不思議な扉
「次は鎌倉駅、次は鎌倉駅、お出口は右側です。」
「みんな、ここでおりるぞ。」
彼は、鈴木連、頭が良くてリーダー的存在でみんなを
いつもまとめてくれ、運動神経も抜群。
いわゆるエリートといった感じだが、顔がイマイチ
かっこよくないのが欠点だ。でもクラスの人気者だ。
今日は、中学2年で1番の楽しみがこの鎌倉旅行だ。
班は、全員で5人おり、班長が連、副班長が女子の斎藤香奈
そして、西岡真希、田中健太、三浦隆志の男子3人女子2人の計5人が
鎌倉旅行1日を一緒に行動する班だ。
鎌倉駅におりてまず江ノ電を乗り、最初は有名の高徳院
に向かって出発した。連と香奈が先頭に立ち地図をお互いに見ながら
高徳院へ向かった。香奈は優しい性格で髪はショートで
顔が小顔になっておりクラスで1番もてる女であった。
連は中1のときから大好きで今日はいいところを見せようと気合が入ってた。
「ねぇ香奈ちゃん、今どこでどんぐらいで着くの。」
連はわざと分からないふりをして話をすすめようと思った。
しかし、そこで邪魔が入った。そう、親友の健太がイキナリ爆笑していたのだ。
「連、顔が真っ赤だぞ、香奈の事が好きなんだろ」
連は、顔が真っ赤になった。健太には香奈が好きってことを前から知ってたのでそのわざとらしいしぐさに健太はからかいながら笑い出し、ついに連が香奈の事を好きってことが
ばれてしまったのだ。
「健太冗談はやめろ。」
連は顔を真っ赤にしながら動揺をしていたからか、うまく言えずついついかんでしまった。
「あれ、なんでかんでるの、どうようするなよ」
何ともいえない言葉だった。そん時に初めて思った、友を信じるとろくな事ないことを。
さすがに気がついた香奈はそれっきり1度もこっちを向いてくれなかった。
すごく健太がムカついて怒鳴りそうになったが、ここで怒鳴っても
ますますからかわれるので我慢をしていた。
その後から、後ろの健太が真希と隆志にずっと連の話で盛り上がっていた。
そして、5,6分ぐらいで高徳院に着いた。
「案外早く着いたな、ゆっくりするか。」
みんながはしゃいでた中にただ連は香奈と一緒に行動する事ができずに
ずっとテンションが下がったままだった。
そのときだった、見張りの先生がにやけながら、こっちへよってきた。
「おい、連いい事教えてやろうか高徳院には大仏の中に入れることは知っているよな
まず、目をつぶって三歩進むんだそして息を吸って吐いてを10回繰り返してまた3歩進むんだ
そうすると・・・・いいことがあるぞ是非やってみなよ、ただし目を絶対に開けるなよ」
こういう話が大好きな真希は目で‘本当?’のサインを送り先生が大きく縦に首を振った。
「みんな、早く行こう!早く、いそいで!」
真希は本当に物好きでやろうと言い出したら絶対にやると言う頑固なタイプなのはみんな知っていたので仕方なく大仏の中へと入っていた。
このときに連はものすごく嫌な予感がしていた。まるで帰ってこられないようになるような不安な気持ちだった。
そしてみんな目をつぶり、3歩みんなで歩いた。1・・2・・・3
「せーの」の合図でみんなが10回深呼吸した。そして・・また前に1・2・・3
目を開けた瞬間前にトビラがあった、「なんだなんもないじゃん、先生にだまされたし、最悪」と真希ががっかりしていた。だがなぜかおかしいのだ。たった6歩歩いただけなのに
大仏とは別のところへいった感じでしかも人が誰も居ないのだ。だが、仕方なく扉を開いた。
どうでしたか?
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次をもっと良くしようと思いますので、
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