいないようね。」

フ「あいつら、おせぇなぁ。全員揃わないと会議が始められないじゃないか。」


 結局、私達は彼らが来るまでの1時間、くだらない話で盛り上がっていた。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。多種多様な人物が登場してきて、とても騒がしい会議になりそうです。

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