表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/59

Episode 17

 「どうなってるんだよ、、、これ」

と一人の騎士がこの光景を見て嘆いた。そして、その騎士の目線の先には透明なドーム状の結界の中で魔素がたまり、黒くなっている。よく見ると、私達人間の2倍以上の大きさの魔物も確認できた。


 結界には亀裂や破損している部分は見受けられなかった。つまり、私の結界は問題なかった。問題なのはその中にいる、魔物の数と放っている禍々しいオーラだ。

 本来なら、聖属性の人たちや、そのトップであるセインがここにやってきて場所ごと消化するのが普通なのだ。しかし、クワヨギシンの森は地形上、周りの山に囲まれていて、魔素が溜まってしまうのだ。そこで、結界を得意とする私が結界を張ることで魔素や魔物を閉じ込めているけど、、、それでも数が多いから、その中にいる魔物の弱い個体だけが外に出れるように設定しているのだが、、、


 魔物の数が多すぎて結界の中で魔物たちがぎゅうぎゅう詰めになってしまっている。さっきのB,Aランクの魔物ですらこの中では弱い個体になるのか、、、


 「これは、、、おそらく魔素の異常発生ですね。もしくは、呪いか、、、どちらにしろ、ルーク殿。どういたしましょうか?」

とインフィルビがルークに尋ねる。今回魔素が原因とは思わなかったので聖属性の人はいない。なにしろ、上位属性である、光、闇、聖はただでさえ、珍しいのだ。光属性であるルークは浄化をすることができない。


 「このままでは、近くにいる住民まで被害が及ぶだろう。当然、やるしかないだろう。」


ルークの声に合わせて、騎士たちが皆一斉に構えた。この戦いで私にできることはない、か。さっきも迷惑をかけたばっかりだ。後ろで大人しくしていよう。横には私の護衛としてクイラーテがいる。


 「ラファ!俺達が結界の中に入れるように解除してから再び結界を張り直してくれ!」

 「?!」


そんなことしたら、ほとんどの騎士たちが魔素中毒になってしまう!そうならない方法はないの?!


 「ダメよ!ルーク!そんなことしたら、、、」

 「ラファお得意のあれがあるだろう」

 「?」


あっ!確かにあれなら、、、みんなが魔素中毒にならずに魔物たちと戦うことができる!


 「結界魔法 改(コルプスバリア)!」


私が魔法を唱えると、騎士たちの体に合わせて周りに防御のついた結界がかかる。これなら、たくさんの魔素を浴びることはないはず。


 「皆の者、いいか。ラファが結界魔法を解いたら、一斉に斬りかかるぞ!魔法部隊は詠唱を開始しろ!」


ルークがそう指示すると、


 「解除(デフューズ)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

少しでも気に入っていただければいいねと評価欄から評価とブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ