Tips1:ミズエール先生に聞け! 第3回「キャラクターを作ってみよう その2」
※今話は小説の体をなしていません。適時それっぽいノリで脳内再生することをお勧めします。
ミラージュ&ヴィジョンズ・オンライン 公式初心者ガイド
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ミズエール先生に聞け! 第3回
「キャラクターを作ってみよう その2」
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登場人物
ロリカ:新しくウェザールーンの地に降り立つ初心者娘。好きな飲み物はミルクティー。
GMミズエール:初心者に優しく手ほどきする先生兼スタッフ。徹夜開けにうどんのつゆを啜ってると侘び寂びを感じる。
(ページ左端に赤茶けたショートカットの少女の顔アイコン。初期装備の白いヘアバンドが初々しい)
ロリカ「先生、種族まで決まりました!」
(ページ右端に全体的に青みがかった意匠の女性顔アイコン。フリルのついた帽子に、片眼鏡をかけている)
ミズエール「あ、決まった? ごめんちょっと待って、今コップ片付けるから」
ロリカ「どうしよう、VRから出てきた人がウチの冷蔵庫を勝手に開けて麦茶飲んでる」
――1:ステータスを決めよう!――
ミズエ「それで、結局rokkaちゃんの種族は何にしたの?」
ロリカ「夜人族にしました。尻尾がピコピコして可愛いですし。何より、狸耳が可愛いです♪」
ミズエ「(猫や兎のもあるのに、渋い所いくわね……)」
(写真1:キャラグラフィックの隣に六角形のグラフがあり、頂点にそれぞれのステータス名称)
ミズエ「種族の説明は前にしたけど、夜人族の長所はSTRとAGIが伸びやすく、短所はINTとLUCが伸びにくいことね。あと、少しHPも低い」
ロリカ「HP以外はバリバリの前衛型ですね~」
ミズエ「個性決定では更にある程度特徴を変更することができるわ。なりたい職業に合わせて、ステータスの伸ばしやすさを弄ることができるの。良い所を伸ばすならSTRを更に上げる、逆に穴埋めするならHPの元になるVITを補強する形かしら?」
ロリカ「うーん、前に出て戦うつもりなので、すこしVITを伸ばしておきます」
ミズエ「そうね、タフでなければ生きていけないものね」
ロリカ「……?」
――2:国を見てみよう!――
ミズエ「ここまでキャラメイクができたら、いよいよどんな職業として冒険者になるのかを決められるわよ!」
ロリカ「わー、どきどき!」
(写真2:大陸遠景図中に幾つかの光点。その下にタブ分けされた職業選択欄)
ロリカ「先生、この光ってるところは?」
ミズエ「そこはウェザールーンの中にある国家の首都。M&Vではそれぞれの特色を持った国が4ヶ国、その4国が力を合わせて築いた中央都市が1つあるの」
ロリカ「わー、みんな仲良しなんですね!」
ミズエ「えっ……あ、うん……そう……ね?」
ロリカ「(煮え切らない返事だ)それで、なんで国の首都が職業選択画面に?」
ミズエ「キャラクターは、選択した職業によって最初に所属する国が異なるの。それとは別に、国にはそれぞれ純人と共存する種族が居るわ」
ロリカ「種族決定の時にも言ってましたね。具体的にはどんな感じなんでしょう?」
ミズエ「それじゃあ、職業を決める前にちょっとそれぞれの国についてお話しましょうか」
(写真3:アニメーションで緑の芝生やぶどう畑が広がる農園地帯と、ログハウスや茅葺き屋根の家が立ち並ぶ景色が移り変わっていく)
ロリカ「自然豊かな所ですねー」
ミズエ「緑王国ホルトは大陸の中でも随一の食料生産国なの。自然とともに自身を鍛えあげる〈モンク〉の技術や、森の中で〈ハンター〉として磨かれた技術が特徴ね」
ロリカ「平和そうな所ですけど、冒険の必要あるんですか?」
ミズエ「実際、魔族の侵攻による影響は一番緩いわね。その代わりキャラバンを狙った盗賊が後を立たなかったり、世界樹に住む木精との間で緊張が続いてたりするの」
ロリカ「色々あるんですね……」
ミズエ「プレイアブル種族の中でこの国に多いのは半木精人ね。文字通り、木精と純人のハーフよ」
ロリカ「え、でもさっき、木精人とは仲が悪いって……」
ミズエ「色々あるの、色々」
(写真4:むき出しの鉱山に、煙立つ鍛冶場街。張り巡らされたパイプや薄汚れた貯水タンク、道の中央を通るトロッコレーン)
ロリカ「うわぁ、これはまた……」
ミズエ「鋼鉄国アインスは大陸の石炭や金属の産出を一手に担うわ。対魔族の最前線でもあるから、当然兵士は精強、軍は強力」
ロリカ「でもこれ、食べ物はどうしてるんですか?」
ミズエ「厳しい土地だからね、基本的には輸入よ。だから取引を請け負う〈マーチャント〉の存在は鋼鉄国にとって欠かせないものだわ。当然、〈ウォーリア〉もね」
ロリカ「なんだか、怖いところだなぁ」
ミズエ「プレイアブル種族は山の民。身体の大きく力の強い種族ね。本当は彼らの祖先はもっと大きく、穏健派の巨人達が人と暮らす内に身体が縮んだと言われてるわ」
ロリカ「穏健派って……強硬派は?」
ミズエ「さぁ?」
(写真5:色の揃ったレンガ屋根に、ひときわ高い大聖堂。都市を分ける十字路は真っ直ぐに揃えられ、中央に噴水広場がある)
ロリカ「わー、ヨーロッパの町並みみたいですね」
ミズエ「まぁ実際、パク……参考にしているんでしょうね。信興国バーデクトの強みは、何と言っても宗教の聖地であること。国境に大きな塩湖もあって、海産物も美味しいわ」
ロリカ「ここの職業は分かります! 〈クレリック〉ですね♪」
ミズエ「そう、それと〈スカウト〉」
ロリカ「……スカウト?」
ミズエ「ここに住む夜人族達は、かつて独自の文化を持ってたんだけど、魔族と誤解されて迫害された歴史があるの。身を守る為に、同じ宗教を掲げるのが一番マシだった」
ロリカ「あの、なんでスカウト……」
ミズエ「彼らは夜目が効く上に身のこなしが素早い。聖職者が"綺麗"で居続けるには格好のパートナーじゃない……ね?」
(写真6:色とりどりの宮殿の中庭では各種薬草が育てられ、高い塔の向こうには賑やかな大通り、そして一番離れた所に粗末な家屋が立ち並ぶ)
ロリカ「うーん、これはアラビアンなような……そうじゃないような」
ミズエ「文華宮クリプツカでは日々学問と芸術の研鑽が行われ、才能を見込まれればどんな貧しい出身からだって"学園"の中で教育を受けることができるわ」
ロリカ「この色違いの建物や塔が一つ一つの学園ですか?」
ミズエ「そう、この中で人々は〈マジシャン〉として知識を深めたり、または〈ダンサー〉として剣舞を磨く。家事や雑事は奴隷の手で賄われて、一日中技術を研鑽し続けるの」
ロリカ「ど、奴隷!?」
ミズエ「ようは家政婦さんだから、多分思ってるほど悲惨な境遇じゃ無いけどね。むしろこの国で一番悲惨なのは、奴隷にもなれなかった人たちじゃない?」
ロリカ「この、ぼろぼろな家に住む人たちですね……」
ミズエ「小人族は総じて臆病な割に、熱中すると周りが見えなくなるの。実は、彼らが一番知りたがっているのは自分たちのルーツなんだとか……」
――3:職業を選ぼう!――
ミズエ「さて、ここまででどこか気に入った国はあったかしら?」
ロリカ「どこの国も大変なんだなーって思いました」
ミズエ「小学生並の感想……まぁ、前衛になるんだったら〈ウォーリア〉、〈ダンサー〉、〈モンク〉の内のどれかよね」
ロリカ「つまり、所属する国は鋼鉄国、文華宮、緑王国のどれかですね」
ミズエ「一応〈スカウト〉って選択肢もアリだけど。ドロップ率増加スキルや調合スキルがあるからお金が貯まるわよ」
ロリカ「うーん、でもやっぱり皆の前に出てズババーン、どひゃーってやりたいです」
ミズエ「小学生並の擬音……でもそうすると、ダンサーは前に立ちながら支援する職業だから駄目ね」
ロリカ「一番攻撃力が高いのはどれなんですか?」
(写真7:上半身をさらけ出し、鉢巻を巻いた男性モンクによる戦闘シーン)
ミズエ「相性はあるけど、やっぱりモンクかしら。『気』による固定ダメージに、攻撃速度を上げるスキル。十八番の連撃スキルと、攻撃量なら一番よ」
ロリカ「おおー、カッコいいですね」
ミズエ「防御面だって、一時的にHPを強化したり、戦闘不能になりそうでも少しの間HP1で耐え続けたり、特徴的な技が揃ってるわ」
ロリカ「ふむふむ」
(写真8:剣と盾や槍、斧、弓などの多彩な武器を構えたウォーリアの姿)
ミズエ「逆に、安定性重視ならウォーリアが一番ね。相性を考えて多彩な武器を使ってもいいし、一つの武器を極め続けてもいい」
ロリカ「防具も頑丈そうですね」
ミズエ「特に、大型盾はほとんどウォーリア専用だものね。皆の前にでてかばったり、範囲攻撃で敵の注意を引きつけたり。弓で相手の能力を下げることもできるわ」
ロリカ「よりどりみどり……」
ミズエ「パーティに一人は欠かせない存在と言えるでしょうね」
(写真9:両手に剣を構え、きらびやかな布を翻す女性ダンサーの戦闘)
ロリカ「でも、ダンサーも可愛いんですよねー」
ミズエ「攻撃力的な派手さは無いけど、パーティメンバーにHP活性やMP活性効果のある踊りを踊れたり、そのまま攻撃できたりと中々面白いわよ」
ロリカ「踊りながら攻撃するんですか?」
ミズエ「それどころか、踊り中じゃないと使えない攻撃スキルがあったりとかね」
ロリカ「それも魅力的だなぁ……」
ロリカ「うーん、うーん……どれも悩ましくて、決められないです」
ミズエ「ロリカは悩み中だけど、M&Vには他にも遠隔攻撃はお任せなハンターに、魔法による属性攻撃が得意なマジシャンといった後衛職も存在するわ」
ミズエ「どっぷり生産したいなら露天を開けるマーチャントもおすすめだし、回復で皆を支えたいならクレリックだって素敵」
ミズエ「あなたにあった職業を探して、素敵なウェザールーンでの生活を堪能してね♪」
ミズエール「それじゃ、また次回!」
ロリカ「むむむ……」
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