告白
ベッドの上で座っている七菜さんに、私の小さな体を預けるように、私もベッドに座った。
七菜さんが、少しパニクる。
「こ、聲さん?」
七菜さんが敬語になった。
そんな七菜さんを、無言でジーと見る。
七菜さんが無言に耐えれず、顔をそらした。
.......七菜さんの耳が紅い。
まだ何もしてにいのになあ......。
そんな、七菜さんを見ていたら、私は自然に口に出ていた。
「.......いとおしい」
「へっ!?」
七菜さんが、目をシロクロさせて、顔を真っ赤にする。
この今の気持ちが、いとおしい気持ちなんだと、自分で口にしてみて、遅れて理解する。
七菜さんの頬を、左手でそっと撫でる。
ピクッ
と、七菜さんの体が反射的に跳ねる。
七菜さんは、少しくすぐったそうに首を傾ける。
私は、頬と首筋を撫で続ける。
いつかの、攻める気持ちが愉しいと、理解したけれど、今も私から動いてはいるけれど。
だけど、気持ちは愉しいではく、添えた左手に、もう片方の右手も、七菜さんの頬にやる。
私の両手に固定された、七菜さんの顔を目を見つめて、ゆっくり顔を近付けた。
2人とも、目をつむる。
「.......ん」
「ん!」
七菜さんの体は再度ピクリと震えた。
部屋のスタンドの照明が、私達の顔を照らす。
少しの間だった。
重ねていた唇をゆっくり離して、私はクスリと笑いながら七菜さんに告げる。
「私から行くって、前に言ったじゃないですか」
首筋にもキスをして──
「大好きですよ、七菜さん」
七菜さんも目を潤ませて、口元も笑っている。
「こんなストレートな好意は、初めてだ。でも、嫌じゃない」
首筋から、肩へそして腕へ流れながら、軽いキスをする。
指と指の間に舌を這わせてみた。
七菜さんは吐息を漏らす。
「......ん、く!聲は、ほんと小学生じゃないなあ。覚えてなよ?ふっ.......!ほんとに......もういいんだね?」
「はい。七菜さんじゃないと嫌です」
私達は、もう一度正面に向かいあい、私は顔を上げ、七菜さんは顔を下げて。
互いの距離を埋めて、またキスをした。
続く




