〜悪の種はチートで花開く〜#0
プロローグのプロローグでございます。そのため、今回をとばし、#1から読んでもらっても構いません。
私は悩んでいた、強いゲームのコマを、奴に確実に勝てるコマがなかなか見つからない。
下界の一つを映す水晶を漠然と見つめる時間が続く。映し出されるのは多くの人間、多くの車、多くの住宅。
ここから強いコマを探し出すことは砂漠から一粒の砂金を探し出すほど困難だ。いくつかの候補は見つけたのだが…
こうしている間にも奴は私よりもゲームを有利に、そして勝利に確実に近づいている。
なんとしても負け越しは避けたい、出来るだけ早く、兵隊を送らなければ逆転は不可能だ。
「妥協…するしかなさそうだ。とりあえずこいつでいいか」
私は『加羅洲銀太』という少年のリストを取り、水晶に銀太を表示させた。そこには3人の学ランを着た少年たちに殴られている銀太が表示された。
「いじめられっ子か?3人に袋にされてるな、こういう奴が欲しかったんだ」
私はニヤリと笑うと、銀太を袋にしている3人の一人、金髪の少年に魔力を送ったーーーーー
読んでいただき、有難うございます。次回もなるべく早く更新致しますので、お楽しみに。




