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最近の私達





「おっと危ない」


歩道を歩いていると車が側を通過した。

七菜さんが私の手を取って、入れ替り車道側に立ってくれる。


「あ、ありがとうございます」


うーん。

メンタルでは私が彼氏のハズだったんだけど、

私、完全に彼女役になってるな。

よし。

繋いだ手を恋人繋ぎに変更してやる。

ツツイと手を組み換えようとしたら、スッと手を離された。

あら?七菜さん?


「ふふっ」


笑いながら、七菜さんは離した手を腕を、私の腰に手を回してきた。

腰周りを触れられる。

ぬぅ。負けた。

私は七菜さんに聞く。


「最近多くないですか?」


「何が?」


「スキンシップ」


「嫌?」


「嫌じゃないけど」


「えっ。気持ち悪いかな?」


「いえ、大丈夫です」


.......むしろ心地ちいいので困る。

思っても言えない。こんな事。


「なんか聲に触れてたら安心するんだ。触ってて心地いい」


明け透けな七菜さん。

否定できないけど、素直に肯定するのも悔しい。

悔しいから私も七菜さんの腰に手を回してみた。

ちょっと嬉しそうな七菜さん。


最近スキンシップ過多な私達だった。


「七菜さん、1人ぼっちの方が好きだったんじゃ?」


「君の熱に当てられたかな」


「さすがにまずいんじゃ?」


「いいさ。世間体など知らない。君がいればいい」


嬉しい。申し訳ないような気もするけど。

今日は安心感が勝る。

イチャイチャしてしまう、私達。

いいのかなあ、これで?

流されてるような.......

安易なような........


もうひとつ何か欲しい。


「七菜さん、一緒にお泊まりしませんか?」


私の問いに、七菜さんは一瞬考える素振りを見せるがすぐに返してきた。


「んじゃ、キャンプでも行こうか♪」








続く







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