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シュンカンキ  作者: pix
3/4

異世界

  眼に映る周囲の空間が霧がかかったように朧気になり一瞬真っ白になる。

  その後一気に全く違う世界が現れた。




  波の音が聞こえ、潮風が頬を撫でた。

  正面に青い美しい海が見渡す限り続いている。

  空は快晴で暖かい日射しが俺を照らしていた。

「......は? 」

  思わず声が零れ出る。

  突然風景が書き換えられたような、ゲームだと異なるマップに移動したかのような光景。

  多少呆然としながら左側を向くと離れた所に大きな街があった。



  ここは何処なんだ。

  何がなにやら分かっていないがこんなときは状況を知ることだ、冷静になれ俺。

  とりあえず周囲を見渡してみる。自分は海岸にいるようだ、白い砂浜が海沿いに続いている。ちらほらと漂流物だと思われるものが落ちている様だが夏になれば充分海水浴場として使えるのではないだろうか。

  離れた場所に街がある。大きな街だ、遠くてあまりよく分からないがヨーロッパ風の建物が並んでいるのは判明した。何々建築等は俺の知識では判別がつかないがよくテレビで映される欧州の建物に雰囲気はそっくりだ。建物は海の側にまであり港街のようだ。多少異質なのは港に停泊する船が帆船であることだろう。

  他に発見できたものはなかった。

  街があるので人間がいるのだろう、それには少し安心した。いや、始めに海を見たときは無人島に独りで取り残された気分だったのだ。しかしこの近くには誰も来ていないようで人は見なかった。


  これは困った。

  総合してみるとここは外国なのかもしれない。どう見てもあの街は日本の物では無いような、あんな大規模なヨーロッパ建築らしき街並みなど我が国にあっただろうか。

  観光施設だとしても単体でこの辺鄙な場所に造るだろうか。少なくとも俺は聞いたことがない。

  疑わしいものが出てくると、植物なども日本に無い種類のような気がしてきた。


  何でこんなことになっているのか等考えるべき所はあるが今は無視しよう、んなもん分かるか!

  今何処にいるのか分からないので、確認のため一先ず街へ行ってみよう。


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