高校2日目で感じたことを書いたってだけ。
高校に歩いて通学した。
その道は同じ学校の生徒が自転車で通る道。私だけが歩いていた。私を目にした生徒は私を馬鹿にしているように思える。いや、実際にしているのだろう。一人だけ違う方法をとる。それだけで不安を感じ、馬鹿にされているように思える。そんな本能を感じて私も社会的な生物なのだと理解する。数々の自転車が通り過ぎていく。
やがて電車通学の生徒が歩いている道まで辿り着く。その時の安心感は異常だ。仲間の大切さがわかる。認められた、これでいいんだ、そういう感覚が一斉に私の脳から放出される。徒歩通学から自転車通学に変える人の心理がわかった気がする。
それから学校を終え、帰路に着く。その時は小雨だった。間違えて持って帰っている荷物を濡れないように握る。小傘をさせばよかった。でもしなかった。そういう選択をした。もう1人傘をさして歩いている生徒がいた。俺はその人を追い抜き早歩きをする。雨は段々と強くなる。その時、「バイバイ」そんな声が聞こえた。友達の声に似ているように聞こえた。だから振り返った。でも違った。まったく違った。自転車に乗り、俺の横を通過した時、「お前じゃねぇよ」心底馬鹿にするようにそう言われた。俺は納得した。受け入れた。側から見れば今の姿は馬鹿そのもの。全ては受け取り手次第。そう思った。
しばらく歩いた。前から対向車が来ていた。その車の顔は俺を馬鹿にしているようだった。持ち物は持ち主に影響する。だから運転手も私を馬鹿にしていたのだろう。きっと後ろから来ている車もそうなのだろう。
それからまたしばらく歩き、屋根がある場所で小傘をさした。勝手はわからなかったが、試行錯誤をしていたらなんとか開くことができた。その時前から歩いてくる小学生は俺を馬鹿にしている目をしていた気がする。女物の小傘をさしてしばらく歩いた。雨天は俺を嘲笑い飽きたのか、どこかに行ってしまった。
またしばらく歩き、前から車が来る。車の目尻が光っていた。きっと味方じゃない。魔族から見た勇者のようなものだ。馬鹿笑いでもしたのだろう。傘を肩と水平にしてみるとその光が点々とあった。思わず俯いてしまう。すると地面が見えた。今すぐにでも俺を刺し殺そうとしているような形状だった。目線を少し上げた。前から大人が歩いてくる。俺を殺したそうな目をしていた。
それから交差点にて信号を待とうと角を曲った。そこには大人がいて、体が動いてしまった。どれだけ恥をかけばいいのだろう。やっとの思いで家に帰り、カラカラの喉に水を500ml程度を放り込んだ。そして後悔が押し寄せた。これで高校2日目の出来事。これが後どれほど続くのだろう。昨日も楽しくはなかった。大きな恥を晒した。楽しくない日々は続く。それはきっと死ぬ日まで。もう大人なんだ。




