新たな仲間(?)
「ここが…中間地点…」
「お疲れ、ゆっくり休めよ」
ここはエリトリアという村
しかし疲弊したレマには村を眺める気などサラサラない、宿に直行する。
◇ ◇ ◇
「あ"〜明日もここまで過酷な旅を…」
「今日がヤバすぎただけだ…流石に私も疲れた…そういえばここなら水がいくらでも手に入るが…」
「今日は結構です」
「だよな」
◇ ◇ ◇
翌日…
「おはようございます」
「おはようさっさと出発の準備と行くか」
「ですね、あとその前に500ヘレナ貸してくれませんか?」
「いいが、無駄遣いはよしてくれよ」
「わかってますよ」
◇ ◇ ◇
「やりたいことは概ねできました」
「私も準備完了だ、行くぞ」
「ハイ」
◇ ◇ ◇
移動中…
「そういえばレマが前いた世界はどんな世界だったんだ」
「…この世界よりも200年…いやもっと先かもしれません…魔法とかはあまりないと思いますが」
「…魔物とかはいるのか?」
「いませんね、本とかならそれっぽいものはありましたが」
「なら何故お前みたいな軍人やあんなデカブツがあるんだ?」
「…それらは人間に対して使われる兵器です」
「な…まさか…!」
「前の世界の大国同士の戦争は今のところありませんが、小国同士のテロなどは今なおも続いていますね」
「…」
◇ ◇ ◇
ガササッ
「来ます」
「わかっている」
二人は武器を構え様子をうかがう…
「はぁ…はぁ…」
バタリ…
「人間ですね…」
「随分と冷静だな…」
二人の前に倒れたのは白衣を身にまとった女性だった
「大丈夫ですか?意識があれば返事をお願いします」
「う…ここは…?」
(…この世界に似合わない白衣…そして彼女はここはどこかわかっていない…もしかして…)
「あの…さっきまでどこにいました?」
「…?えっと…実験室で…確か事故が…ッ!」
「なんの実験を?」
「確か…軍事兵器の実験を…」
「何ッ!」
(彼女も間違えなく…僕が前にいた世界の住民だ!)
「…すまない、私には今の状況がサッパリだ…」
「そんなことより、こんなうっそうとした森から出してくださいぃぃ~!」
白衣の女はそう懇願するが…
「あの…白衣のお姉さん…僕たちの目的の村まであと100kmはありますよ…」
「嘘ぉッ!あ”あ”ッ!もう嫌だわぁぁぁ!事故ったか思ったら次はこんな森にぃぃぃ!」
「叫ぶ元気があるなら大丈夫そうだな」
「そうですね、100kmなんて案外あっという間です一緒にいきましょう」
「そんなあぁぁ!車もなしにこんな距離をぉぉぉ!」