↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東京から人が消える。――二十五日働いた者だけが消失する現象を追う特別班の記録  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
310/312

地方へ移る仕事・判断

「地方へ移る仕事」を巡る新しい記録が開かれた。夕刻、全てを決めず、今夜誰かを傷つけないための一項だけが選ばれた。


夕刻、全てを決めず、今夜誰かを傷つけないための一項だけが選ばれた。


白石は休業補償、住居、保険を勤務停止と一緒に整えた。生活を失えば、危険を知る人も席へ戻らざるを得ないからだった。


通常の清掃や配達は対象外の確認例がある一方、派遣業務そのものの階では全員が消えた。「地方へ移る仕事」でも役職名だけで安全を決めない。


真壁は「地方へ移る仕事」でも原因を断定せず、二十日警告を安全保証ではなく退避のための線として使った。二十五日目へ人を立たせる実験はしない。


三上は出勤簿、端末、入館、成果物を重ね、欠けた日をゼロにしなかった。会社や勤務地が変わっても同じ業務なら日数は続く。


久世は管理職より働く本人へ先に連絡した。正社員、アルバイト、派遣という名ではなく、同じ成果物を成立させた役割で確かめる。


地方へ移る仕事の記録には賛成と反対の双方が残された。結論が誤っていた時、誰か一人へ責任を押しつけず判断を辿り直すためだった。


この日、書記は確認済みの資料へ順番の印を付けた。それは出来事の時刻や重要度を示さず、別の記録と取り違えないための管理印として末尾へ付された。


答えを急ぐより、翌朝も同じ手順を繰り返せることが選ばれた。強い一人がいなくても、記録と暮らしが止まらない形を残す。


未確認の欄も削らず、次に届く証言のため空けておいた。


関係者は原本の所在を確かめ、判断の理由へ日付を付けた。


異論を記した紙も同じ箱へ収め、翌朝の照合へ残した。


(本文実測:665字)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。