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セカンダーズ、現実(リアル)が2つ?  作者: はまち矢
さいどわいんだ~ず:
30/39

アレキサンドの幻燈(1)


「……暗いんだな」

「そう、暗い。暫くはこんなものだよ。明るくなるのはもう少し先だ」


 アルフォースの呟きに答えたのは、ややボソボソとした男の声であった。

男は素早くランタンに点火すると、使い魔の鷹の足に引っ掛けるようにして結びつける。なるほど一ヶ月、ほぼ毎日この場所へ通っているのは嘘では無いらしい慣れた手つきである。


「こうすることで、両手が開くんだ。

 最初はわざわざ両手弓を諦めて、松明を片手に持ちながら進んでた。無駄な作業だったよ」

「……なんか有ったな。そういうゲーム」

「ゲームの松明はずっと燃え続けられるけど、こっちの松明はすぐに燃え尽きる。

 にっちもさっちも行かなくなって、暗闇の中を右手沿いに歩くしか無かった時は恐ろしかった。

 まだ入ってちょっとしか進んでなかったのにね。いっそモンスターに襲われれば、とおかしなことまで考えてしまったよ」


 苦笑と共に語るが、想像するだに背筋がゾッとする体験である。

言ってしまえば当たり前のはずのことを、普段からゲームに慣れ親しんでいるが故につい忘れてしまうのは、"化身アバター"特有のミスと言って良いものだ。


「そんな経験までして、なんでまだ毎日通ってるんだ?」

「んん、なんでだろうな」


 男は――名を〈こいちろー〉と言う〈狙撃手〉職のアバターは、アルの質問にやや困った顔をして、後ろ髪を掻いた。

足取りは淀みなく。露出した岩壁の引っかき傷をたどりながら、石組みされた足場の上を歩いてゆく。


「……なんでだろうなぁ」


 しかし結局、その問いには答えること無く奥へと進んでいった。




 □■□




 数日ほど前。ちょうど、クァーティーたち一行が"交都"クロスベムの町に着いたころである。


 やっと一息をついた彼女らにまず与えられたのは、5日間の休暇であった。

信興国から交都まで、宿場沿いとは言え2週間弱の旅路だ。食も娯楽も尽きていたし、特に狗竜や現地人マニオンであるアビエイルの疲労は無視できない、と言うのが3人の共通した見解であった。


「急ぐ旅路ではあるデスが、無理をして体を壊したら元も子もないのデス。

 ちょっとばかり、ここで情報収集もしていきたいデスしね」


 いつの間に手に入れていたのか、クァーティーはミルドニアン司教の印が入った羊皮紙をひらひらと振る。

ちらりと読み取るに、何かしらの免状であろう。関税とか、手続きとか、そういった非常にややこしいアレソレがこのリアルな世界には満ち溢れているのだ。


「子供の頃から戸籍があって、海外旅行も電子パスポート一丁って……今にして思うと凄い恵まれてたのねー」

「まぁ、やらなくて良いじゃんなんて言える訳ねーけどさ。キュー子もよくやるよな」


 そう思うと、アバターを「神の使徒」などと言う法の枠外の存在から、己で法を律することが出来る存在へ戻そうとしたペトロニウス達の行動も、なるほど必要なものだったのだろう。

些細だろうが、無法は無法だ。積み重なった歪みがいどこかで吹き出す前に、処置しなければならなかったに違いない。


「やー、お休みかー! 何しよっかなー……美味しいお酒探してー、ショッピングしてー……

 あ、折角だしアビエイルちゃんも着飾らせちゃおうかしら!」

「好きにしろ」

「あ、アルも来る?」

「振るなよ……絶対嫌だぞ」


 なんせ、女同士の買い物だ。たかが色が違う程度のものを選ぶために数時間かかり、そのくせ定期的にこちらの意見を聞きに来るから喫茶店とかで待つこともできないのだ。

別に、アルに同年代で知り合いの女性がいた訳では無い。完全にネットからの聞きかじり知識であるが、まぁ概ね間違ってはいないだろう。

なんにせよ、リッツは既にこの休暇を行楽で消費するつもりのようであった。とすればアルも、何かしら考えなければならない。

いや、本当は考えるまでも無いのだが。


「まぁ……適当に、やるよ」


 安価なコットンシャツに着替え、素顔を晒したアルが憮然と呟いた。

ペトロニウスが打ち出した一つのルールとして、人の生活圏内におけるアバターの武装自粛が挙げられる。

武器は言わずもがな、鎧などのゴツゴツと威圧感のある装備もなるべく町の中では外すようにして、アバターのイメージアップを図ろうとするものである。

こんな装備を着るのは一体何時ぶりだろうか。いつの間にか、腕に感じる愛用武器ドレッドノートの重みが無いことにどことなく頼りなさを感じる自分に、アルフォースは微かに苦笑した。






 明日みょうにち、日が昇るころ。


 バスンッ!


 手から腕にかけて、杭のように太い矢が弩から発射される反動を、アルの体が受け止める。

撃ち放たれた矢は森の中の空気を切り裂き、しかし獲物から逸れた低木の中へと突っ込んで、大きな音を立てた。

驚きに毛を逆立てた〈オオスクリール〉……巨大なリス型のMOBが、慌てて木の後ろへ隠れようと身を翻す。

しかし、迫る二の矢があっさりと彼を背中から打ち抜き、オーバーキルなほどのダメージを与え、停止させた。


「……ダメか」


 茂みの中から身を起こし、悔しげに呟くのはアルフォースである。

無論、Lvも90に届きかけている〈アルフォース〉が、街の近辺MOBであるオオスクリール如きに攻撃を外すはずがない。

命中した二発目は"システム"に頼ったもの。しかし外した一発目は、あえてシステムに頼らず己の力で命中させようとしたものであった。


「まぁ、早々上手く行くわけ無いよな……姿勢は間違ってないと思うんだが」


 それでも、思うよりは近くへ当たった矢に対し、アルフォースは励ましとも取れぬ自賛の言葉を送った。

やはり「構え、狙い、当てる」という感覚が既に経験としてあることが大きいのだろう。中の人間、即ち立川有栖の身で訓練するよりは、数倍早く身に付くはずだ。

だが、それでも。戦闘中、動き回る相手に対し思うように当てられるようになるまで、どれ程の時間がかかるか。


「……練習だ、練習」


 だって、リッツには"それ"が出来るのだ。

他の誰が出来ずとも、アルが並び立つ〈リッツ・サラディ〉に「システムに頼らぬ戦闘」が可能ならば、アルフォースもまたそこに食らいついて行かなければならない。

次にカミイズキと会った時、自分だけ失望されるのも腹が立つ。あの男は紛れも無く狂人であったが、怪物的な強さだけは確かだった。


 ……本来であれば、このような訓練はリッツと共に行うべきなのかもしれない。

だが彼女にも彼女の都合があるし、何より未だ失敗続きで何の成果も上げられない様を他人に見せられるほど、アルフォースは成熟しては居なかった。

別に、何もかも一人でやろうと言う訳じゃない。だがせめて、「的当て」くらいは十全にできるようになってからと思うのは、男の安っぽいプライドであろうか。


 バスン。矢は右に強く逸れ、〈レディーバズ〉は気付く素振りもなく茂みの中へ。


「くそっ……」

「……体が強張り過ぎなんじゃないかな」


 不意に。

朴訥とした男の声が、アルフォースが背にしていた木々の奥から響いた。

反射的に振り向いたアルが、弩弓をそのまま人影へと向ける。


「あ……いや、ごめん。つい、口に出しちゃって……お邪魔だったよね」

「……いや、悪い。オレの方こそ、過剰反応して」


 咄嗟に両手を上げながら近づいてくる男に、アルは若干申し訳無さそうに警戒を解く。最近知ったのだが、どうやらこの仕草は"アバター"特有のものであるらしい。

"この世界(ウェザールーン)"には魔術がある。幾ら両手をあげていた所で、やれることは幾らでもあるのだ。

弾の保持数を増やすハーネスに革主体の装備。何より武器種が弓で有ることからして、見るからに〈狙撃手〉か。

アルが弩を下げるのに応じて、男もまた少しホッとしたように手を下げる。


「……」

「……」


 そして二人して、しばらく次の言葉に詰まっていた。




 □■□




「へえ……じゃあ、リアルに銃を撃ったこともあるのか」

「そうさ。いくら世の中が便利になったと言っても、イノシシやシカが居なくなる訳じゃ無いからなぁ。

 いや、本当はロボットに駆除させたりとか技術的には可能なんだろうけどね。そういうの、色々問題有るみたいだし」


 〈こいちろー〉と名乗るアバターは、アルの短いが尊敬の篭った相槌に、やや照れたような笑いを返した。

半木精ハーフ・ノーマン〉(それは、弓手であれば他に選択肢が無いほど鉄板の種族でもある)特有の尖り耳に、灰色の髪。

アバター故に概ね美男子ではあるのだが、近寄ってみるとやや頬がコケている気もする。

悪い人間ではないのだろう、と思わせるような少し固い笑みで、慎重に言葉を選びながら彼は語る。


「だから、うん。お説教じみた事を言うけど、銃口ってのはホント軽々しく人に向けちゃダメだからね。

 一発で免停とまでは言わないけど、うん、お役所の人に凄い怒られるよ、キミ」

「……悪い」


 アルも彼が正しいことは理解しているのだろう。ややバツが悪そうに頷く。

まぁ、ゲームの中で気にしててもしょうがないんだろうけどね、と続けてこいちろーが言うのには少し顔を上げて、しかし結局何も言わずに飲み込んだ。


「日本で銃を持つのって、凄い厳しいんだよな?」

「いやほんと、厳しいし儲からないし。でも結局、誰かがやらなきゃならないんだよね。

 爺さん婆さんにばっか任せる訳にも行かないし……あ、でも最近の銃って凄いんだぜ。なんもかもネットに繋がってて」


 それは確か、NoT――ネットワークオブシングスと言うのだったか。

ゲームの中のような、ARウェアとリンクした銃を想像し、アルフォースの瞳が僅かに輝く。


「まず、本体にIDと位置記録システムが有るだろ? 次に、僕達にもICチップ入りのグローブが配られる。

 このグローブとグリップ部分が同じIDで隣接してないと絶対に発砲出来ない上に、両方とも延々と位置情報を発信してる。

 次に引き金もネットワークに繋がってて、発砲許可が着てないとロックがかかるようになってる。

 最後に銃口のちょい下にまでカメラが着いてて、これもどこに向けられてるのか逐一記録してるんだ」


 そして実際にこいちろーの話しを聞き、急速に萎んでいった。


「……まるで囚人だな」

「実際、銃は人を殺せる道具って事だよ。大人しそうな牡鹿だって、人間の骨を折るくらいなら充分に出来るしね。

 ホントは僕、もうちょっと気軽に銃を打ちたくてM&Vやってたんだ。……すぐに弓に持ち替えたけどさ」

「銃(すな)はなー……装備が、クソ高いから」


 "M&V"における〈狙撃手〉の型は大きく分けて3つ。

精密性(DEX)を上げるのこそ共通しているが、その後回避力と最大MPを上げ、対多数に優れる弓型。

もしくはクリティカル発生率とそのダメージ率増加に全てを注ぎ込み、単体相手のDPSでは他の追随を許さない銃型。

そして両方の武器の主要スキルのみを取りつつ、状況によって装備を使い分けられるようにしたスイッチ型だ。


 ……多くのMMOにおいて、最も金がかかる装備はボス狩りかプレイヤー同士の戦闘に必要になる場合である。

単体火力と射程に優れる銃型狙撃手は、見事その両方の条件を満たしていた。


「じゃあ、僕はもう行くけど、頑張りなよ」

「ああ……なんだ、ありがとう。助かった」


 どうやら〈こいちろー〉にはこいちろーの目的があり、アルを見かけたのはその道中のことだったらしい。

しかし猟銃と弩弓で違う所も有るとはいえ、実際にこういったものを扱った経験のある者にアドバイスを貰えたのは、大きな励みであった。

ネット上の知識とモーションファイルから読み取れる「それっぽい動き」のみで試行錯誤するよりは、ずっと正しい道を歩めている気がする。


「肩……フロントサイト……リアサイト……」


 出来る限り一直線に並べ、腕を軽く弛ませる。ブレないようにガチガチに強く持っていたことこそが、逆に反動でブレる原因となっていたらしい。

木の間をうろつく〈オオスクリール〉に狙いを定め、アルは軽く眉間に皺を寄せた。こうしてじっくりと狙いをつけるには、ドレッドノートに施された装飾が邪魔になる。


「ふっ」


 軽く息を吐きながら引いた引き金は、まっすぐに矢を射出し、見事オオスクリールの背中に描かれた毛の文様を撃ちぬいた。


「おお……」


 自分より遥か格下な、たった一匹のモンスターがゆっくりと闇に溶けていく様子を見て、アルはじんわりと手の平に汗をかくのを感じた。




 □■□




「……熱中しすぎた」


 疲労を感じにくいアバターの身体能力に任せ、少しばかり狩りを続け過ぎただろうか。

アルが気付いた頃にはすでに日は大きく傾いており、暗い中を難儀してクロスベムの街へ戻った時には、普段来訪者を迎え入れている門は堅く閉じられてしまっていた。

元より、四ヶ国の力を合わせで流通拠点となるべく作られた街である。最悪の場合、人類種マニオン最後の砦となる事も考えて作られた街門は、星明かりの中で静かに佇み開く気配も無い。


「文字通り、門限って奴か……」


 夜の闇は魔の世界。油断をしていなくとも、運が悪いというだけで防備の手薄な村が魔獣に焼き払われる。

失念していたが、ここはそういう世界なのだ。故に、夜に対する備えもしっかりと行われている訳だろう。分かっては居ても、未だに体に馴染んでこないが。

さてどうするか、と立ち呆けるアルフォースの感知範囲レーダーに、一人のアバター反応が引っかかる。

向こうも既にこちらに気付いているようで、少し道から外れて佇むアルフォースへと真っ直ぐに向かって来ていた。


「おや……? 奇遇、でも無いか。あまり街の外に出る人間も多くないもんなぁ」

「こいちろーさん」

「どうしたんだい、こんな所で」


 ランタンを片手に掲げ、立派な弓を装備しているにも関わらず、彼はどこか朴訥な雰囲気を漂わせる。

誰かと思えば、朝方に出会った〈狙撃手〉の男であった。彼もまたこんな時間まで外出していたことに少し驚きながら、アルは俯き気味に事情を話す。


「あぁ、閉め出されてしまったのか。ゲームじゃそんなこと無かったもんねぇ」

「ちょっと、うっかりしてて」


 後にクァーティーに聞いた話だと、ゲームの"M&V"――それも本当に極初期の、クローズドβの頃には門限システムも有ったらしいのだが。

正式版の頃には無くなったのを見るに、不便なばかりでプレイヤーに何の益も無いと判断されたのだろう。

これもまた、異世界として再写実化された側面か。夕日と月を背に笑う男の影を、アルフォースは頭を振って振り払う。


「どうかしたかい」

「いや……ちょっと嫌な奴を思い出した」

「そりゃ大変だね……ええと、とりあえず夜に駆け込んでくる人のために裏門が有るから、そっちに行こう。

 こういう街でも裏門って言っていいのか分からないけどさ」


 小さく頷き、アルは〈こいちろー〉に連れられて街壁の周囲を歩く。

街道から外れそう歩かない内、物見塔の根本の位置に大人一人が身をかがめてようやく入れる程度の戸が用意されていた。

中からは僅かな光と談笑に興じる人の声が漏れ、複数人がそこに詰めている息遣いを感じられる。


「すみません、失礼しますー」


 すっかりと手慣れた様子でこいちろーが戸を叩くと、暫くの沈黙の後に中から鍵が開く音がした。


「なんだぁ、いつものか……ん、そっちは初めてみる顔だな」

「彼はまぁ、僕と同類のようなものでね。さっきたまたま、そこで途方に暮れていたのを見つけたんだ」

「あー……てことはアバターさんかぁ。一応言っておきますけど、ここを通すのだってタダじゃないんですからね。

 あんまり誰も彼も、遅くなるのが当たり前みたいにならんでくださいよ」

「……ええと、すみません」


 門兵なのだろう。鎧兜に身を包んだ彼らに、どことなく居心地の悪さを感じながらアルフォースは中へと案内される。

中はレンガ造りで木の卓と簡易寝室が有るだけであり、飾り気も何もなく、まさに詰め所といった風情。

卓を挟み、幾つかの書類を持った兵士の前に座り、アルはこの息苦しさの理由がなんとなくわかった気がした。つまり、警察に軽く事情聴取をされている様、というか。


「まぁ、アバターさんは素直だから楽でいいんですけどねえ。街の中に宿は取ってます?」

「えぇまぁ……その」

「じゃ、ここに名前と入門日時書いて。宿の名前もできればお願いしますね」


 〈アルフォース〉の仮面もやや剥げかけ、緊張した面持ちでアルはサインを記す。

レベルで言えば、自分のほうが遥かに強いのだろうからどこか不思議な気分である。まぁ、無理に押し通る理由も必要もない以上、指示に従わない理由もないのだが。


「コイトーさんはいつもの?」

「ええ、石英と雲母集めです」

(石英?)


 微妙に発音しきれず訛ったこいちろーの名を聞きながら、アルは彼が小袋をひっくり返すのを横目で眺めた。

机の上にやや黄味ばしった色の石や結晶が転がり、じゃらじゃらと音を立てる。


「はい、はい、はい……毎日よくやりますねえ、アンタも。

 お? これなんかは中々綺麗じゃないですか」

「ええ、今日は運良く」

「ま、これなら一々税をかけるほどじゃ無いですけどね……」


 一応、中身も記録する必要があるのだろう。

慣れっこだ、といった様子の門兵を見て、アルは彼が掲げた淡緑の結晶体に視線を移し、思わず呟いた。


「〈アレキスベリル〉……」

「へえ、そんな名前なんですか? これ」

「あ、あぁ、まぁ」

「んじゃ一応記録しときますか……えー、アレキスベリル一つ……」


 兵士が書類に書き込むのを尻目に、アルは一つ、納得のため息を吐いた。

話を聞くに、こいちろーは毎日あのような鉱物を集めているらしい。とすれば、彼が進めているのはこのウェザールーンにおいて、唯一"あの"クエストしか無いであろう。


 竜精ドラクリナの魔女、〈アレキサンドリア〉の元に最大36500個の鉱石を納めるという、"M&V"の中でも最も過酷な納品クエスト。

その報酬とも名を同じくする、〈アレキサンドの幻燈機〉である。


いつものメンバーから少し離れ、アル君単独の話となります。取り急ぎ掌編のみ。

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