第八話=充電切れ
天才のスマホの充電が切れていて清市は焦る。
「なんだよ、バッテリー残量がありませんって?」
大五郎とタツムは廃墟の出来事を思い出す。
「先輩、これって廃墟の時に?」
「そうなの先輩?」
清市はハッとして、廃墟に向かうことにした。
「二人ともいますぐ逃げよう」
大五郎たちは理解できないままに自転車で清市の後を追う。
「先輩どこへ?」
「廃墟だよ」
タツムが口をはさむ。
「先輩、怖いんじゃないの?」
「オレっちには神がついているんだ、問題ないっしょ」
大五郎はまた質問する。
「てか、なにがどうなってんだよ?」
「それも廃墟についてから説明するよ」
自転車をこぐこと三十分ぐらいで廃墟が見えてきた。
「正直怖えよ」
「不気味だよねこの廃墟」
清市とタツムはその不気味な雰囲気に息をのむ。
だが依然として大五郎は平気な様子。
「大丈夫だ、なんかあったら俺が守ってやる」
「たくましいね」
タツムは大五郎の腕にしがみつき、清市を見下す。
「先輩も男なんだからしっかりしなさいよね」
「そんなこと言われても……」
大五郎がさっきの話題に戻す。
「先輩、事情の説明を?」
清市はこれまでのいきさつを語り始める。
「実はあの時にオーパーツを拾っていたんだ……」
大五郎たちは少し戸惑ってはいるが、状況はなんとなくつかめた。
「じゃあ隣人はオーパーツのタブレットでその聖人を創造したのか?」
タツムが言葉を続けた。
「つまりは先輩のスマホは今電池が切れてる状態なの?」
「そうなんだよね、かなりまずいっしょ」
そこへ充郎もやってきた。
「君たち僕と遊ばない?」
「どうしてここがわかったの?」
充郎はタツムの質問にこたえる。
「ククク……このオーパーツのナビだよ、どうやら天才神カラミティアの居場所がわかる仕組みになってるみたいだね。」
不気味な笑みに大五郎は身構える。
「テメー、どこでオーパーツを手に入れたんだ?」
「ククク……これは創造神さまにもらったんだよねぇ」
更に充郎は言葉を続けた。
「そうだ充電切れらしいね、清市くん?」
「この状況マジありえねっしょ」
清市は充郎が恐ろしくてたまらない。