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動機

不思議なゲームに参加させられた連たちは

仲間を殺してしまった。

連は逃げ出すが、捕まってしまった。

連は死んだのだろうか・・。

“・・・俺は死んだのか”目を開けると眩しい光が差してきた。

目の前に誰かがいる、だが目が光に慣れなくてはっきりと見えない。

だが、見たことのある顔だった。

「隆志・・・。」

目の前には死んだはずの隆志がいた。

あの時、殺したはずの隆志が何故?

そう考えると一つの考えが浮かび上がった。

「俺は死んで夢を見ているのか・・・。」

目が光に慣れた。

「動かない」

連の体には太い針金が手足を締め付けていた。

辺りは明るく、コンピュ―ダーがぎっしりと部屋を埋め尽くしている。

「たか・・・し。」

連は力を振り絞って声を出した。

今までの疲労で声が全然出ない。

「よう、連。お前が何故ここにいると思うか?」

隆志の顔は微笑していた。

声が出せない、返事をしたいが口が上手く働いてくれない。

「・・・。連、お前にいいものを魅してやろう。」

左側のドアが開いた。そこに居たのは真希と担任の上田先生だった。

真希はともかくなぜ、先生が・・・。

再び隆志は口を開いた。

「お前が死ぬ前に全て教えてやろう。

お前はここで死ぬ事になっていたのだよ。」

「何を言っている。」

3人の顔は恐怖を感じさせるオーラーがあった。

この顔が人間の顔とは言い切れない、むしろ鬼のような感じだった。

「お前は馬鹿だな。今まで何にも気がつかなかったのは、お前は思っていたより頭は悪い。

大体、最初に先生の言葉を覚えているか?」

連の頭には最初の映像が新鮮によみがえった。

「高徳院の大仏・・・。そしてそれに喰いつく真希・・・。」

連ははっと思った。もしかしたらこれは・・・・。

「さすがのお前でも分かるだろ?そうさ、これは最初からお前を殺すために立てられた計画なのだよ。」

連の開いた口は閉じなかった。

しかし、何故3人は協力したのか、何故こんな迷宮が存在し、3人は知っていたのだろうか。

「何故俺たちがお前を殺そうと思ったか動機を教えてやる。」

「俺は奴に恋をした。そう、香奈に・・・。」

隆志は一呼吸を置いてまた喋りだした。

「しかし、香奈は何とお前の事が好きだったんだ。逆に俺はお前の事が大嫌いだ。

ある日、俺は彼女があまりにもきれいで可愛かったので、俺は告白をした。

しかし、彼女の答えは“ノー”だった。

俺は諦めず誰か好きな人がいるのか、俺の何処が嫌いなのかを聞いた。

そしたら彼女からの言葉のやり取りは無くなった。

俺は彼女の事を諦めず、行動を観察した。

手にはメモ帳を手に持って・・。

そしたら俺はあることに気がついた。

そう、俺が最も嫌いなお前の事が好きだったんだ。

俺は悔しくて、彼女にお前の事を聞いた。

しかし、彼女は一切話そうとはしなかった。

俺はその事を先生に相談をした。

そしたら先生は何を言ったと思う?

先生は言ってはいけないことを言ったんだ。

そう、私もお前のことが大嫌いだとね。」

連は驚いた。先生がそんな事を思っていたなんて、連は先生を睨みつけた。

そして話の続きを聞いた。

「それから先生と俺は話し合う回数が増えていった。

何回目だろうか、先生があることを言ってきた。

“真希が、連のことを好きだったらしい。俺は真希に連と香奈は両思いだ。”

と言ったらしい。それから気にする事の無かった真希に俺は接近して行った。

俺と真希は近い何かを感じる。そのうち俺達は両思いになった。

幸せだった。しかし、お前は俺と真希の心の傷つくったのに、お前はクラスの学級委員になり、

幸せそうに生きている。頭はいい、運動も出来る、女子にもてる。

そんなお前が大嫌いだった。いつか復習をしようと思ってね、それがこれさ。」

隆志はポケットからナイフを取り出した。どうやら本気らしい。

「ちがう、お前は自分が香奈に振られた事を隠すためにそうやってきたんだ。

お前のしている事は許される事じゃないし、自分が振られたダメージを人に押し付けているだけだろう。」

連は力いっぱい声を出した。

隆志がそれに対して微笑んだ。

「そんな事は今だから言える。」

隆志はナイフで連の首を切った。

「痛いだろう、俺は本気だ。

そうだ、この迷宮のことを教えてやろう。それは・・・・。」


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