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対人戦2

「うおぉぉぉ!」

「ハーディング」


 ヘルメアの猛攻の最中魔法使いは鎧の男に魔法を唱える。


「ファイルンッ!」


 その隙をみてヘルメアがスキルを発動


 ガキァァァァ‼︎


 ヘルメアの剣は相手の鎧の腕を砕く強烈な一撃が入り込む。


 しかし鎧の男はこの一撃に怯まず


「ウゥリャァァァ!」


 ザシャ!


「なッ…」 


 鎧の男の反撃はヘルメアの利き腕を奪い去った


◇      ◇      ◇


「はぁはぁ…」


 一方レマは凍った足を引きずりながら魔法使いに向かってゆく…


「あら…こんな状態で何をする気?」

「はぁ…はぁ…ふふっ助かりましたよ…この僕を低く見てくれて…そして数秒僕を放置してくれて…」


 動悸の中に笑み混じらせてさらに

 

「僕のハーフェストディゴングの射程に…入りましたね‥」


 と言い不敵に笑った直後…


「な?…っ!がっア"ア"ア"ア"!?」


 突然魔法使いが悲鳴を上げる


「なっ何を…!」

「貴方の心臓にある血液を固体に変えて塞ぎました、この後どうなるかもうお分かりでしょう…」

「ギィィィイヤァァァッ!」


 そして魔法使いの胸から生々しい音が聞こえた…


「魔力は心臓から流れますよね…それが壊れた貴方に手段はありません…鎧の人、次はあなたの番です」

「このへんちくりんが…!」


 ガシッ…


「頼むぞ…レマ…!」


 ヘルメアは鎧の男の肩を掴む


「離れろッ!」


 ヘルメアはあっさりと振り払われるが…


「ぐおぉぉぉォッ!」

 

 その隙にレマに近づかれスキルの射程圏内に


「身体を硬質化した貴方はもっと長く痛い目に遭うでしょう…文字通りにね…」  

「グアバァァァ!」


 即死こそしないが反撃の隙を与えぬ激痛が響く…


◇      ◇      ◇


 街中…


「なぁレマ…人間相手にこんなやり方ができるな…」

「自覚はしてますよ…」

「…私は人の苦しむ声は嫌いでな…」

「だからあのガチガチ鎧に有効なディズムをつかわなかったのですか」

「そうだ…相手の身体をグシャグシャにしてしまうからな…」

「優しいのですね」

「はぁ!?」

  

 急にレマにほめられヘルメアは顔を赤くする。


「ヘルメアさんには弱者を知り、そしてその人達を救いたいと思える優しさがあります、僕もその優しさに何度も助けられました…」

「なっ…なっ…!」

「ですが僕は目的のためになったら手段を選べません、余裕がないのでね…」


 ヘルメアは真剣な顔つきになってゆく…


「この時僕達が勝つにはこうするしかない…と思ったので」

「…」

「さあ…次はなにをしますか?」


◇      ◇      ◇


「移動するんですか?」

「そうだ、この辺りの依頼はかなりやり尽くしたからな」

「なるほど」


 どうやら冒険者の職業は世界中を闊歩して依頼を受けにいくようだ。


「で、どこに行くべきか分かってますか?」

「それを今から決める」

「なるほど…ならもっと稼げる場所の方が…ヘルメアさんは強いのですが装備が少し不安です…」

「いやだめだ、そういうところには人が多いし商売争いは好きじゃない」

「…つまり小国ですかね」

「できるだけ貧しい国にしたい」

「…やっぱり優しいのですね」


 「なぜだ?」と聞けばと「貧しい人々を助けたい」と帰ってくるのはレマわかっていたから聞く気はなかった。


「じゃあ…ナッサウ…という国ですかね?」

「だな…今日中に準備を整えよう」


 ファイルン(スキル・体力消費技)


破壊力   A

加害力   C

射程    D

精密動作性 B

発動速度  A

コスト   E

成長性   C


 レマに真似された技。

 しかし破壊力などいろいろと違っておりこちらの方が一撃の威力が優れる

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