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夜まで働く二人組

「…あの…今8時過ぎぐらいですよ…もしかしてまだ仕事ですか?」

「もちろんだ、あいつらを食わせるためには朝も夜も働かなくちゃならん」


 ヘルメアはクエストボードを見渡す…


「あの…僕はついていくべきでしょうか…?」

「お前がユニークスキルが覚醒するまで私が様子を見てやるといっただろう、ついてこい、それに戦闘時になるとユニークスキルが覚醒する場合もある」

「…わかりました」


(足を引っ張らないか心配だ…しかし僕のやることは…ユニークスキルを覚醒させることだ!)


◇       ◇       ◇


 街外…


「今回はオーガとオーガベビーの偵察、できれば討伐だ」

「オーガ…偵察…後の脅威の対抗策でも考えるのでしょうか?」

「多分な…王からの依頼だが報酬金が多かったからな…気に入らないがあいつらのためだ…仕方ない…」

「わかりました、ですが王をどうしてここまで毛嫌い…いや何でもないです」

「…」


◇       ◇       ◇


「…この巨大な足跡は…」

「…!レマ!でかしたぞ!これはオーガの足跡…む…」

「どうかしました?」

「いや…これはかなり時間がかかってるな…どっちに向かっているかわからないな…」

「…オーガはどれぐらいの量の食事をするのですか?」

「…計り知れないな…すさまじい量を食う…それだけで森一つの生態系が破壊された事例もある」

「なるほど…移動は早いのですか?」

「いや…そこまで早くない」

「なら…この森の中…こっちの方向ですね、足跡から大体巣の位置が割れました、こっちです」


 レマは前に出てヘルメアをけん引し始めた。


◇       ◇       ◇


 …カサササッ!


「!敵です!」


 レマはナイフを取り出す。


 ガササッ!


「こいつは…!スライムだ!」


(スライム…か…これは)


 ダダッ!


 レマはスライムに回り込みをかける、レマのスピードの高さから瞬く間に後ろを取ることに成功する。


「こいつは…逃げろ!お前では分が悪い!」

「えッ!?」

「こいつは刃物や物理がまともに通らない!!私の後ろに下がるんだ!」

「なんだって!?」


 バチャッ!ピシュッ!


 レマとヘルメアのやり取りの途中、スライムは自身の肉体の一部をレマに切り飛ばして来た


 ガスッ!


 切り飛ばしたスライムはレマをかすめ木()()()()()


(こ…これは…!奴は威嚇でわざと命中しないギリギリを打ってきた…次は…!正確に打ってくる…!なぜかはわからないが!なんとなくわかる!)


「ハぁ…はァ‥」


(…わかっている…自分の弱点は…ウウッ…!落ち着くんだ…ム…?弱点は…そうだ…!)


 ダダダッ!


 レマは逃げるのではなく逆に思いっきり駆け寄った!


「何をやっている!レマ!逃げろ!」


 ヘルメアは叫ぶがレマは無視してスライムに近寄る…そして…


「うぐっ…ぐああぁぁぁ…」


 レマの取った行動は…意外ッ!それはスライムに向かい嘔吐!


 グチュチュチュッ!ピチチ!


 レマの嘔吐による目つぶしは有効に働き、さらにスライムは戦意喪失、レマはヘルメアの元に逃げることに成功する。


「い…今です!!」

「わ…わかった!」


 ヘルメアは素早く近寄りスライムに触れて


「ディズム!」


 バシャァァ…!


 スキルを発動、スライムの肉体をかき回すような音と共に消滅した…


「もしかして…これがヘルメアさんのユニークスキル…」

「よくわかったな…それにしてもお前…さすがにゲ〇であいつを止めるのは引くぞ…私の手についたし…」

「…ごめんなさい」


 

 ディズム(ユニークスキル 体力消費技)


破壊力・・・SS

加害力・・・SS

射程・・・E

精密動作性・・・E

発動速度・・・B

コスト・・・D

成長性・・・B


 ヘルメアのユニークスキル。


 手のひらに触れたものを跡形もなく粉砕する、このスキルは物体の強度は一切関係なくミキサーでかき混ぜるような音を立てながら最終的に目視ができないレベルに分解される。

 

 スピード(能力)


 自身の身動きの素早さを表す。

 攻撃に生じるスキや魔法の発動速度などに影響が出る。

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