どういうこと!?
「ね、眠たい.......」
「七菜さん、もう少しですよ」
「ぐぅ......ぐぅ.......」
市民の図書館で夏休みの宿題中。
七菜さんが寝そうだ。
いや、もう寝ていた。
もう、仕方ないんだから七菜さんは。
テーブルに突っ伏して寝ている七菜さんに、椅子にかけてあった、ジャージの上着を七菜さんの肩にかけてあげる。
冷房も、よく利いているので。
私は、本棚から適当に本を抜き取り、七菜さんが目を覚ますまでの時間を潰した。
──あー!結構面白かったなーコレ!
ミステリー小説を読み終えた私。
こないだのプールで七菜さんに借りた、ミステリー小説が面白かったので、そのジャンルを借りてみた。
「どんな小学生よ.......」
「あっ、七菜さん起きましたか」
「こないだアガサ貸したのがきっかけで、小学生でミステリー好きとは。人は人の影響からは逃れられないんだなあ.......」
「七菜さん責任取って下さいよ?」
「エロい事ならね」
七菜さんの、サラリとした思わぬ返しに、
私は、ぐぬっ!と唸る。
七菜さんが起き抜けとは思えない、男前な顔をしてお礼を言う。
「起きるまで待ってくれてありがとう、聲」
「そんなカッコいい顔で言われても!......まあ、いいんじゃないですか?まだ夕方ですし。帰りましょう?」
白いショルダーバッグを肩にかけて歩く。
隣で七菜さんも、リュックサックを背負って歩く。
宿題も少し片付いて、やる事をやった解放感で、両手を上げて、背筋を、んー!と伸ばす。
すると鼻の頭にポツリと、水滴が当たった。
なんぞ?
上を見たら、あらま。
入道雲どころか、黒い色した雲がわんさかいて。
ザーーー!!
一気に夕立ちが!
へ、部屋の中で見る夕立ちは好きだけど、
外で降られるのは違う!
「あっはっはっは!」
な、七菜さんは楽しそうだー!
年齢とか、関係ないのかな?
私は普通!
七菜さんが、特殊なの!
「あーもう、雨でTシャツ透ける!」
「なんですと!」
七菜さんの目付きが変わる。
.......いや、貴女も透けてますからね?
おっさん化してる七菜さんだけど、
「うう、雨で前が見えない......」
「日頃の行いです。あ、雨宿りしましょう!」
夕立ちというよりは、ゲリラ豪雨の勢いの中、店の軒下に入った。
そこは、銭湯だった──
「そういうこと聲!?」
「違う!七菜さん!」
続く




