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天才のスマホ ー神の攻防ー  作者: イフジタダヒロ
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第四話=来訪者アテネ

昨日のことはすっかり忘れていた清市、隣に美女が寝ているのに気づき記憶をたどってお大声を張り上げ鼻水と涙を流す。

「お、お、オレっちなんかしたか?」

着ていた服がはだけてきれいな素足が見えていた。

「うへへ、まさかオレっち……」

良からぬことが頭をよぎる。

「うるせー」

「すいません」

隣人が壁を叩いてきたので、壁越しに土下座をして謝る。

(にしても、なんでこんな美女がオレっちの家に上がり込んでるんだ?)

あれこれ考えてるときにスマホが鳴り響く。

タラララ~ン、タラララ~ン。

「ひぃ」

清市は思わカラミティアにしがみついていた。

「オーナー、いけません……」

カラミティアは目を覚まし清市の首をわしづかみにする。

「ぐるじぃ……」

「オーナー、変なことは禁物ですよ……?」

「わかった」

清市は涙と鼻水が大洪水。

パっと首を離しスマホをみるカラミティアに旋律が走り、清市にスマホを渡して自分はその中に入りこみお願いする。

「私を廃墟に連れて行って……」

「ま、ま、またですか?」

「でないと破壊しますよ……?」

「はい」

清市は言われるがまま廃墟に自転車で向かい、研究室へと走った。

「滑り込みセーフ……?」

遅かったのだ――

そこには来訪者が待っていた。

「あなたは?」

「私がメールの主、名をアテネ」

清市が逃げようとしたときアテネに右腕を捕まれてしまって逃げられない。

「天才のスマホを今すぐ渡して下さい、でないと死にますよあなた」

「渡します、渡しますから殺さないで」

清市がスマホをポケットから出そうとしたがなかった。

「オーケー、渡す……だから殺さないで」

「どうしたのです?」

「あ~、あれっすねどっかに落としましたよ」

清市は開き直って本当のことを言ったがアテネは信じようとしなかった、そしてザクっと剣を縦に振りかざし清市の服を切り裂く。

「今度は皮を裂くわよ?」

「オーケー」

コクコクとうなずき後ずさりしながら清市は扉のほうへ少しずつ向かっていた。

「ははは……ちょっと探してみますね」

ポッケトを探る清市、アテネはジリジリと剣を向けて近寄ってくる。

「マジでありえねー」

機が熟したかのように清市は一目散に研究室を飛び出し逃げたした。

鼻水をたらし泣きながら廊下を走る。

「なんで剣なんか持ってんだよ、あの女危ねぇよマジで」

「誰が危ないって?」

横を見るとアテネが一緒に走っていた。

そして必要に天才のスマホを要求してくる。

「渡せ持っているのだろう」

「持ってないすよー」

「人間の体力でどこまで逃げれると思っている?」

清市の体力は尽きかけていた。

「はあはあ……」

そのうちに足がもつれて転んでしまう。

だが、手を伸ばした先に天才のスマホがあった。

「幸運なやつめ、天才神カラミティアがお前を選んだ理由がわかったよ」

ピっと清市の指先が呼び出しボタンをタッチしていた。

「アテネ……」

「カラミティア……」

二人はにらみ合い攻撃のすきをお互い狙っていた。

「これ、どういう状況すか?」

清市はただならぬ雰囲気に圧倒されていた。

「オーナー様、タイムカプセルの中からUSBケーブルとオプションのソードを持ってきて下さい。」

「わかった」

「させるか」

アテネが清市に体当たりをしようとしたが、カラミティアに阻まれる。

「まずは戦おうじゃない?」

その目はまるで獲物をとらえようとする猛獣。

「く……」

アテネは蛇ににらまれたカエルのようだ.

しかしアテネはすぐさま態勢を直し笑いとばした。

「あの男はすでに死んでいるのかな」

キっと目をカラミティアにむけ言葉を続ける。

「マッハだよ」

「創造神はあせってるのか?」

「そうかもね、天才のスマホをそこまでして取り返したいみたいだ」

カラミティアは壁を叩き大笑いする。

「あははは、あの男なら大丈夫だよ、むしろ自分の心配をしろ」

「天才神に脅しは通用しないか」

カラミティアはアテネの剣をかわして、懐に飛び込み顔をわしづかみにしそのまま床に倒して頭を打ち付ける。

「破壊してやるよ」

何度も何度もアテネの頭を床に打ちつけた。

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