ライオン
手元には、七菜さんと2人で写ったウエディングの写真。
これは、当分誰にも見せれないな......。
ポシェットにしまう私。
ホテルに帰ってきて、とにかくお風呂に入らないと。
「時間惜しいから、部屋のお風呂入ろ」
七菜さんが燃えている。
昨夜、あんなに優勢を保てていた私だったけど、
本能が、危機を私に告げていた。
服を脱いで、中に入る。
先に入っていた七菜さんが、バスタブに浸かっている。
私は先に体を洗い始める。
七菜さんが、ポツリと呟く。
「私はさ。最近プラトニックでもいーかなーって思ってた。十分イチャイチャしてるし」
私は、シャンプーで出来た泡を立てて、髪の毛を洗っていく。
うん。
と、小さく相づちを打ちながら。
「最初会った時より笑うようになって。可愛くなっていって。このままでいいんじゃないかって。」
「おじけずいてたんですか?」
「言うね、聲。ベッドまで待てなくなったよ」
七菜さんが、バスタブから上がったのが音で、分かった。
シャンプーの泡で目が開けられない。
七菜さんがが後ろから、私を抱き締める。
.......体温を感じる。
七菜さんは、私の顎に片手をやり、顔だけ後ろに向けてキスをした。
「.......ん」
「っん。ははっ、シャンプーの味がする」
私の舌を七菜さんも舌で、もてあそんだ。
苦い味のキスだな。
私を前に向かせて七菜さんは、私を壁に押し付ける
。
バスタブのタイルが冷たい。
目が開けられないまま、手の指を舐められた。
「.....ん」
舌が離れたのが、分かる。
目が開かないから、次にどこに来るのか分からない。
「ひゃう!?」
お腹の辺りがあたたかい。
そ、そこ、おへそー!
両手で七菜さんの頭に力をやるけど、舐められ続けた。
へ、変態。
息も荒い私の足を、片足軽く持ち上げた七菜さんは、あろうことか足の指まで舐め始めた。
「な、七菜さんの変態ー!」
力が抜けて、動けなくなった私は、かつがれてベッドに運びこまれた。
私が、肉食なんて笑止千万。
意識虚ろな私の目の前に、百獣の王がいた。
七菜さんまだまだやる気だ。
ここからは、よく覚えていない──
続く




